青の炎  監督:蜷川幸雄 出演:二宮和也、松浦亜弥、鈴木杏

重いアイドル映画
 あややこと松浦亜弥と嵐の二宮和也と言う、   迷惑はかけれないから』と自殺するといった   のドラマ「青い鳥」で豊川悦司に『駅長さん』

 その筋の人にはたまらない組み合わせだ。    流れである。こう書くと重く暗そうな感じが   と言っていた女の子だ。最近ではちょっとふっ
   
 監督は芝居で有名な蜷川幸雄、『バカヤロー   するが全体を流れる雰囲気はどこかコミカル   くらされて心配だが演技はキャリアと共に深み

 』とすぐ怒鳴るあの人だ。原作は貴志祐介、   で、それは綿密に計画を立ててそうでどこか   をましていた。しかし一番目が離せなかったの

 「十三番目の人格ISORA」、「黒い家」   抜けてる秀一のキャラのせいかもしれない。   はアイドルの誰でもなく中村梅雀だ。秀一を追

 に続きこれが3作目の映画化となる。      例えば秀一は義理の父を殺害したあと彼が癌   いつめる刑事役なのだが何よりもまず色のある

 ストーリーは主人公の17才の高校生、櫛森   で余命いくばくだった事を知らされ『それ早   声がいい。思わず『よっ成駒屋!』そう声をか

 秀一(二宮和也)が義理の父(山本寛斎)を   く言ってよー』と死ぬほど後悔したりする。   けたくなる程だ。彼の出てくる後半、映画がぐ

 殺してしまうという少年犯罪を題材にしたも   気になる松浦亜弥の役所は秀一の同級生で同   っと締まったのは気のせいではないはず。

 のである。ポイントは犯罪が衝動的ではなく   じ美術部員といったところ。普通の真面目な   題材のわりに映画に悲愴感がないのはリアリティ

 計画的なところで主人公の秀一はインターネ   少女なのに秀一に人を殺した事を告白されて   ーが薄いからだろうか。今の17才のリアルが

 ットのアングラサイトなどから殺人に使える   も『そう』と受け流し、あっさり嘘の証言ま   分からないのはこちらのせいかもしれないが、

 薬品などの情報を入手し完全犯罪を試みる。   でして『がんばって逃げてね』と励ますとこ   最後のシーンお気に入りのロードレーサーでト
 
 まぁ結局はずさんな計画から悪友にばれてし   ろなどとても普通っぽい感じが出てて良かっ   ラックへ向かうのはちょっとリアルな気がした@

 まい、それをネタに強請られ仕方なくその悪   た。実はもうひとり秀一の妹役、遥香を演じ   

 友も殺害。さすがに警察に怪しまれ『家族に   た鈴木杏も見逃せない。彼女は97年TBS