デルフィニア戦記 全18巻 茅田砂胡著        
最近、はまっている茅田砂胡サンです。特にこのデルフィニアは18巻もあったのだけれど、一気に読んでしまいました!ファンタジーというか、SFというか、で、好き嫌いが別れるところかも知れませんが、時に笑えて、時に過激で、時にスピーディーで、そして感動できる、そんな作品です。
刺客に追われている戦士「ウォル」と、異世界からの迷子「リィ」が偶然出会うことから物語はスタートする。戦士は実はデルフィニア王国の王である。しかし庶子であったため、王座を追われたのだ。なんとか国に戻って王座を取り返したい、というウォルのためにリィは協力を申し出る。玉座を取り戻すまでと、その後の活躍が壮大に描かれている。ウォルの味方になってくれる人物も、敵となる人々も、みな魅力的だ。私が茅田さんを好きなのも、この人物の描き方によるところが大きい。何しろ、みんな魅力的で、きざだったり、お茶目だったりするくせに、いざって時はかっこいい!そんな人がたくさん登場します。もうぜひぜひ読んで欲しい!!!!!と思います。
                  ☆☆☆ 中央公論新社刊(1巻の初版1993年10月25日)←古い!
            名探偵で行こう (アンソロジー)             
またまたアンソロジー。こちらもいろいろな名探偵が大集合しています。赤川次郎氏の作品久々に読みました(笑) 他にも大沢在昌・柴田よしき・西澤保彦・野沢尚・石田衣良など13人の作品が楽しめます!内容も様々で、近未来もの、探偵モノ、ダイエットもの、警察モノ、見立て殺人などなど・・。
ミステリは大長編ばかりで読むのが大変、という人には是非読んでもらいたいと思います。私はできれば長編がいいんですけど、たまにこういうアンソロジーなどを読んで、好みの作家と出会えないかな?なんて思っています。通勤電車の中でチョロっと読めてしまう手軽さも好きです!(最近の長編はやたら厚くて、持って歩くのはしんどいからねえ(笑))
                  ☆☆☆ 光文社カッパノベルス(初版2001年9月25日)876円+税
            ABC殺人事件 (アンソロジー)             
こちらもアンソロジー。ABC殺人事件、と聞いて女王クリスティを思い浮かべたあなたは、ぜひ読みましょう(笑) クリスティってだれ?!と思ったあなたも読みましょう(笑)
このアンソロジーはクリスティのABC殺人事件をモチーフにして、それぞれの小説家がオリジナルのストーリーを作り出したものです。有栖川有栖・恩田陸・加納朋子・貫井徳郎・法月綸太郎とこちらも好きな作家ばかり・・・。
ちなみにABC殺人事件を知らない方のために・・・。加納朋子さんの文中から引用します・・・。
「簡単に言えば、浅草で青木さんが殺されて、池袋で井上さんが殺されて、上野で内海さんが殺されて・・・というようなお話」です(笑)かなり強引ですけど、わかりやすいですよね。
しかし、それぞれすばらしい作家さんですから、アレンジの仕方も絶妙。どんな風に仕上がってるかは読んでみてのお楽しみ!もちろん本家クリスティの作品も読んでくださいね!!
                   ☆☆☆ 講談社文庫刊(初版2001年11月15日) 590円+税
            名探偵はここにいる   ミステリアンソロジー     
本格ミステリには名探偵が欠かせない。角川スニーカー文庫から新しいシリーズが出版された。それがこのアンソロジー。ミステリはそんなに読んでいない初心者から、名探偵好きまでたのしみる短編集。太田忠司・鯨統一郎・西澤保彦・愛川晶と本格ミステリ作家の短編が一気に読めるなんて嬉しい限り。スニーカー文庫って、お子様向けって感じですけど、なかなか楽しめますよ。私は特に好きな作家ばかりなので・・・。
中でも一番のお気に入りが、愛川晶氏の「納豆殺人事件」です(笑) 根津愛という美少女名探偵が活躍するシリーズです。このシリーズは「カレーライス殺人事件」など傑作がたくさんありますが、今回もまたやられます!!
納豆嫌いで有名な男が殺された。彼の胃袋の中からは納豆が・・・・。どうして?って思いますよね!
ちなみにきょーすけはどうしても納豆が食べられません。そんなに好き嫌いはないんだけれども、どうしてもダメなんです・・・。だからこの作品も「うぇぇ」と思いながら読んだんですけど・・・(笑)
納豆好きな人もそうでない人も、読んでみましょう(笑)
                    ☆☆☆ 角川スニーカー文庫(初版2001年11月1日) 495円+税
            Vヴィレッジの殺人 柴田よしき著            
山梨県にV村という場所がある。そこは、政府が非公式ながら公認している「吸血鬼村」 V村には侵入者が次々にやってくる。進入の理由はさまざまだが、一番は自殺志願者だ。彼らに血を吸われたら、永遠の命を得られるか死んでしまうか、のどちらかだ。だから自殺志願者はラクに死ねるのではないか、と考えるのだ。吸血鬼たちだってそんなことに利用されるのはいやだから、見張りを立てたり、侵入者チェックを怠らない。それでも今日も人間たちがやってくる。
そんな侵入者を探しに村にやってきた女探偵。彼女もV村の出身だ。聞き込みをしている最中に、一体の死体と遭遇。その死体は「十字架」をつきたてられて死んでいた。吸血鬼は十字架を触ることができないので犯人は、人間ということになるが、その建物には人間が入れないような仕組みがあった。犯人は誰なのか?侵入した青年は見つかるのか?不可能犯罪の解決は?!
吸血鬼がテーマのミステリは数々あるけれども、純粋なミステリとして楽しめます。吸血鬼たちのユーモラスな会話など楽しめる作品です。
                    ☆☆ 祥伝社文庫刊 (初版2001年11月10日) 381円+税
             Close to You  柴田よしき 著           
マンションという共同生活の場で、エリートの共働き夫婦が孤立している。だんなが職場の権力争いに負けて退職せざるを得なくなる。酒におぼれ、パチンコ三昧の彼がある晩、おやじ狩りにあう。
妻は、彼に「専業主夫になってくれ」と言い出し、彼は激怒。専業主婦なんて、噂話と昼寝ばかりしていて、税金も払わず、社会に寄生しているんだ、と。
しかし、災難は続き、マンションのごみ置き場では放火が起き、管理人室には、これからマンションの前で殺人が起きる、という予告電話が入る。
そしてとうとう、妻が誘拐される。だんなには要求の電話が。それは現金ではなく、とんでもないものだった・・・。だれが、何のためにそんなことをしたのだろうか??謎は深まる。
マンションの中でのルール、人間関係、見えない人から恨まれている恐怖。些細な一言が人を傷つけ、恨みを買う。そんな恐怖が伝わってくる作品。
一気によまされ、自分も知らずに人からうらまれたりしないように、と気をつけよう、と思った一冊でした。
                   ☆☆☆  文藝春秋 刊(初版2001年10月30日) 1857円+税
             赤ちゃんをさがせ  青井夏海 著           
この作品は、設定が面白い!まず探偵役は、助産婦さん。それも自宅出産のお手伝いをする、訪問助産婦さん。彼女たちがお産にまつわるトラブルを解消していくストーリー。基本的には安楽椅子探偵モノで、人も死なないし(というより、生まれまくる(笑)) 謎解き後は、ほんわりやさしい気分になれます。
一話目が、「お母さんをさがせ」 依頼を受けて自宅へ赴いた助産婦さん。そこには3人の妊婦が。ほぼ同じころ予定日を迎える3人。事情を聞くと「3人のうち、男の子を産んだらそれが本妻だ」という。後継ぎが欲しい主人が、自分の妻のほかに妊婦を集め、男の子を実子として届けるのだという。本妻さんはだれだ?
二話目が「お父さんをさがせ」 高校3年生のカップル。女の子のほうの父親は産婦人科医なので、みつかったら中絶させられるから、という理由で自宅出産を希望。しかし、そこに彼女の家庭教師やら、メル友やらが現れて、自分こそお腹の子に対して責任がある と言い出す・・・。果たして父親はだれだ??
ラストが「赤ちゃんをさがせ」 助産婦さんの別れただんなが、復縁を迫りにやってきた!それがうまくいかない、となると、患者さんたちから次々にキャンセルをいれさせ、彼女の仕事を妨害・・・。
さらにそこには、怪しい新興宗教の影が。
3作とも、謎に工夫を凝らしてあり、解決も見事で読み応えがあります。残念ながら私は出産未経験ですけど、子供を産むってことがどんなに大変で、どんなに幸せか、伝わってくる作品でした。
                     ☆☆☆ 東京創元社 刊(初版2001年10月15日)1800円+税
             作家小説  有栖川有栖 著               
ミステリよりミステリな作家という職業の謎にせまる・・・。という帯がついていて、なかなか興味深いタイトルです。
デビューして2年余りたってもぱっとしなかったミステリ作家が、売れっ子作家の仲間入りをするようになるまでには、あるとんでもない秘密が!!!
締め切り2日前、ネタのない作家の考えることとは、一体どんなことなのか?!
作家なら誰でも夢見るのか、サイン会が開かれることになったけれど、そのサイン会は悪夢だった!
などなど、作家という職業の裏側が良く見える作品です!短編集なので読みやすいし・・・。ただし、これから作家を目指している、という人は苦しいかも・・・。
最近、ネットが発達したこともあって、作家になりたい、などという人をよく見かけます。それ自体は別に悪いことでもないし、才能のある方も沢山いらっしゃるでしょう。もちろん、作家に限らずどんな職業だって、大変なんですけど、作家になるのは、本当に大変だなぁ、と思います。
そして、書店、出版業界の問題もいろいろあるんだなぁ、ということも良くわかる、一冊です!
                      ☆☆  幻冬舎 刊(初版2001年9月10日) 1800円+税
            天使などいない  永井するみ 著             
私のもっているものを何でも欲しがる女友達。彼女に大事な恋人を取られないようにするには、どうしたら良いの?だんなが会社でも、自宅の最寄でもない駅ののそばで死んでいたのは、なぜ?
嫉妬、見栄、思い込み、勘違い、駆け引き・・・。女同士のさまざまなシーンを捕らえた短編集。女の人が読むと、「あぁ、こういうヤツっているよねぇ」と、必ず身近な誰かの顔が浮かぶと思います(笑)
男性が読むと、女の考えてることに驚いてしまうかも・・・。
とにかく、女性なら誰でも思い当たるフシのあるキャラクターが登場します。
                        ☆☆   光文社 刊(初版2001年4月25日) 1800円+税
              猫と魚、あたしと恋  柴田よしき 著          
猫は水が嫌いなのに、どうして魚が好きなんでしょう?女の子はつらいこと、苦しいこと、めんどくさいことなんか、みんな嫌いなはずなのに、なぜいつも恋を追いかけているのでしょう?つらくなく、苦しくなくて、面倒でもないこいなんてどこにも転がっていないって、みんな知っているのに。
この文章は、本の帯にかかれています。女性の心をぐっと捉えるコピーだと思います。この本は恋にまつわるミステリを集めた短編集です。読み応えもあるし、切ない気分も味わえます。その上、女のいやな部分をしっかり書いているので、ドキドキします。男性にはなかなかわかりづらいかもしれませんが、女性にとってはなんともいえない作品です(笑)。切ない小説を欠かせたらナンバー1だと思う作者の新作です。シリーズものではないので、気軽に読めると思います。
                   ☆☆☆ イーストプレス刊(初版2001年10月21日) 1600円+税
                 脳男  首藤瓜於 著                
連続爆弾魔のアジトで見つかった男。爆弾魔の共犯と思われ逮捕される。次の爆弾の在り処も自供したため、共犯と確定されるが、精神鑑定にかけられることになった。精神科医は彼と面談するうちに奇妙なことに気づく。「彼は人の表情が読めない。受け答えはしごくまともなのに、後ろから話し掛けたりすると、ちょっとしたニュアンスが通じない・・・」
精神科医の下した結論は
「心をもたない男」
彼の過去は?彼はどうして心を持たないのか?謎は深まるばかりでぐいぐい読まされる。昨年の江戸川乱歩賞受賞作。 
                       ☆☆   講談社刊 (初版2000年9月11日) 1600円+税
                 邪魔   奥田英朗 著               
おやじ狩りをする少年、ヤクザ、同僚・・・刑事の主人公の周りにはいろいろなヤツがいる。次々に事件も起きる。人間関係の大変さからか、彼は不眠症だ。昔、妊娠中の妻を事故で亡くして以来、義母の家へ行くときだけ、心が安らぐのだ。
そんな時、ひとつの事件がおきる。ある男性が会社で宿直中に火事にあう。横領を隠すための狂言の疑いが持ち上がる。彼の奥さんは近所でもパート先でも白い目で見られるようになる。この事件を主人公である刑事が担当することに・・・。
複雑に絡みあう事件と人間関係。次から次へといろいろなことに巻き込まれていくのが面白い。最後へ来て、義母との関係に関して「どんでん返し」(←賛否は分かれると思いますけど(笑))があり、驚かされる。
                         ☆  講談社刊 (初版 2001年4月1日) 1900円+税
                プレゼント   若竹七海 著             
アリバイ作りのために、部屋から窓の外に向けてビデオカメラをセット。用件を済ませて帰宅した男は、早速ビデオを再生した。そこに写っていたものは・・・。
友人や知人に恨みがある・・・。実際に手を下して殺すには抵抗がある・・・。そんな時、その相手を確実に自殺に追い込める方法を知ってしまったら・・・。
バスルームで手首を切った男女。心中にしては不自然なところが多い。誰が何のために心中に見せかけたのか・・・。
覆面作家がホテルに缶詰になって原稿を書いていた。ホテルの従業員は誰も作家が部屋を出て行くのを見ていない。しかし編集者が部屋を訪ねたとき、部屋は無人で血痕だけが残っていた・・・。
葉村晶というフリーターと、小林警部補が交互に謎を解いていく連作短編集。
どの作品も人間臭い。人の心に巣くったちょっとした恨み、ねたみ・・・。どの作品をとっても、誰もが思い当たるような心理が描かれている。短編なので読みやすいです。ちょっと昔の作品ですが、この葉村晶を主人公にした作品はシリーズになっているんです。その最新作の評判が良いので、一作目から読むことにしました。
                     ☆☆  中央公論社刊(初版1996年5月7日) 1600円+税
               都市の穴   木原浩勝 著              
珍しく(!)ミステリではありません(笑)
私は、都市伝説が好きです。皆さんは都市伝説ってご存知でしょうか?都市伝説、というのは、巷で流行しているウワサ話のようなものです。どれも実体験のように語られるのに、いつ、どこで、誰が、という肝心なところの抜けている話です。「友達の友達が〜」とか 「友達のお兄ちゃんの友達が〜」ってヤツです。代表的なのは、口裂け女、でしょうか・・・・。こんなことを言うと、年がばれますが、あの口裂け女が大流行したのは、私が小学校の低学年のころ・・・。怖かった(笑)
そんな、都市伝説を集めた本です。著者の木原氏は、「新耳袋」という、怪談を集めた本を書いている方なので、そちらで知っておられる人もいることでしょう。
例をあげれば、口裂け女はもちろん、「紫の鏡」 「ピアスをあけたら白い糸が出てきたので、引っ張ったら失明した」 「ファーストフードのハンバーガーはミミズの肉」 「電子レンジで猫をチンした人」 「伝説の死体洗いのバイト」 「13日の金曜日の合わせ鏡」 「恐怖のリカちゃん電話」 「童謡、サッチャンの歌の秘密」・・・・・などなど、ひとつやふたつは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?そんな都市伝説を集めた本は、面白いです!!くだらない、と思いつつ、ついつい引き込まれてしまう、都市伝説!ぜひ読んでみてください(笑)
                   ☆☆☆   双葉社 刊(初版2001年9月20日) 1200円+税
               ささらさや  加納朋子 著               
夫を突然の事故で亡くした主人公サヤ。二ヶ月前に生まれた赤ちゃんと2人、途方にくれてしまう。夫の両親たちは、サヤ一人では、赤ん坊を育てられない、と言う。赤ちゃんを引き取りたい、姉夫婦の養子にする、そのほうがサヤのためでもある、と説得する。しかし、サヤにしてみれば、大事な夫を失っただけでもつらいのに、子供まで奪われては生きていけない、と思う。しかし、サヤは肉親の縁が薄く、彼女を守ってくれる人はいない。夫の両親から逃げるためにも、伯母の残してくれた家に引っ越すことにした。
世間知らずのサヤには、次々とトラブルが降りかかる。そのたびに死んだ夫が、他人の姿を借りて現れる。ただし、彼が他人の姿を借りられるのは一人に付き一回だけ。それも、霊となった彼の姿を見られる人に限る・・・。
ゴーストとなった夫と、残された妻サヤが永遠の別れを迎えるまでの連作ミステリ。

昔見た芝居に同じような話がありました。そのときにも思ったのですが、果たして「残していく方が辛いのか?残されるほうが辛いのか?」どちらでしょうか?
幼かったころの私は、好きな人が死んでいくところを見たくなくて、「自分が一秒でも先に死にたい」と思っていました。しかし、その芝居を見たり、この本を読んだりすると、残していく方の辛さを感じます。私が先に死んでしまったら、残していった大切な人は、どれだけ悲しむんだろう。私のことを思って泣いてくれたとしたら嬉しいけれど、いつまでも泣いていられては心配。そして、長い時間が流れて、彼に別の大切な人ができて、私のことを忘れてしまったら、それはそれで悲しい。そんな風に思います。もちろん、残される方だって悲しいんですけどね。
とにかく、人間関係のややこしい現代。簡単に人を殺したり、自殺したりするようなニュースを聞くと、それぞれの大切な人はどうするんだろう、と思います。命は、大事にしたいものです。
ミステリとしても、恋愛小説としても、一級品です。ラストの美しさには感動します。装丁もステキです。
                ☆☆☆ 幻冬舎 刊(初版2001年10月10日) 1600円+税
               夏の夜会  西澤保彦 著               
母方の祖母の葬式と、小学校時代の友人の結婚式のために、久々に郷里に戻った主人公。祖母の葬式から納骨にいたって、墓の位置が記憶と違っているようで不思議に感じる。
同級生の結婚式では、昔の友人たちと再会し、過去の話で盛りあがる。最初のうちは、懐かしい話をしていたが、次第に担任教師の話になっていった。その担任教師はヒステリックで、生徒からは「鬼ババァ」と呼ばれていた。そんな思い出話から、担任教師が実は殺害されていた、ということに話が発展していく。記憶をたどりながら、次第に思い出されてくる事件の概要。一人が何かを思い出すと、連鎖してまた思い出す。思い出した記憶が、また別の記憶を呼び起こす。
ところが、それぞれが思い出した記憶に齟齬が生じる。同じ場面を見ていたはずなのに、印象が違ったりする。
記憶とは、本当にあいまいなものだ。自分の都合の良いように覚えていたり、時間経過の感じ方もそれぞれ異なる。そんな記憶がテーマのミステリだ。
今までのミステリとは、「証言者の記憶」は絶対的な価値を持っていた。明らかにウソをついているのでない限り、証言は真実である、ということが前提になっている。ところが、この作品では、そうではない。証言そのものが曖昧で、真実味がない。こんなことで、ミステリが成り立つのか?と怪しく思いながら読んでいたが、しっかりミステリだった。
最近記憶力に自信がなくなりつつある私にとっては、なかなか考えさせられる一冊でした!
                ☆☆☆ 光文社カッパノベルス刊(初版2001年9月25日)800円+税
              ふたたびの虹  柴田よしき 著             
旬の素材を扱う小料理屋「ばんざい屋」は、オフィス街にある。そのため、常連客は独身サラリーマンや一人暮らしのOLが多い。女性一人でも、気軽に入れることと、女将が余計な詮索をしたりしないことも、人気の秘訣だ。
その女将には、他人に明かせない過去があった・・・・。
常連客のちょっとした悩みごとや、願いごとをそっと手伝うために、女将が活躍する短編式のミステリでありながら、しだいに明かされる彼女の過去。名前を変え、生い立ちを隠し、小料理屋の女将として振舞ってきた彼女はいったい過去に何をしたのか?そして、その過去を知った上で、彼女に想いを寄せる、古道具屋の主人。
ミステリとしても、恋愛小説としても、楽しめる作品だ。
そして、小料理屋が舞台であるだけに、話の所々に登場する「おばんざい(京都の惣菜のこと)」のおいしそうなこと・・・(笑) 読書の秋でもあり、食欲の秋でもあります。おいしいものに目のない人にも楽しめる作品です。秋の夜長、おいしいものをつまみながら、読書を楽しんでくださいね!
                     ☆☆  祥伝社 刊(初版2001年9月10日) 1700円+税
              13階段  高野和明 著                 
ケンカで人を殺してしまい、刑務所に入っていた主人公。仮釈放になった彼を待ち受けていたのは、慰謝料などの支払いで貧乏になってしまった両親と、兄のせいで学校を辞めざるをえなくなった弟の姿だった。以前つきあっていた彼女ともぎこちない再会を果たす。
その青年と、犯罪者の矯正に絶望している刑務官。この2人に持ちかけられた仕事。それは、記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすこと。期限は3ヶ月。報酬は一千万。
記憶喪失の死刑囚は、本当に人殺しをしていないのか?死刑を実行する、というのは殺人なのではないのか?刑務官の苦悩。前科者の苦悩。
日本の裁判や刑罰のあり方など、普段はなかなか考えられないようなことを考えさせられました。また、法務大臣が死刑執行の書類に判子を押し、死刑が執行されるかもしれない、ドキドキ。
2人は死刑囚を救えるのか?!
今年度の江戸川乱歩賞、受賞作です!
                       ☆☆ 講談社 刊(初版2001年8月6日) 1600円+税
              R・P・G  宮部みゆき 著                
ネット上の擬似家族の「お父さん」が刺殺された。その三日前に絞殺された女性と、遺留品が共通していた。2つの事件の関連は?家族の絆とは?ネット上の擬似家族とは、幸福の象徴なのか??
時々、ネットで知り合った人間による犯罪、というのが、テレビのニュースで話題になる。自分もネットに参加しているものとして、興味深い。確かに顔も知らない、性格もよくわからない人と、親しくなるのだから、危険性も高いだろう。無責任に楽しめる部分、顔も知らない相手だからこそ、深刻な打ち明け話ができてしまうという部分、いろいろあり、楽しくもあり、恐ろしくもある。
この本では、そんなネット上で家族のフリをし始めた他人同士が、話の中心となる。それを寂しい人たち、と受け止めるのか、それはそれで幸せなのでは、と受け止めるかは、それぞれだろう。非常に考えさせられる一冊だった。
さらに、宮部みゆきファンには嬉しい特典・・・。『模倣犯』の武上刑事と、『クロスファイヤ』の石津刑事がコンビを組んで謎を解く!!
                   ☆☆☆ 集英社文庫 (初版2001年8月25日) 476円+税
             上と外 1〜6  恩田陸 著               
両親の離婚で、別れて暮らす元家族が、年に一度集まる夏休み。考古学者の父がいる中央アメリカで会うことになった。密林と遺跡と軍事政権の国だ。家族で大きな遺跡を見学に行くため、ヘリコプターに乗り込む4人。しかし、その途中、クーデターが勃発。ヘリから、密林の中に落ちた兄妹。決起グループに隔離される両親。ジャングルをさまよう兄妹は、生きて再び両親に会えるのか?家族は生きて日本に帰ることができるのか?次々に起こる、謎の出来事、不可思議な登場人物。一難さってまた一難!という状況。。。大地震と火山の噴火。
まるでジェットコースターのように、次々にいろいろなことが起こる。緊張感とドキドキの6冊です。一気に読まされること間違いなしです!!
                 ☆☆☆ 幻冬舎文庫 刊     @〜C 419円 DE 457円
                  ドミノ  恩田陸 著                
これは、面白い!!!!!
ドミノは倒れだしたら止められない!ということで、まさにタイトルのすばらしさ!(笑)
現場は東京駅。馬鹿でかい駅には、毎日何万人もの人が乗り降りする。その中にはいろんな目的を持っている人がいる。待ち合わせ・出迎え・乗り換え・・・。
登場人物は28人と一匹。みんな主役。締め切りに追われる保険会社のOL・おまわりさん・元暴走族のピザの配達あんちゃん・舞台のオーデションを受ける小学生の少女とその母親・青年実業家とそのいとこ・ミス研の学生・俳句の会のオフのために上京した、おじいちゃん。元警視庁のこわもて、爆弾犯人、アメリカの映画監督にテレビのキャスター。
彼らはまったく違った目的で東京駅にいるのに、次第にもつれからまり、次々に事件に巻き込まれていく。。。最初から最後までまったく顔を合わせない人物同士もいるのに、なぜか話の上では、みんながかかわってくる・・・。もう一気に読むしかない!笑えてほろっとさせられて、また大笑い。
恩田陸さんの才能にほれている、きょーすけでした!!
                 ☆☆☆ 角川書店 刊(初版2001年7月25日) 1400円+税
           風精(ゼフィルス)の棲む場所  柴田よしき 著      
去年私が読んだ本の中で、かなりの上位を占めた、「桜さがし」という本がある。かつて紹介した・・・と思う(笑) その本にも出てきた浅間寺竜之介が主人公。(ただし、まったく独立した話になっていますので、桜さがしを読んでいない方でも十分楽しめますので、ご安心を。)
京都の北山をさらに分け入って「地図にない村」へやってきた。その村の女性からのメールで「村で行われる奉納の舞をぜひ見てほしい」と誘われたからである。舞手はすべて若い女性で、風神にささげるための踊りだ。祭りの当日は近親は見られないため、前日に近親を集めての最後の稽古が行われた。舞が終わり、舞手を褒め称えているとき、舞手の一人の姿が見えないのに気づく。
衆人環視のもと、しかもわずかな時間で、刃物で胸を一突きにされた。出口には見張り。部屋にいるのは、近親者ばかり。どうしても犯人が見当たらない・・・。
「舞手に選ばれた少女の一人は、一年以内に神隠しにあう」という伝説があり、都会に憧れる少女たちのせつなさがあり、閉鎖的な村社会の中での葛藤あり、一気に読まされること間違いなしです。そして、ラストでの驚くべき事実と、ラストシーンの美しさには、ホロリとさせられます。
                 ☆☆☆ 原書房 刊(初版2001年8月7日) 1600円+税
               巫女の館の密室  愛川晶 著            
美少女代理探偵「根津愛}シリーズの最新刊。
友人の別荘に招待された根津愛。そこでは10年前に不可解な密室殺人事件がおきていた。現場は急斜面の山の途中に洞穴をくりぬき、そこに埋め込まれた形の離れ。当然窓もなく、入り口は正面の一箇所しかない。その入り口は絶対に細工ができないドアがついている。ドアを壊して入ってみると、そこには死体だけ。犯人の姿はどこにもない。こんな特殊な環境で、犯人はどうやって脱出したのだろうか。この謎が解けないうちに、彼女は失踪してしまう。そして、また殺人事件がおきる・・。
いまだかつてない、密室のトリック!そんなのってあり?!と思いつつも一気に読まされてしまう迫力の一冊!
                      ☆☆ 原書房 刊(初版2001年8月7日) 1800円+税
                 淑女の休日  柴田よしき 著           
女性に人気のあるホテルに「幽霊が出る」という噂が流れ出した。前を歩いていたはずのホテルマンが、廊下の角を曲がった瞬間に消えた、という宿泊客の目撃談に始まって、インターネットの掲示板などでどんどん広まっていく。
本当に幽霊なのか、それとも何者かの営業妨害なのだろうか?私立探偵の主人公の元へ調査依頼が・・・。ところが、調査開始後、幽霊を目撃した人間が殺される・・・。
最近シティホテルのレディースプランなどが人気だそうだ。私も以前お台場の日航ホテルに泊まり、いい気分を味わったりしたし、豪華客船などに乗りに行くこともあり、気持ちはよくわかる。高級ホテルの持つ「非日常感」というのに憧れるのだろう。しかし、その「非日常感」を作り出すホテルの大変さもあるだろう。この本を読むと、ホテルに泊まる人間の心理がよくわかりなかなかおもしろい。幽霊の目撃談にもそれぞれとりっくがあって楽しめる。ぜひ女性に読んでほしい一冊です!
                 ☆☆    実業之日本社刊(初版2001年5月25日) 1800円+税
               ルー・ガルー  京極夏彦 著             
ルー・ガルーとは、フランス語で夜間オオカミに化けて、悪事を働く伝説上の怪物のこと、だそうだ。近未来の日本が舞台。清潔で無機的な都市。仮想的な均一化した世界で、14,5歳の少女だけを狙った連続殺人事件が起きた。モニタの中だけが現実だった彼女たちは、リアルな死に接して、覚醒した。闘いがはじまる・・・。
読者からの応募によって未来社会の設定をし、そんな世界観を盛りこんだ小説。京極夏彦の今までの小説とは、ずいぶん趣向が違うので、チョットびっくりしました。一つ難点を言えば、厚いこと。めちゃめちゃ読みにくい!!通勤電車が読書タイムの私には非常に腹立たしい1冊でした!!
                     ☆ 徳間書店 刊(初版2001年6月30日) 1800円+税
           ミステリなふたり  太田忠司 著            
美人刑事と年下の夫。職場では「鉄の女」「カミソリ女」などとあだなされる彼女も、ダンナさまの前ではカワイイ女。捜査にいきづまると、だんな相手にグチまくり。ダンナサマは黙って話しに耳を傾けながら、解決へのヒントを。変形のアームチェアーディティクティブ物。これも短編連作なので、読みやすいです。なかなかおもしろい夫婦だし(笑) 
                         ☆☆ 幻冬舎 刊(初版2001年4月10日) 1600円+税
           九つのメルヘン 鯨統一郎 著              
彼女がグラスを呷ると、確実なはずのアリバイが崩れ出す。グリム童話の新解釈になぞらえて、解き明かされる事件の真相。渋谷にある日本酒バー「森へ抜ける道」を舞台に、常連の二人と、マスターの厄年トリオと、日本酒好きの女子大生が推理する九つの事件。
アリバイには、九つのパターンがあるという。たとえば、死亡時間に錯誤があるものもの、死亡場所の錯誤があるもの、目撃者の勘違いやウソによるもの、トリックを使ったもの、などだ。その全てのパターンを使っている。短編集なので、読みやすいです!
                  ☆☆ 光文社カッパノベルス(初版2001年6月25日)838円+税
          スカーレット・ウィザード1〜5 茅田砂胡 著      
最近、この著者にはまっています。SF・ファンタジー系の本のおもしろさにとりつかれているのです。この「スカーレット・ウィザード」は五巻もの。なぜか、私の愛用している近所の図書館には4巻までしか置いてないんだけど(笑) 結構続きがきになるので、なるべく全館そろえて一気に読破!をオススメします!!
宇宙海賊とクーア財団の女総帥が結婚!!のお話(笑) 財団の総帥だった父親がなくなり、彼女が後継ぎに。財団は彼女に株を49%、前総帥の時代からの腹心の部下7人にも49%。残った2%は彼女のだんなサマに・・・。そして、彼女が30歳になるまでに結婚相手が出てこなければ、その株は・・・。そこで、彼女は宇宙一と呼ばれる海賊に契約結婚を申し出る。彼女が30歳を過ぎ、会社を自分のものにできるまでの約一年間だけの結婚を依頼。一匹オオカミだった海賊は当然断るが、ある賭けをすることになり、そこから物語りはスタートする。
なにしろこの海賊と女総帥がカッコイイ!!ハデにけんかもするし、時々ものすごく優しい。そして、時々オオボケをかます!!(笑) 他の登場人物もとても魅力的です!!
                                  ☆☆☆ 中央公論新社 C・NOVELS刊 
         スタジアム虹の事件簿  青井夏海 著           
いつも優雅なドレスに身を包み、キレイな銀の靴を履いて観客席に現れるおっとりした女性。彼女は、超がつくほどの野球音痴でありながら、なぜかプロ野球球団「東海レインボーズ」のオーナーだ。球場で、レインボーズの応援をしながら、野球のルール説明に耳を傾ける。しかし、レインボーズは万年最下位のチーム。球場はいつもガラガラ。そんな球場の観客たちが話す、チョットした事件を次々に解決に導く彼女。安楽椅子探偵の推理と、万年最下位のチームが優勝を目指す奮闘が描かれている。
この本もすごくおもしろかった。ミステリとしても、野球小説としても・・・。キャラクターがみんな生き生きしていて、魅力的。私は、野球が好きです。一時期は、草野球チームのスコアをつけたりもしたし、ドームや神宮にプロ野球の試合を見に行ったりしていたし。。。だから、余計に楽しめました。野球が好きで、ミステリも好きという方にはぜひぜひオススメです。短編集なので、読みやすいです!
                   ☆☆☆ 東京創元推理文庫(初版2001年4月13日)620円+税
             カレーライフ 竹内真 著                 
タイトル通り、まさに「カレーライス」の物語。カレーを思い出させる黄色い表紙もインパクト大!ミステリではないけれど、カレーライスの奥の深さを堪能できる、おもしろい本だった。
洋食屋を営んでいたおじいちゃんと、5人の孫。お盆に孫が集まると、特製カレーを食べさせることを楽しみにしていたおじいちゃん。しかし、孫達にカレーライスを食べさせている最中に、亡くなってしまう。孫達は衝撃をうけるが、祖父の葬儀の席で、「大きくなったら、5人でおじいちゃんの店でカレー屋さんをやろう!」と約束する。しかし、5人ともおとなになり、それぞれの生活に追われ、子供の頃の約束を忘れていたり、夢物語として覚えているだけだったりする。しかし、5人でカレー屋、という夢を実現させるために、少しずつ話しが動き始める。
登場人物が魅力的なこと、そして、試行錯誤しながら作るカレーのおいしそうなこと。カレー大好きの日本人なら、その魅力がわかるはず!!5人はアメリカ・インド・沖縄と、カレーを作りながら、食べながらたびを続ける。最後にカレー屋さんを開けるかは、ぜひ読んで見てください!(笑) ただ一つ言えることは、読了後には、まちがいなくカレーを食べたくなります(笑)
                       ☆☆☆ 集英社刊(初版2001年3月30日) 1900円+税
          煙か土か食い物 舞城王太郎 著             
アメリカのサンディエゴで働く青年医師の元に、「母親が頭にケガをおった。すぐに帰って来い」と、日本から連絡が来る。とにかく飛行機に飛び乗る。実家に帰ると、母親がケガをしたのは、事故ではなく、誰かに襲われたからだった。それも連続主婦殴打生き埋め事件の5人目の被害者だった。彼は、母親を殴った犯人に復讐をしようと、事件を調べ始める。そこで、明かになるのは、血と暴力の神話の渦巻く血族の物語だった。
ある書評で、評価が高かったので読んでみたけれど、読点の少ない独特の文体、ミステリの要素の少なさ、暴力シーンの残酷さ、などで、あまり好きにはなれませんでした。
                        ★ 講談社ノベルス(初版2001年3月5日)1000円+税
            燃える男  A・J・クィネル 著               
元外人部隊の兵士が主人公。戦争をわたり歩いてきた彼は、ある時目的を失ってしまい、酒におぼれる日々が続く。ひょんなことから、少女の誘拐を防ぐボディガードの仕事をすることになる。少女は聡明で、彼の荒んだ心を次第に癒してくれる。ところが、その少女は誘拐犯の手に落ち、彼も重傷を負う。病院のベットの上で、少女が殺されたことを知る。少女は犯されて殺された・・・。彼は復讐を誓う。リハビリに専念し、武器を集め、情報を集める。
まさに、「燃える男」だ。少女と彼の心温まる交流。復讐に燃える冷たい炎。そんな復讐を誓った男を愛してしまう女性。登場人物の全てがカッコイイ!燃える男が好きな人にはオススメだぁ!(笑)
実は、この本は職場の先生が貸してくださったもの。1980年代に発売されており、最近新刊もでた作家だが、この本が一番おもしろいよ、というので、お借りしました。私は外国作品に弱いので、最初はチョットとまどいましたが、途中からはぐいぐい引きこまれて、一気に読了。そして、最後のシーンがまたカッコ良く、切ない!カッコイイ男に会いたい人はぜひ♪
            ☆☆☆
          TV・マスコミ「ことば」の真相  藤井青銅 著        
雑誌の広告でみかけてから、ずっと探していて、昨日見つけました!!ワイドショー・ニュース番組・コマーシャルにはだまされない!!という帯がついています。テレビやマスコミが好んで使う言葉を厳しく解説しています!面白い!(人によっては、あまりに毒舌すぎて不愉快かもしれませんけど。。。私は好きです(笑))
たとえば・・・ 「新境地」=これまでのパターンでは売れなくなりました、ということ。
「全米の記録を塗り替えた」=日本に来る映画のほとんどは、全米の記録を塗り替えている。ただし、「西部地区での感謝祭シーズンの、封切り1週間の興行収入の、ホラー部門」という記録だったりするが・・・・。
「舞台で活躍中」=テレビでお呼びがかからなくなった、ということ。
などなど・・・。いかがでしょう?!「ムフフ」と笑ってしまいました。屁理屈と言えなくもない、感じが私にはツボでした!辞書のようになってますので、開いたトコから読むもよし、です!
                  ☆☆☆ メディアファクトリー 刊(初版2001年3月16日)952+税
            桐原家の人々1〜3  茅田 砂胡 著          
この本は、「活字で書かれた漫画」です(笑) でもおもしろい!!桐原家には、三つ子がいる。彼らは信じられないくらい仲が良いが、一つ問題がある。三つ子のうち、1人だけ全然似ていないということだ。二人がシャム猫なら、一人はごついシェパード、とまで言われるほどだ。当然本人は「自分はホントの子供じゃないんだ」という悩みを抱えるし、その悩みを知っている二人は、「もらわれっこだってあいつは自分の兄弟なんだ!!」と思っている。しかーーーーし!出生のヒミツはそんなに簡単ではなかったのだ!!!!!!
なんて、自分で書いていても笑ってしまったけれど、すごく深刻な小説みたい(笑) でも本当は完全なるホームコメディ!破天荒な両親、歳の離れた姉と兄。悩みまくってる三つ子。達観しているばあ様。なんとも力強くて、やたらとマイペースなのだ!お腹を抱えて笑いたい方には超オススメ。しかし、あくまでも「活字で書かれた漫画」ということをお忘れなく!(でも、笑えるし泣ける!)
                 ☆☆☆ 中央公論新社 C・NOVELS 刊 (@A850円 B875円)
           素子の読書アラカルト  新井素子 著         
新井素子さんは私が幼いときに、すごくはまった作家さんです。「あなたにここにいてほしい」なんて、SFの設定なのに、自分に置き換えて泣きそうになりながらよんだもんなぁ(笑) 最近はなかなか新作が出ないので、淋しくおもっていたら、読書エッセイが出たというので、さっそく読みました。
この本に紹介されている本を読んだことがなくても、十分楽しめるエッセイになっています。ダンナ様の食事も作らず本を読みつづけていたり、幼い頃の絵本の思い出だったり(ぐりとぐら ってご存知??あのカステラに憧れた子供は多いのでは??私も新井さんも、憧れでした(笑)) 本にまつわる事=彼女の日常 ということが良く分かります。
                   ☆☆ 中央公論新社 刊(初版2000年11月25日) 1300円+税
                遠い約束 光原百合 著              
「駅からキャンパスまでの通学途中にある、ミステリの始祖に関係ある名前の喫茶店で、毎週土曜二時から例会」と謎かけ風のポスターに導かれて、浪速大学ミステリ研究会の一員になった主人公。彼女の視点で語られるミステリの連作集。ミス研の3人の先輩(それぞれ、「ミス研の筋肉」「ミス研の頭脳(またの名を堕天使)」「ミス研の良識」と言われる、個性的なキャラクターの持ち主)や、彼女の大叔父や従兄弟。それぞれのキャラクターがぴか一で、どんどん読めてしまいます。合宿先での指輪の紛失事件、関西ミステリ連合のイベントでのアクシデント、そして遺言探しのための暗号解読・・・とミステリの醍醐味も充分。
この、光原さんの小説は読んでいるこちらまで嬉しくなるような、優しい作品です。イヤな感じの登場人物だって出てくるのに、それでも、やさしい気分になれるようなステキな作品ですから、ぜひ呼んでみてください。さらに、今回は挿画が野間美由紀さん(ミステリ漫画を書いている方です)。内容にぴったりの絵もステキです!
                  ☆☆☆ 創元推理文庫 刊 (初版2001年3月30日) 560円+税
            日本語の科学  岩松研吉郎 著             
日本語は世界一乱れやすい言語だった!という帯に惹かれて衝動的に購入。著者はあの「磯野家の謎」を書いた方で、慶應義塾大学文学部の教授。日本語は膠着語だから、変化しやすいし、外来語も取り入れやすい、というのは、大学時代に言語学の授業で学んだ事だけれど、最近の若者の言葉を聞いていると、それが良くわかる。私だってヒトサマのことを言えるほど、美しい日本語を使っているわけじゃないけど・・・。そして、コノ本を読むと、一つ一つわかりやすい例を使って書いてあるので、おもしろがりながらも、言葉に興味を持てると思います。なんか、コノ説明だと、すごく難しいことが書いてあるように思ってしまうかしら?? そんなに堅苦しいものではないので、気軽に読んでみてください!
                      ☆☆ ぶんか社刊 (初版2001年4月10日) 1000円+税
            新宿鮫 風化水脈  大沢在昌 著          
おなじみ新宿鮫シリーズ。新宿で多発する自動車の窃盗。鮫島は、窃盗は組織ぐるみの犯行と考え、一人で地道な捜査を進める。そんなとき、懲役を終えたヤクザとばったり出会う。少なからぬ因縁のあった2人だ。
ヤクザのしのぎ、密入国した不法滞在の外国人、警察の組織・・・などが、よくわかる。さらに、新宿という街の持つ独特の雰囲気や、新宿の歴史も良くわかっておもしろかった。そして、今作は、母娘・恋人・友人へのそれぞれの愛情がハッキリ表れていて、切なくなる。人が人を思う姿の、美しさ、悲しさ、切なさ。。。を味わってもらえるステキな作品だと思います。シリーズの中でも、好きな作品になりました。
                 ☆☆ 毎日新聞社 刊(初版2000年8月30日) 1700円+税
      黄昏の岸 暁の天(そら)〜十二国記〜 小野不由美 著   
コレもシリーズもので・・・・。もう最高!!なんてったって、前作から5年たって出た最新刊!!思わず、シリーズを全部読み返してしまいました(笑) ストーリーもわかっているのに、読み返して感動できる本というのは、そう多くないが、このシリーズは何度読んでもいいわぁ!!!!
舞台は十二の国のある世界。各国には、王が1人。その王を選ぶのは、やはり各国1人の「麒麟」。麒麟に選ばれた王は、仙籍を得て国を治める。王が良く国を治めれば、その時代は数百年も続く。しかし、王が道を見失えば、麒麟は病を得、王も倒れる。
そんな世界で、王や麒麟が様々な出来事と戦っていくのがこのシリーズ。で、この最新作を読むためには、絶対にシリーズを読んでいないと楽しめない!!!!だから、チョットおもしろそう!と思ってくださった方は、ぜひシリーズ通読してください!
特に中国好きなお方はもう絶対オススメです!!!!
 《シリーズ紹介》
   ・月の影 影の海 
   ・風の海 迷宮の岸
   ・東の海神(わだつみ) 西の滄海
   ・風の万里 黎明の空 
   ・図南の翼                   ここまで全て講談社X文庫より(講談社文庫でも)
   ・魔性の子                   これだけ、新潮文庫(でも読んどかないと。。。(笑))

                    ☆☆☆ 講談社文庫刊 (初版2001年4月15日) 714円+税
            ストレート・チェイサー 西澤保彦 著          
続いても西澤作品!コレは、シリーズではないので、すぐにでも読んでいただけます!(笑)
リンズィは、バーで知り合った名前も素性も知らない2人の女性と、トリプル交換殺人の約束をさせられてしまう。酒に酔っていた彼女は、自分の上司を殺して欲しい、と言ってしまった。酒の席でのジョーク、と思っていた彼女のもとに、その上司の自宅で他殺死体が見つかった!との連絡が入る。顔面蒼白になる彼女。ところが、現場は完全な密室状態。果たして、トリプル交換殺人が実行されたのか??そして、次々と、密室殺人が・・・・。
ミステリとしては、チョット違反?!と思うようなトリックも出てきますが・・・。もう最後の1行で、うちのめされます!!!!!あんまり、詳しいことを書いてしまうと、その感動を奪ってしまいますので、どんなラスト?と思われた方は、ご自分でお読みください!
                     ☆☆ 光文社文庫刊 (初版2001年3月20日) 495円+税
         謎亭論処〜匠千暁の事件簿〜 西澤保彦 著       
「めいていろんど」と読みます(笑) 私の好きな西澤氏の最新作。ココでも何冊も紹介していますねぇ。コレは、シリーズものなので、この1冊だけを読んでももちろん楽しめますが、やはりシリーズをちゃんと読んでから、をお勧めします。あとがきの中に作品の順序が書かれていますので、それにしたがって読むと良いと思います。(どういうわけか、このシリーズは、出版社も時系列もバラバラなので、ややこしいんです) 
短編集なので、一つ一つの話しは独立していますので、この1冊だけを読んでももちろん楽しめます。忘れ物を取りに職員室に帰った教師、机の上にあるはずの採点済みのテストが消えていることに気づく。翌日、それは机の上に戻っていた!誰が、何のために、答案用紙を盗むのか?!学校から1クラス分の上履きが盗まれた!!誰が、何のために??と、いろいろな謎が詰まっていますの!
                    ☆☆ 祥伝社ノンノベル (初版2001年4月10日) 857円+税
          なみだ研究所へようこそ  鯨統一郎 著         
新米の臨床心理士の松本清(!)は、大学の恩師に薦められ「なみだ研究所」へ見習いとして赴く事になった。研究所の所長は・波田煌子は数々の臨床実績を持つ伝説のセラピスト。どんなにスゴイ人物かと、期待していた松本は、実際に彼女に会って愕然とする。幼い容姿・幼い知識(なんの資格もないし、高卒)・トボけた会話・・・・。果たしてこんな人が患者を治療できるのか??と不安に思う松本。しかし、その不安とはウラハラに、魔法のようなセラピーが行われる・・・。
心理学に興味のある人には、いろいろな知識を与えてくれるし、ミステリとしてもちゃんと成立している。その上、ユーモアもタップリ!1冊でいろんな楽しみがあります♪
                    ☆☆ 祥伝社ノンノベル(初版2001年4月10日) 819円+税
               日本語の乱れ 清水義範 著            
清水氏をご存知の方には、なんの説明も必要がないとは思います。私は著者が大好きです。パスティーシュの名手として有名な方です。このタイトルにもなかなか難しげな印象があるでしょうが、呼んで見たら抱腹絶倒間違いなしです!!(笑)
短編だし、ちょっとした時間で読めます!たとえば、最近パソコンで音声入力ができる機種、というのがあります。それに方言で入力したらどう変換されるのか、と言うようなことをテーマにしたものや、伝言ゲームをそのまま小説にしたようなもの、などいろいろな作品があります。どれもホントに楽しくて、ついついわらってしまいます。夜中に1人で読んだり、電車の中で読んだりすると、かなりアヤシイ人に思われますので、読む場所にはご注意下さいまし♪
                     ☆☆☆  集英社刊(初版2000年11月30日) 1500円+税
                 ジャンプ 佐藤正午 著             
今、日本では年に7万人が失踪しているという。1日約200人。自分から家出した人、借金取りなどから身を隠すために消える人、事件事故などに巻き込まれた人、誘拐された人など・・・。1日200人というのは、驚くべき数字である。
本書は、1人の女性が失踪するところから始まる。酔っ払ったボーイフレンドを自分のマンションに連れて行く女性。彼女は、途中のコンビニで買い物をする。ようやくマンションに辿りついた時、彼女は「あなたが明日の朝食べるリンゴを買い忘れた」といってもう一度、コンビニへ行った。酔っ払った彼は彼女が帰ってくるはずの5分後が待てず、眠ってしまった。朝目がさめると、彼女がいない。リンゴもない・・・。そして、彼女は消えてしまった。警察に行っても相手にされない。彼女の姉と行方を追うが、彼女は見つからない。
謎めいた失踪、彼女の姉や友人達の態度の変化など、謎が謎を呼ぶ。
少し文章がくどいように感じ、私にはちょっと合わなかったけれど、気になるストーリーでした。ミステリアスな恋愛小説、といった感じなので、その手の本がお好きな方には、おもしろいと思います。
                       ☆☆ 光文社刊 (初版2000年9月25日) 1700円+税
                   鎖  乃南アサ 著              
コレはシリーズ物。女性刑事が男性社会である警察の中で、様々な事件を解決していく。今回は、占い師一家4人の惨殺事件を追っているうちに、偶然過去の事件の被害者と再会するところから、話しが始まる。まったく別の事件の関係者達が、実はつながっている。
彼女は真犯人に見つかり、監禁されてしまう。同僚が助けにきてくれることを信じて、犯人達と戦う姿が描かれている。話としては、それほど目新しいものではない。しかし、犯人達のの残虐さ、コンビを組んだ刑事のバカさ加減。同僚刑事たちの必死な姿、彼女の恋人の怒り・・・・そんな人物描写がすばらしい!!この本もけっこう厚いけれど、そんな長さを感じさせないほど、魅力的だ。ぜひ、前のシリーズをよんでから、どうぞ。
                           ☆☆☆ 新潮社 刊   2200円+税
              あなたがいない島 石崎幸二 著          
無人島に行くとしたら、あなたは何を持っていきますか??特に「何か1つだけ」という制約がついたら・・・。ま、私だったら間違いなく「本」と答えるでしょうけど、1冊となると、どの本を選ぶか悩むところです。この本はそんなことを考えるところからスタートします。
ある日、心理学の実験のお誘い、と称して「無人島で過ごしませんか」という招待状が届く。ただしこれは実験なので、着替えなど必要なもの以外に持ちこめるのは、たったひとつ、という条件がつく。生活に必要なものは全てそろっている、ということで、招待された面々は、トランプ・麻雀パイ・本・CD・携帯ゲーム機・携帯電話・パソコンなどをそれぞれ持ちこむ。こんな実験が果たしてなんの役にたつのか、という疑問を抱きながらも、無人島に行くメンバーたち。
実際、無人島での生活が始まると、そこそこ快適。初対面の人どうしもそれぞれ打ち解けはじめる。お互い持ってきたものを貸し借りしたりしている。そんな状況で、メンバーの1人が行方不明になる。更にもう1人。そして、持ってきたものがなくなったり、壊されたりするようにもなった。誰が何のために、そんな事をするのか?
チョットおふざけが過ぎるかな?と思わせる文章ではあるけれども、無人島で人が消える、という古典的なパターンを上手に利用している作品だ。
                              ☆ 講談社ノベルス刊 800円+税
              砂漠の薔薇  飛鳥部勝則 著           
西洋風の荒れ果てた洋館の地下室に、首なし死体が転がっていた・・・。その隣の家に住む女流画家からモデルを頼まれた女子高生が、本書の主人公。その洋館には夜毎に活動をするアヤシイ男。殺された少女も、主人公の女子高生も、女流画家も、洋館に住む男も、皆アヤシイ。
なぜ、少女は首を持ち去られたのか、誰が彼女を殺したのか。という典型的なミステリでありながら、ホラーの要素もあり、芸術論としても読むことができる。
著者は自作の絵や、画家の絵を利用したミステリを書いている。この本にも、それぞれの絵がカラーで掲載されており、絵の好きな人が読んでもおもしろいでしょう。(私は芸術的センスがないので、詳しい事はわかんないんですが。。。)
                  ☆ 光文社カッパノベルス刊(初版2000年11月25日) 838円+税
          早春の少年〜伊集院大介の誕生〜 栗本薫 著    
日本を代表する名探偵といえば・・・。私にとっては、御手洗潔か伊集院大介。もちろん榎津氏も捨てがたいし、いっぱいいるけれど。名探偵のイメージは彼らが作ってくれたように思う。その伊集院大介んの最初の事件が本書。14歳の大介少年が、転校先の平野という土地でのバラバラ事件に挑む。子供である、というだけで与えられない信頼。大人との絶対的な経験値の格差。そういったものを嘆きながら、この事件の謎にせまっていく。伊集院シリーズはたくさん出版されてるけれど、その中でも私の好きな作品になりました。
                     ☆☆ 講談社 刊(初版2001年1月31日) 1400円+税
              最後から二番めの真実 氷川透 著      
舞台はあるお嬢サマ大学。そのゼミ室から学生が消えた。代わりに同じ部屋から警備員の死体が発見された。学生の方は、というと、屋上から逆さ吊りにされていた。その女子大の研究棟は恐ろしいまでのセキュリティで守られていた。ひとつ、建物の出入り口は人が通ると、ビデオが作動するようになっており、誰が何時に出入りしたかがわかる。二つ、建物内の全ての部屋のドアの開閉が記録されている。誰が、ということはわからないけれど、ドアが開けられたという回数と、開いていた時間が記録されてしまう。問題のゼミ室の開閉は4回。一度は彼女が入室。一度は、警備員が入室(どちらも目撃者がある) 4回目は悲鳴を聞いてかけつけた、第1発見者たちによるもの。となると残りは1回。その1回で犯人が入室したとすれば、出られない。逆にその時に、彼女を屋上に連れ出したとすれば、犯人はいつ入室したのか??
とまぁ、なかなか難しい。セキュリティなど、時代の進歩に伴なって本格推理モノが成立しにくくなっている。あえて、その難題に取り組んだ意欲作。ただ、私はこの著者の回りくどい文体が少し苦手。同じことを何度も主人公に言わせる(「私は冗談がわかりにくい、とよく言われるんですよ」というもの) のもチョット嫌い(笑) 皆様にはどうでしょう?!
                     ☆ 講談社ノベルス刊(初版2001年2月5日) 980円
                 模倣犯 (上・下) 宮部みゆき 著       
この本は厚い!!!上下巻各700ページもある!!厚さ4センチ弱・・・。重い・・(笑) その上なんと、上下2段組!!
これを聞いただけで、「読む気がうせる!」人もいるだろうなぁ・・・(笑) でも、おもしろい!!!
今年の
ベスト1かも・・(あぁ、前にもこんなこと書いたな。。。) なかなか読み進められないのに、「早く先が知りたい!」と思い、後半になると、どうなるの?と思いつつ、「読み終わってしまうのがもったいない!」と思う。そんな本にめぐり合えて幸せ♪
しかし、内容はヘビー。連続殺人事件。犯人は、殺しただけでは物足らず、被害者の右腕を公園のゴミ箱に捨てる。そして、その犯罪を自分がやった!とテレビ局に連絡。被害者の遺族をもてあそび、マスコミを奔走させ、おもしろがっている。
いま、実社会でもイロイロな犯罪が起きている。特に少年犯罪などでは、
被害者の人権がとりざたされる。この本を読んでいると、被害者の遺族、というものを考えさせられる。本の中に出てくるが、「もしも自分が〜してたら、私の娘は(主人は、孫は、両親は・・・)殺されずにすんだのでは?」と必ず自分を責めてしまう、といことだ。 もっと早く警察に届けてれば、とか、駅まで迎えに行ってやれば、とか・・・。家族が殺されたのは、犯人のせいなのに、一番悪いはずなのは、加害者なのに、自分を責めてしまう。それは、どんなにか悲しいことなのだろう。こんな風に書いてしまうと、「被害者の遺族でもないくせに、お前に何がわかる」とか、「簡単に悲しい、なんて言うな」と、またお叱りを受けるかもしれませんが、悲しくて仕方がありませんでした。
そして、この本のラスト。どんな風に決着がつくのか、ドキドキしていましたが、「やられた!」という、のが適切な感想です。「模倣犯」というタイトルが、最後にピリッと活きてきます!
絶対おもしろい!!重いし、高いけど、その価値はある!
                  ☆☆☆ 小学館刊(初版2001年4月20日) 上下各1900円+税
         帝国の娘(前・後)&砂の覇王 須賀しのぶ 著       
いわゆる、少女小説というジャンルです。今はヤングアダルト、とか、ジュニア小説とか、イロイロな言葉で分類されているようですけれども、とにかく コバルト文庫です!ですから、良い年をした大人が読むものではない!という認識を持たれている方も多いかと思います。私自身も、そんなにすすんでチェックするジャンルではありませんでした。
しかし、この本は偶然2方向から勧められました。ひとつは、以前にも書いた「本の雑誌」の紹介。私が本を探す上で、かなり参考にしている、雑誌ですからメモしてありました。もう一方は、友人から。その友人は、あまり本を読む人ではありません。キライと言うよりも、時間がない。その友人に「寝る時間を削ってでも読んで!」と言った人がいるらしく、読んだそうです。で、はまった!!(笑) そして、「きょーすけなら知ってるかも?!」というありがたい期待を持って連絡してくれました。同時期に2方向から情報が入ってくる、ということは、よめ!という合図だと思い、手にとりました。
これが、おもしろい!!病弱の王位継承者の身代わりとして、男のフリをして過ごせと言われる少女を主人公に、様々な陰謀、かけひき、そして淡い恋。なんとも続きの気になる1冊です。
今現在、帝国の娘(前・後編) 砂の覇王1,2,3 とシリーズが5冊でています。1冊にそれほど時間をかけずによめるので、通勤などの短時間でも読めるかと思います。(私は、1冊1時間くらいで読めました(笑)) ドキドキわくわくしたい人におすすめ!!
                    ☆☆ コバルト文庫刊(1冊500円前後です)
          なんでもツルカメ(上) 犬丸りん 著            
わたしの好きなおじゃる丸の原作者の方です。この、なんとも言えない「まったり感」「のほほん感」がたまりません。あったかくて、せつなくって、おかしい。ちゃんとした本を読んでる時間がない!とか、難しい事を考えるのは仕事だけで沢山だ!という方にお進めかもしれません。
このマンガの主人公は1年生のりんちゃん。やさしいお母さんとお父さん、チョット強いお姉ちゃんに囲まれて、いろんな経験をしていくお話です。洗面器いっぱいのゼリーが食べたい!とか、子供の頃に一度は考えた事があるたわいもない事を、思い出させてくれますよ。
文庫では上巻しか発売されてませんが、下巻も楽しみな1冊ですo(^ー^)oワクワク
                      ☆☆ 幻冬舎文庫刊(初版2001年2月25日) 419円+税
           そして粛清の扉を  黒武洋 著             
この本はテレビ等で話題になっていたので、ご存知の方も多いでしょう。第1回のホラーサスペンス大賞に輝いた作品です。主人公は1人の女性教師。彼女の勤務する学校は荒れており、おとなしい彼女は生徒からも教師からも相手にされていない。そんなおとなしい彼女が、卒業式の前日・・・。クラスの生徒を人質に、教室にたてこもる。手には、サバイバルナイフ、拳銃。廊下には監視カメラ。校庭には地雷。警察は教室に近づく事さえ出来ない。少しでも反抗した生徒は容赦なく殺し、その死体窓から捨てる。生徒から集めた携帯電話で、親やテレビ局に自ら電話をかけ、親には身代金を要求。テレビ局には学校の上空をテレビ撮影するように指示。
息詰まるような緊張感のなか、なぜ彼女はそのような行動にでたのか、が次第にあきらかになっていく。そこには悲しい母としての姿があり、現在の少年法の限界がある。そして驚くべき結末。動機は?共犯者は??真の目的は??最後まで一気に読ませるそんな作品でした。願わくば、もっと細かい場面まで読みたかったです(笑) バトルロワイヤルと比較されやすいテーマですが、中心にあるものはだいぶ違います。両方読んでみると良いと思います。
                     ☆☆☆ 新潮社刊(初版2001年1月25日) 1500円+税
 
      消える密室の殺人(猫探偵正太郎上京) 柴田よしき 著   
猫が探偵になる推理小説は沢山あります。有名なところでは、「三毛猫ホームズ シリーズ」でしょうか?だから、何をいまさら・・・とお思いの方もおられるでしょう。でもこの本は楽しい。猫が探偵と言っても、そこは猫ですから、何かを解決できるわけではありません。しかし、猫たちのコミュニケーションを侮ってはいけません(笑) 本作の主人公 正太郎くんは(飼い主には「タマ」だの、「クロ」だの好きなように呼ばれてしまってるのですが) 人間観察に長けています。密室だってなんのその、犯人を追い詰めていくのです。美少女猫ちゃんとの淡い恋もあるし、親友も出来そうだし・・・。猫ずきにはたまらない1冊でしょう♪
内容の説明にはなってないけど、猫の好きな人にはお勧めです。もちろん本格ミステリですから、ミステリ好きな方にもオススメです。しかし、コレを手に取る前に、必ずシリーズ第1作(本書は2作目です!)を読んでくださいね!
 ※ 第1作 ゆきの山荘の惨劇(猫探偵正太郎登場) 角川文庫
                     ☆☆ 角川文庫 刊(初版2001年2月25日)  533円+税
              神様がくれた指  佐藤多佳子 著         
1人のスリが出所した所から話が始まる。彼は職人的な技術をもつ、正統派(?)のスリだ。幼い頃から面倒をみてくれたおばちゃんが迎えに来てくれた。このまま一緒に家に戻って、正しい道にもどるのか?と思った矢先、電車の中で、そのおばちゃんのかばんから財布がすられる。すったのはまだ幼い少年少女のグループだ。それなのにテクニックは一流だ。我を忘れて追いかけることになった。しかし、少年に投げ飛ばされ怪我をしてしまう。このままではおばちゃんの家にも戻れない。
その頃、ギャンブルでオケラになった占い師は途方にくれていた。
この2人が何かに導かれるように、ひとつ屋根の下で暮らす事になった。スリの技術を持つ指と、占い師がタロットをあやつる指。この2つの指が交錯する時、物語が動き始める・・・。
この小説は、ミステリでもあり、恋愛小説でもある。スリの手口も鮮やかに書かれているし、占い師の苦悩も良くわかる。ジャンルにわけることが出来ない。しかし、おもしろい。ぐいぐい引きこまれていくのである。人間にとって本当に大切なものは何か?そんな事を考えさせてくれるステキな物語です。前作の「しゃべれどもしゃべれども」も絶品です。おもしろい本を読みたい!と思ってる人には絶対にお勧めです!!
                   ☆☆☆ 新潮社刊(初版2000年9月20日) 1700円+税
              死者は黄泉が得る  西澤保彦 著        
死者を蘇らせる装置のある謎の館。そこには生ける屍と化した女性たちが、生前の記憶を一切失ったまま、仲間を増やしながら生活している。その隣町では不可解な連続殺人が・・・。犯人のねらいは?そして生ける屍たちの関係は?誰が生ける屍を増やそうとしてるのか?どうして、生ける屍になっているのは女性だけなのか?死者と生者の関係がラストで明らかになっていく。
著者はSFの要素を取り入れつつ、本格モノのミステリを書いています。何冊かココでも紹介してきました。破天荒な設定なのに、最後には論理的に解決をしてしまうのが魅力です。やはり、恐ろしいのは生きてる人間なのだなぁ、とシミジミ思いました(笑)
                   ☆☆ 講談社文庫(初版はノベルスで1997年です) 667円+税
               MAZE(めいず) 恩田陸 著           
アジアの西の果て。深い谷を越えると突然、白い荒野が現れる。丘の上には、その昔「存在しない場所」「ありえぬ場所」と呼ばれる白い矩形の建物があった。その建物の形状を、わかりやすくひとことで言うならば、「豆腐」である。丘の上に巨大な豆腐が置いてあるようなイメージだ。コレまでに何人もの人間がそこに入り込んだきり、戻ってこないという曰くつきのばしょである。
そして長い月日がたち・・・時は現代。4人がこの地を訪れる。ミッションは
「人間消失のルール」の謎を解き明かす事・・・・。
この本はナンといっても不思議のひとこと。いつ誰がどうしてそのような建物をつくったのか?どうして人が消えるのか?最大の謎は、「消えない人もいる・・・」という事。なぜ消える人と消えない人がいるのか??そして、この場所は航空写真などにも写らないのだ。狭い所のキライな人には怖いかも知れません(笑) 何よりぐいぐい読まされます!是非!!!
そして、この本の良いところをもう一つ! なんと言っても
「装丁が美しい!」 普通は紙のカバーがかかっていますが、この本には透明なプラスチックのカバーがかかっています。それが微妙な影を生んで、迷路の模様が浮かび上がって来ます。とてもステキな青です。本屋さんでくれる紙のカバーをかけてしまうのが、もったいないような、そんな感じです。そんなステキな装丁のカバーにこんな帯「迷い込んだら、戻れない」・・・・・・怖いっ!(笑)
あなたも迷いこんでくださいな。
                     ☆☆☆ 双葉社 刊(初版2001年2月15日) 1500円+税
             新恋愛小説読本   本の雑誌編集部 編       
私が定期購読している、本の雑誌と言う月刊誌の別冊です。月刊誌の方は、毎月新刊の書評や、いろいろな特集が組まれています。時々、このような別冊形式の書籍もでます。今回は恋愛小説の特集です。古今東西、ハッピーエンドもの、悲恋もの、不倫もの、あらゆる恋愛小説を紹介しています。書評のプロの意見から、読者のオススメの1冊紹介コーナーまで、イロイロな作品が紹介されています。そして、「本の雑誌が選ぶ 恋愛小説ベスト200」というランキングコーナーもありますので、恋愛小説を読もうと思っている方には、よいガイドとなるでしょう!!
実は、「私の恋愛小説ナンバー1」というアンケート葉書を以前送ってありまして、その葉書がこの本に掲載されました。そのため掲載のお礼として、昨日本の雑誌社から送られてきたのです!
ヾ(>▽<)ゞ ウレシイ♪
葉書一枚で、この本をゲットしたことになります!!私の投稿を探すもよし、究極の恋愛小説をさがすもよし、ぜひ読んでみてくださいな!
本をもらったので、宣伝(笑)

同じシリーズの「図書館読本」もおすすめです!(実は、コッチにも私の投稿が載ってたりします(笑))図書館のことが良く分かりますよぉ♪
                ☆☆ 本の雑誌社刊(初版2001年2月25日) 1600円+税
              本の雑誌社のHP 
http://www.webdokusho.com/
            オーデュボンの祈り  伊坂幸太郎 著        
コンビニ強盗をして警察につかまった主人公。捕まえられた警察官は主人公の同級生だった。人を傷つけることを厭わない男が警官になった・・・と思ったら怖くなった主人公は、逃走。その途中で気を失ってしまう。そして気付くと見知らぬ街にいた。そこは江戸時代から鎖国を続けている孤島だった・・・。その島では、案山子がみらいを預言し、崇められている。そんなはずはない、と思いつつも受け入れてしまう主人公。
そして、翌日。その案山子が死体となって発見された。未来を見とおせるはずの案山子は「
なぜ自分の死を阻止できなかったのか・・・??」 コレがこの作品の中心になっている謎です。今までのミステリの概念からはかなり外れていますが、興味深いキャラクターとファンタジックな世界につい引き込まれてしまいます。
未来がわかる、ということは、人間の憧れである。しかし、本当に未来が見えることは幸せなことなのか?と考えさせられる作品です。未来がわかっても、自分ではその未来を変えられないとしたら・・・知らないほうが良いこともあるのかもしれません。
タイトルの「オーデュボン」とは・・・。アメリカ人のジョン・ジェームズ・オーデュボン。百年以上前に、『アメリカの鳥』という鳥の図鑑を書いた人だそうです。
                       ☆☆ 新潮社刊(初版2000年12月20日) 1700円+税
         妖怪馬鹿  京極夏彦・多田克巳・村上健司 著        
妖怪馬鹿・・・。妖怪のことばかり考えている人のこと。本書はあやかしの都に三馬鹿が集い、行われた座談会の記録です(笑) ですから、普通の人が読んでもおもしろくはないでしょう(笑)
私は妖怪馬鹿ではありませんが、妖怪馬鹿京極氏のファンですから、ニヤニヤしながら読みました(笑)
ですから、本書は京極氏の本を少なくとも1冊以上読んだことのある人、そしてその世界に魅了された人、もしくは水木しげる御大の「ゲゲゲの鬼太郎」をこよなく愛する方、にのみオススメしたいと思います。。。。マニアックですみません(⌒ ⌒)(_ _)ぺこ
              ☆☆☆(笑) 新潮OH!文庫 刊(初版2001年2月10日) 695円+税
               黒祠の島   小野不由美 著          
黒祠とは・・・。明治政府の採った祭政一致政策によって、神社は信仰の対象ではなく、国民が義務として崇敬する対象とされた。全国の神社は編成・統合された。この統合に与しないものは迷信として、弾圧されなければならなかった。国家神道の中において「黒祠」とは統合されなかった神社を言う。それは迷信の産物であり、言わば邪教である・・・・・。(文中より引用)
本作は、そんな黒祠の島で起きる連続殺人事件を書いている。その島は、風車と風鈴にあふれ、余所者には誰も本当のことを話してはくれない。
主人公は探偵。彼の仕事のパートナーでもあった女性が、ある日、自分の家のカギを彼に預けに来る。3日たって戻らなかったら探して欲しい・・・と言う。彼女からは3日どころか1週間を過ぎても連絡がない。彼は彼女の履歴を辿り、黒祠の島に行きつく。島に渡ったことは確実、というのに、島の人間は「見ていない」と口をそろえる。非協力なだけでなく、妨害工作も行われる。彼が持っていった写真や、彼が見つけた証拠は島人によって、処分されたりするのだ。
そして、神社では樹に逆さ磔にされた全裸女性の死体が発見されていたが、警察に届けられることもなく、処理されてしまう。因習に支配された島で、彼は真実を見つけられるのか!!
という話しです。因習に満ちた島での連続殺人!ということで、横溝チックな感じです(笑) ホラー系も好きという方には、オススメです。私はこの小野不由美さんの小説が好きです。女の人の力強いキャラクターが魅力的だからです。
                   ☆☆ 祥伝社ノン・ノベル刊(初版2001年2月20日) 886円+税
               少年たちの密室 古処誠二 著          
大型地震により倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められた6人の高校生と担任教師。真っ暗闇の中で、少年の1人が頭を打たれて死亡した。その少年はいじめのリーダーで、問題児だった。恨みをかっていたため、殺人の可能性もある。しかしまったく光りのない状況で一撃で頭を砕くことが可能だろうか??では、事故なのか?そんな偶然があるのだろうか??
吐き気をもよおすような、問題児の言動。彼に目をつけられた少年。問題児や問題行動を「証拠がない」という一言を言い訳に、見ないフリを決めこむ指導力のない教師。
それぞれの立場や思惑が、極限状況の中で錯綜する。阪神大震災も風化しつつあるように感じられる今。いじめなど教育の問題が大きい今。そんな今だからこそ、の作品だと思う。
ミステリと言うより、社会小説と考えた方がよいような、問題提起の多い作品です。
                     ☆☆ 講談社ノベルス刊(初版2000年9月5日) 820円+税
              日曜日の沈黙  石崎幸二 著            
最近、ミステリ関係のイベントが増えてきているように思います。行く先のわからない、ミステリーツアーだとか、犯人宛をメインにした演劇とか。この本もそんなイベントから話しが始まります。死んだ作家の家をそのままイベント会場とし、イロイロな人をモニターとして招待します。その作家が遺したという「お金では買えない究極のトリック」を探って行くのです。趣向を凝らした連続殺人劇が始まります。
お金では買えない究極のトリックとは?その作家は自殺だったのか、他殺だったのか?他殺だとしたらなぜ殺されたのか??話しが進んでいくと、それらがあきらかになっていきます。
残念なことに、私は途中で伏線の一つを見つけてしまったので、なんだか楽しみが半減してしまったのですが・・・(笑)
ただ、著者もかなりのミステリファンのようで、所々、小ネタがあり、笑えるところもあります。メフィスト賞受賞作ですので、ミステリ好きの方はぜひ。
                      ☆ 講談社ノベルス 刊(初版2000年12月5日)740円+税
            ばいばい、アース(上・下) 冲方丁 著         
この本は私が予定外に手に取ったものです。本屋さんや図書館に行くと、ごくマレに「本に呼ばれる」ことがあります。装丁の美しさだったり、タイトルに心ひかれたり・・・。この本もそんな本でした。
私が本を選ぶ基準は、わりとハッキリしていて、
@、著者(お気に入りの作家の方の本は、無条件に手に取ります)
A、人の推薦(友人・知人・さらには書評の推薦も含みます)
たいていこのどちらかです。しかし今回この本はまったく予備知識がありませんでした。作者の方のお名前も存じていませんでしたし、どこかでタイトルを見た記憶もありませんでした。
ただ、天野喜孝氏による表紙の美しさにひかれた、というのはあるかも知れません。私はどういうわけか天野氏の絵が好きです。
この本はファンタジーです。一人の異形の少女が自分の由縁を知るために、闘ったり仲間をつくったりしていく物語だ。友人に「グインサーガとベルセルクを足したような壮大な話し」と言ったら、わからないたとえだ!と言われてしまいました(笑) たぶんすきキライがハッキリ分かれるでしょうねぇ。
でも、私はシッカリはまりました(笑) この本上下巻です。1冊は500ページ強(厚み 約4センチ!) 更に、活字も2段組!!読み応えがあることだけは確かです(笑) 当然お値段も・・・。読んでると腕はつかれてくるのに、それでもやめられずここ数日はかかりっきりでした!
ファンタジー系の作品が好きな方は、読んでみてくださいな。
                     ☆☆☆ 角川書店 刊   (2900円+税)×2=【T_T】
                 闇迷宮  宝生茜 著              
いじめを受けた少年が、復讐を誓う遺書を残して、飛び降り自殺を図ったところから話しは始まる。復讐を誓っておきながら、自分が死んでしまってどうするのだろう、と思わせておいて、話しはどんどん別の人物へと移って行ってしまう。女の人を嫌っていて次々と処刑していく男、彼の同僚で、教え子と駆け落ちしてしまう男性教師。逆にその殺人者に好意を寄せている女性教師。気付いた時には自分の名前も素性もわからない記憶喪失の男。その記憶喪失の男を拾った女。記憶喪失になる前にその男と付き合っていた売春婦。記憶喪失の男を受け入れた謎のホームレス集団。
様々な人間が絡み合いながら、復讐のイミがあきらかになっていく・・・。
ミステリというよりも、ホラーの色合いが強いかも知れないけれど、人間が人を恨むことの恐ろしさが良くあらわれているように思う。いじめたほうの軽い気持ちと、いじめられた方の深刻な痛み。そんなものを考えさせられた作品だった。
                                ☆ 河出書房新社 刊   1900円+税
               ペルソナ探偵  黒田研二 著          
<星の海☆チャットルーム>には、作家を目指す男女が集まっている。彼らは同人誌を作り、お互いの作品を批評しあっていた。しかし、リーダー以外のメンバーは、お互いの本名や連絡先を教えない、という約束がある。話している感じで、男か女か、若いかそうでもないか、がわかっている程度だ。リーダーは聞き上手で、メンバーの相談事などにも見事な意見を返している。
そんな中で、メンバーそれぞれが実生活の中で巻き込まれた事件を元に、この作品は進行して行きます。一見バラバラの出来事が、最終章で全て繋がっていくのです。
私自身もチャットに参加して、顔も知らない相手に親近感を覚えたり、ごく近所に住んでいる人に知り合ったりしたので、おもしろく読めました。もしかしたら、顔も知らない、本名も知らないハズのあの人が、よーく知っている誰かだったりする危険性もあるわけで(笑)、つくづく不思議な感じです。最近チャットで知り合った人同士が、事件を起こしたりして、そういうニュースを聞くにつけても、楽しいけど怖さもあるなぁ、なんて思っています。
                                   ☆ 講談社ノベルス 刊 780円+税  
                 リセット   北村薫 著              
北村薫氏の、時を題材にした小説の3作目だ。一作目の「スキップ」は時を飛び越えてしまう物語。17歳が42歳になってしまった。二作目の「ターン」は同じ時を繰り返してしまう、女性の話し。そして本作は・・・・。詳しいことは書けないです、なぜなら私のつたない文章で表現しては申し訳ないからです。ほんとに良いんです、超オススメです!!!!
時は戦前。だんだん戦争の色が濃くなってきた頃。主人公は一人の少女。友人のいとこにほのかな恋心を抱く。戦争が子供たちの心をどう傷つけたか、戦争とはなんだったのか、そんなことが良くわかります。第2部で話しが突然現代に飛びます。主人公はおじさんになります。その人が、こどもの頃を振り返っているシーンが始まります。第1部の女の子とどう関係して行くのかわからないまま、読み進めていくしかありません。しかし、それが最後に鮮やかにつながります。そのときの切なさがぴか一です!!
SFとも恋愛小説ともつかない、不思議な小説ですが、氏の美しい日本語には感動します。私が気に入ったフレーズを。。。。
「いつも自分を軸として流れている時というものが、実は、遥かな別の人の周りにも流れている」
貧しさって、失うことの中にあるもんじゃない。百年前の人は、今のものを見られないし、今の人は百年後のものを見られない。だからって、後の人の方が得だってことはないと思うの」
「届かない、手に入らないというものは、生きていればだれにもついてまわる事だと思う。・・・・・でも、わたしね
<あの時、何を得た、得られなかった>というのは、いうべきことではない気がするの
私なんて、いつも自分が何かを得られなかったことを気にしているのに。(笑) 先日紹介した、「希望の国のエクソダス」にもあったけれど、こういう時代、人は常に損か得か、何を得たかどうかにこだわっていて、本当の豊かさには気付かないのだと思う。私のような俗物も、せめてこういう本を読んで、心だけでも豊かになりたいものです。
まだ、1ヶ月しか経ってないけれど、
私の中では早くも今年のベスト1の予感大!です。まだ、発売されたばかりなので、本屋さんにもあるはずです!ぜひ読んでくださいな!!
(冒頭に3部作と書きましたが、前の二作を読んでいなくても大丈夫です。どれも独立したお話ですから。読みたいと思った方は、文庫になってます!)
                   ☆☆☆ 新潮社 刊(初版 2000年1月20日) 1800円+税
                 大誘拐    天藤真 著            
大阪刑務所で知り合った3人は、出所後営利誘拐の下調べにかかることにする。狙うのは日本一の大富豪、柳川家の当主とし子刀自。持ち山およそ4万ヘクタール。年齢は82だが、しっかりしており、人々からも愛されている。
こうして3人は誘拐を実行する。身代金はなんと100億円・・・・。どうやって、家族と交渉するのか、どうやって、警察の包囲を避けて人質をどこに隠しておくか。どうしたら確実に身代金を手に入れられるか・・・100億円といったら1トン以上の重さだ。
これがおもしろい。誘拐犯ととし子刀自とのやりとり、誘拐犯と警察の駆け引き・・・。ぐいぐい読ませてくれる。実はこの本は1978年に刊行されたものである。それが版元を変えて新しく出版されたものだ。しかし、そんな古さを感じさせないテンポと内容だ。
私は、昨年末に週間文春に20世紀のミステリ ベスト10が発表されてこの本を知った。ベスト10に入っている作品のほとんどは読んでいたのに、なんとベスト1に輝いた本作を読んでいなかったのだ。そこで、あわてて本屋さんに走った、という次第。ですから、何をいまさらと思われるかもしれません。しかし、ベスト1に選ばれることだけはあります。一気に読了しました。映画化されているらしいので、本が嫌いのかたはビデオ屋さんを探してみてはいかがでしょう。
                                  ☆☆ 創元推理文庫 刊  840円+税
              幽霊刑事(デカ) 有栖川有栖 著          
主人公は一人の刑事。若く、仕事に燃えている。プロポーズらしいことを伝えた女性もいる。公私共に充実していた。そんなある日。上司に呼ばれる。海岸に呼び出されたのだ。呼ばれたとおり海岸に行く。上司がやってくる。そして、その上司によって殺されてしまう。
気がつくと彼は幽霊になっていた。上司に射殺された無念、恋人や家族への心配から、下界に残ることになったのだ。彼の姿は誰にも見えない。壁などは通り抜けることが出来る。なんと空も飛べる。
自分を殺した上司をなんとか告発したい。彼女ともう一度話しがしたい。しかし、彼には物理的に何かを動かしたり、影響を及ぼすことは出来ない。上司が何かにおびえていること、誰かからの電話におびえていること、盗聴も、尾行も思いのままなのに、それを伝えたり、物的証拠を押さえることが出来ないのだ。
ただ、刑事課に一人、「イタコ」の血をひく男がいた。彼はその血のせいか、幽霊となった彼を見ることも、話すことも出来た。そうして2人の捜査が進行して行く・・・。
ゴースト、という映画もあったし、透明人間も小説や映画には良く登場する。だから、そんなに目新しい設定ではない。しかし、ミステリとしても、恋愛小説としても、おもしろかった。好きな人が死んで、その人がココにいるのに見えない彼女。なんとか自分の存在を伝えたい彼。そして霊媒の刑事の2人への思いやり。謎解きだけでなく、切ない恋愛もたのしめる。ラストが切ないです・・・。
                    ☆☆ 講談社 刊(初版2000年5月30日) 1800円+税
            希望の国のエクソダス  村上龍 著          
今すぐ日本の教育を変えるにはどうすれば良いか?という質問が、村上龍氏のHPに掲載されました。沢山の解答が寄せられたそうですが、村上龍氏の用意した答えを当てた人はいなかったそうです。氏の用意した答えと言うのは「今すぐ数十万人を越える集団不登校が起こること」だったそうだ。しかし、この解答はHPでは受け入れられなかった。民主主義の時代に、法改正は煩雑な手続きを必要とする。それは近代国家としては大切なことだ。そういう意見が多かったようだ。
氏は、そう言った人々を納得させるために、数十万人の集団不登校を題材に小説を書いた。それが本作だ。だいぶ話題になったので、ご存知の方も多いでしょう。私も遅れ馳せながら、本書を読んだ。
近未来の日本、中学生たちが学校に行かなくなった。彼らはインターネットという武器を使って、組織を作り、会社を起こし、大人を出し抜いて社会に参加してくる。パソコンの知識、経済の知識は大人の常識に縛られた考え方と違い、確実に利益を生んでいく。利益が上がれば、社会もそれを受け入れてしまう。外国との取引も盛んだ。
読んでいると、今すぐこういう状況になってもおかしくないほど、リアリティがある。げんに今、不登校は爆発的な勢いで増えつづけている。また、大人達には自信がなく、子供にバカにされても何も言えない。経済は低迷し、「良い大学に入れば、良い人生が送れる」という神話は崩壊した。それでもこどもに勉強しろ、と大人は言う。どうして勉強するのか答えられないのに・・・。さらに、才能ある人物は、日本に見切りをつけて、外国へ行ってしまう。才能の流出を止めない限り、日本は緩やかに死んでいくのではないだろうか?
文中に「
この国にはなんでもある。本当にいろいろなものがあります。だが希望だけがない」という言葉がある。私はぞっとした。私は戦争を知らない。しかしあの時代の話を聞くと、「なんにもなかった。希望だけがあった」という印象が強い。何もなく希望だけがあった時代と、なんでもあるのに、希望だけがない時代。人間にとってはどちらが幸せなのだろうか?私には簡単に答えが出せない。しかし、この本を読むと、考えさせられることが多い。ぜひ読んでください。
                ☆☆☆ 文藝春秋 刊(初版2000年7月20日) 1571円+税
                 美濃牛  殊能将之 著              
首なし死体に始まり、名門一族が次々と殺害されていく。まるで、伝承されたわらべ唄のごとく・・・。
まるで、江戸川乱歩や横溝正史の小説のようである。もちろん事件を解決するのは、名探偵。探偵小説ファンとしては、たまらない1冊です。
背景にあるのは「奇跡の泉」 ひとたびその泉に体を浸せば、病が治るというもの。田舎暮らしに憧れてやってきた人、奇跡の泉を求めてやってきた人、その泉で商売をしようとしているリゾート開発の業者、その業者に土地を売りたくない住人、土地を売って儲けたい住人、それらの様々な人々を取材にやってきたマスコミ・・・・、そういう場所なら隠れやすいとやってきた犯罪者など、沢山の人が登場する。とにかく登場人物が、みな良い。人間のエゴや、欲望、嫉妬心などが、明確で読み応えがあった。この著者は「ハサミ男」という作品で、デビューした。この「ハサミ男」というのが、また絶品(笑) この「美濃牛」とはまったく趣向が異なるが、推理小説ならではの「やられた〜」を味わいたい方には、超オススメの1冊です♪
シリーズ化されたようで、今月新刊が発売されました。
                   ☆ 講談社ノベルス(初版2000年4月5日)  1300円+税
             幽霊病院の惨劇   篠田秀幸 著          
1965年の夏、沼の底から男子小学生の首なし死体が発見された。小学校5年生の主人公たち3人は「少年探偵団」を結成し、捜索をはじめた。その1週間後クラスメイトの女の子が、首なし死体となって発見された。事件は未解決のまま、10年後に別の事件を起こし、26年後の阪神大震災をきっかけに、思いがけない方向へ展開して行く。
小学生の時に、「怪人二十面相」「少年探偵団」などの江戸川乱歩ものにはまった私にとっては、チョット懐かしいニュアンスのある作品だった。ルパンも好きだったなぁ・・・。そう言う本ばかり読んでた小学生っておかしいかも・・。でもあの少年少女全集を、片っ端から読んでました。ドキドキしながら図書館でシリーズを借りてました・・・。
この著者は、「読者が犯人で、被害者」という大技が好きで、シリーズ前作もそうだったし、コレも「読者が犯人で被害者」です。どういうこと??と思われた方は、ぜひ読んでみてください。ただ、ホラー的な要素も大きいので、そう言うのがキライな方は、読みにくいかも知れません。
                    ☆ ハルキノベルス(初版2000年2月8日)  990円+税
           メドゥサ、鏡をごらん  井上夢人 著          
「メドゥサを見た」という紙を残し、自らをコンクリートに塗りこめて自殺した作家。彼の娘の婚約者である主人公は、彼の最後の原稿を探し、彼の自殺の原因を探りはじめる。彼が残した日記を頼りに、彼の思想を追いかける作業をしていくうちに、次々とあきらかになる事実。
彼が調べていたある村では、5年間で28件の事故・自殺がおきていた。28件とあるが実際に死亡しているのは45人。そして、それを調べていた、新聞記者も無理心中を図った。
そして、この事実を調べて行く主人公の身にも、おかしなことが起こり始める。
分類すればホラーということになるので、ミステリのような論理的な解決がつくわけではないけれど、人の心が生み出す、差別やいじめ、そして閉鎖的な社会。本当におそろしいのは、呪いでもなく、幽霊でもなく、生きた人間の心だ、と言うことを考えさせられる一冊。雰囲気としては、「リング」に似ているかもしれないなぁ、と思いました。上手く映像化したら、結構怖いかも・・。
                      ☆  講談社ノベルス(初版2000年8月5日) 840円+税
               魔剣天翔    森博嗣 著            
アクロバット演技中のパイロットが、拳銃で撃たれ死亡。その航空機は、2人乗り。パイロットが座っていたのは、後部座席。しかし、撃たれたのは、背中から・・・。犯人は前の座席に乗っていた女性記者なのか?だとしたら、どうやって後ろから射殺することができたのか??衆人環視の中で成立した、空中の完全密室。
という、説明に惹かれて読み始める(笑) 「密室」とか「完全犯罪」という言葉に弱い私。まぁ、密室と言っても、ホントに密室であるわけはなく、何らかのトリックや、思い込みによる誤解など、様々な要因があるのだけれど、やはりワクワクしてしまいます。
この森博嗣氏の本は、なぜか新作が出ると手にとってしまう、というおそろしい本です(笑) 決して大好きな作家さんというわけではない(失礼)のですが、なぜか全作読んでいる・・。でも自分では1冊も買ってない、という大変失礼な状況であります。
この作品もシリーズものなので、できれば順番で読んだ方がおもしろいと思います。私は個人的には、犀川&萌シリーズより、こちらのシリーズの方が好きです。
                      ☆   講談社ノベルス(初版2000年9月5日) 840円+税
             秋と黄昏の殺人   司城志朗 著          
別れた妻から2年ぶりに電話が・・・。「あなたのせいで人が死んだ。私が疑われてる。今日あなたと2人でいたと証言して」というわけのわからない内容だ。その後、彼の家に行くから、といったまま元妻はそのまま失踪してしまう。彼はラジオ番組の放送作家をしている。そのつてをいかして、その日に起きた殺人事件を調査し始める。そんな中で、過去に彼が仕事を干された理由、妻と離婚した本当の理由といったものがあきらかになっていく。登場人物のキャラクターのよさ、都市伝説の発生(都市伝説、というのは、あの(笑)口裂け女に代表されるような、人の口を使って広まって行く不思議な話のこと。私の小さい頃は口裂け女の大流行時でした。←年齢がばれる?!ホントに怖くて今でもよく覚えています。それ以来、都市伝説に興味があります。その関係の本もよく読みますよ)など、直接の謎よりも、そういったサイドストーリーがおもしろかったです。
                        ☆   講談社 刊(初版2000年9月5日) 1700円+税
          ALONE TOGETHER 本多孝好 著          
人の心にたまっている様々な感情。それを私たちは理性や、見栄で押し殺して生きていることがある。この本の主人公は、そんな人々の感情を吐き出させる力を持っている。父親からの遺伝で、だ。彼はそのメカニズムを「呪い」と呼び、その謎を解くために医学部の脳神経外科の教授の講義を受ける。しかし脳のメカニズムはほとんど解明されていない、と知り学校を中退。その後、不登校の生徒たちの面倒を見る塾に勤める。そんなある日、脳神経外科の教授から電話が。
その教授は、脳死の患者の生命維持装置を止め、安楽死をさせたと問題になっていた。その教授に「私が殺した女性の娘の力になってやってほしい」と頼まれる。なぜ自分が頼まれたのかわからないまま、ひきうける。その中で自分の父親が妻(つまり彼の母親)を殺した事件の謎が明らかになっていく・・・。自分の気持ちを吐き出すこと、吐き出させること。人を傷つけること、人を救うこと。どれもホントに難しい、ということがよく分かる1冊。この著者の文は非常に淡々としている。決して力強いわけではないのに、考えさせられることが多い。本作はまだ2作目で、今後の活躍が期待される。
                  ☆☆    双葉社 刊 (初版2000年10月6日)  1400円+税
               ライオンハート 恩田陸 著            
2001年最初の本。恩田陸さんの最新刊。スマップの曲と同じタイトルにひかれて買ったわけではありません(笑)イギリスのケイト・ブッシュという歌手のセカンドアルバムのタイトルからとった、とあとがきにある。私は洋楽に弱い(と言うより英語に弱い)ので、知らないのですが・・・。
この話しは、時代を超えて一瞬だけ出会うことのできる2人の恋愛小説である。著者が言っているのですが、現代では小説にせよ、ドラマにせよ、「メロドラマ」を作れない。メロドラマの王道である、「すれ違い」が成立しないからだ。携帯だ、メールだ・・・という時代にはすれ違いが発生しにくいのは、当然だ。そこで著者は大掛かりなすれ違いを用意した。SFだ。2人はもう何度も出会っている、結ばれることは決してない、でも離れた瞬間から、次に会う瞬間を待ちつづけている、生まれる前も、死んだ後も・・・。そんな設定で大掛かりなメロドラマは進行して行く。
舞台はロンドン。時代は様々。所々で「絵」が重要なキーワードとなる。であるから、英国王室史、絵画の知識などがある人には、とくにおもしろく読めるでしょう。私は残念ながら、そちらの知識に疎いのでもったいなかったなぁ、と思います。
それにしても、恩田陸さんの著書はジャンルの幅広さが抜群で、どの本をとってもぐいぐい話の中に引きこまれていく・・。新刊が出たら必ず買ってしまう作家の一人です。
                    ☆☆   新潮社 刊 (初版2000年12月20日) 1700円+税

 

              2000年総括(笑)                    
2000年もあっという間に終わってしまいました・・。パソコンにはまった1年でもありました。こうやって自分の読んだ本を紹介して行く、という作業が思いがけず楽しかったです。今までも自分の読んだ本は全てノートに付けてありましたが、誰かが読むわけではなかったので・・。今年は少し形式を変えて☆マークで採点もつけて行こうかと思ってます。☆3つで「絶対読むべし」2つは「時間があれば読んでね」1つは「読みたいなら止めはしない」★は・・。ってな感じでどうでしょう(笑)←えらそうですかねぇ。苦情が殺到したらどうしよう?!
あ、総括になってない・・・。失礼
2000年1月1日から12月31日までに読んだ本は、雑誌・漫画を除いて
225冊(ミレニアム記念のページには150冊と書いたんですが、数え間違ってました(笑))でした。1日1冊 1年365冊ってのはなかなか達成できないものです。ココで紹介できたのはごくわずかでした。
どうして全部紹介しないのか??って? それはココには書けないようなマニアックな本が多いからです(笑)もしくは恥ずかしくて書けないような本(笑) 最近本を買うときに「これはHPに書けるな」と思うようになってしまい、困ってます(笑)
225冊のうち半分くらいは、自分で買った本です。残りは図書館で借りたものです。本はできるなら全て買いたいし、全て手元に置いておきたいです。しかし、財政的にも、保管場所の問題(もうすでに私の部屋は本だらけ・・・。廊下、階段、妹の部屋、と侵食しており、火事・地震の際には、まず間違いなく助からないでしょう・・・。)もあって、全てを買うわけにはいきません。近所の図書館と、学校の図書館は私にとってはかけがえのないものです(笑)
2001年はどうなりますか。乞うご期待!!