猿の惑星     監督:ティム・バートン 出演:マーク・ウォルナーグ、ティム・ロス、ヘレナ・ボナム=カーター 

所詮は強い者勝ちの世界
 1968年以来33年ぶりの映画化である。   は「ブギーナイツ」、「スリー・キングス」   らしく、ティム・バートンの人気が伺える。

 しかし、この作品リメイクでも続編でもなく   「パーフェクト・ストーム」のマーク・ウォ   ストーリーは猿の支配する星にレオが不時着
   
 リ・イマジネーションだと制作者側はコメン   ルナーグ。朴訥な肉体派の兄ちゃんだ。顔が   し、レオを中心に下等動物とされる人間と猿

 トしている。確かに今までの「猿の惑星」を   出てた割には今回、意外に印象が薄い。人間   との戦いが起こるというもの。現代社会の人

 一切見ていなくても違和感なく見れる作品で   愛護活動家のチンパンジーアリ役には「鳩の   種差別を猿と人間、種族差別に置き換えた感

 はある。                   翼」、「ファイト・クラブ」のヘレナ・ボナ   じだろうか。しかし、置き換えて見たものの

 監督はティム・バートン。「シザーハンズ」、  ム=カーター。ゴリラ軍のセード将軍役に、   見所は、猿VS人間の戦闘シーンという何と

 「バットマン」、「スリーピー・ホロウ」な   「海の上のピアニスト」のティム・ロス。将   も矛盾した映画。見てて決して気持ちの良い

 ど、異世界を作り込むのが大好きな監督であ   軍の右腕役のアターに「グリーンマイル」の   ものではない。ティム・バートン独特の世界

 る。しかし、いくら制作者側が「リ・イマジ   マイケル・クラーク・ダンカン。こう書くと   感はセットの建物や小道具にあらわれており、

 ネーション」だと言い張っても、見る方はあ   かなり豪華に感じるが、この3人は猿の特殊   今後フィギアやグッズなどに大いに貢献しそ

 の大作「猿の惑星」のリメイクとしか思わな   メークをしてるので外見上は全く分からない。  う。ちなみにAPEとはしっぽのないチンパ

 いわけで、それなりのリスクは生じる。話題   しかも猿の演技に長けているのかと言われて   ンジーやゴリラをさし、MONKEYはしっ
 
 性もあり制作費もあり、映画の成功はある程   も、何と比べてよいのかも不明で疑問が残る   ぽの短い猿をさすらしく、作品中『モンキー』

 度予想されるのかもしれないが、酷評も覚悟   ところ。ティム・ロスにいたっては「ハリー   と言われたゴリラが激怒するのはそのための

 しなければならないだろう。主演のレオ役に   ポッターと賢者の石」をけってまで出演した   よう。猿のプライドに気を付けろってことか@