ラインハルト美術館
OSKAR・REINHART COLLECTION 
1995年の春、チューリヒ空港に着いたのち、市内観光に出かける仲間と別れて、私たち夫婦は
空港駅からそのまま電車に乗ってウインターツアへ。チューリヒのビュール美術館同様世界的に
著名な個人コレクションを見たかったのです。ウインターツアは人口10万あまりの工業都市ながら
15もの美術館を有する特異な文化都市です。
駅からタクシーに乗りましたが、運転手も良く知らないようで、途中何度も道を尋ねながらやっと
辿り着きました。コレクションそのものの名前でもある《レーマーホルツ》は元来地名だと思うのです
が,古代ローマと何か関係があるのでしょうか。
とにかく森の中に立派なお屋敷があって“どこから入るのかな”と一瞬迷うような美術館でした。
コレクションが国に寄付されて一般公開されたのが1965年なそうです。
〜上の縮小画像は美術館の許可をえて掲載しました〜
特に印象に残ったのはゴッホの「アルルの精神病院の庭」とセザンヌの「静物画」、マネの
「カフェにて」。ほかにもロートレック 、クラナッハ、ブリュー ゲ ル、 レンブラント、
ゴヤ、ベラスケス、ルノワール、ドーミエ 等々、 優れた絵画が目白押しです。
ヒトラーが第二次大戦中、戦費調達のためもあって、印象派以後の多くの 絵画に「退廃芸
術」の烙印を押して、ドイツの美術館から放逐したことは 良く知られています。
この美術館の中の何点かは或いはそういう作品かもしれません。全部見終わるまでに、 す
れ違った人は僅かに10人ほど, 展示室には古い家具調度も程良く配置されていて、 ゆった
りとした時間 を持つことが出来ました。
→スイスへ戻る
→イタリアへ