阿弥陀堂だより     監督:小泉堯史  出演:寺尾聰、樋口可南子  

ナチュラルと素人の境目
 一応原作本のある映画らしい。しかし全体を   んでいたりして田舎なんだなぁと思っている   演技。実はちゃんとした役者さんだった。北

 流れる雰囲気はセミドキュメントとでも言お   と次のシーンではきれいな舗装された道路が   林谷栄さんと言う方だが1911年生まれだ
   
 うか、愛情は伝わるが受け取り方の難しい作   出てきたりして..ちょっと無理して田舎を   というからさらに驚く。特徴のあるしゃべり

 品となっている。               撮ってる感じがしないでもない。        方やその声、どこかで聞いた事があると思っ

 監督は「雨あがる」に続き映画二作目の小泉   物語は都会に疲れた夫婦が田舎で癒されると   たら『メ〜イ、ちゃあ〜ん!』となりのトト

 堯史。残念ながら私は前作を見ていないが経   いうもの。夫、上田孝夫(寺尾聰)は新人賞   ロのおばあさんの声だった。どうりで台詞が

 歴から察するにドキュメント系出身のようだ。  は取ったもののその後は鳴かず飛ばずの小説   心に響くはずだ。題名にもなっている「阿弥

 この作品もロケ地、長野県飯田市で1年をか   家。対して妻、美智子(樋口可南子)は大学   陀堂だより」とはこのおうめ婆さんの言葉を

 けて撮影しエキストラも地元の人々を多く採   病院でバリバリに働く有能な医者だった。と   まとめた村の広報誌のコラムである。「質素

 用している。この辺が映画の作品性に大きく   ころがある日、美智子はパニック障害と言う   な生活が長寿の秘けつだとしたら貧乏に感謝

 影響を与えるところでこれを素朴、リアルと   原因不明の心の病にかかってしまう。ニ人は   するです」そんな悟りが書かれている。

 とるか素人くさいととるか判断に迷うところ   心と身体を癒すため夫の故郷、信州で生活す   現場のあたたかい雰囲気は伝わるがこれが映

 だろう。撮影に時間をかけただけあって絵は   る事を決意する。ここで登場するのが村の死   画である必要があるかと言われると悩んでし
 
 狙いどうり古き良き日本風景が撮れてると思   者が祭られている阿弥陀堂に住む「おうめ」   まう。飾り気のないドキュメント好きな方は

 うのだが逆にちょっとしたシーンでのビルや   婆さんなのだがこの人が凄い。地元のエキス   どうぞか@

 電線が気になる。あぜ道で子供達が草花を摘   トラかと思わせるほどのナチュラルにずれた