ビッグ・フィッシュ


「Roadster in cinema」



2004年5月7日金曜日

ビッグ・フィッシュ」中村300エコ
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1998年に出版された同名小説の映画化である。
監督は「シザーハンズ」「スリーピー・ホロウ」など独自の世界感を持つティム・バートン。
主演は主人公エドワード・ブルームの若かりし頃を演じるユアン・マクレガー。
その他、脇役も豪華でヘレナ・ボナム=カーターやスティーブ・ブシュミも出ている。
さてストーリーは回想シーンと現実のシーンの二つに別れている。
病床につき今人生を終わろうとしているエドワード・ブルーム(アルバート・フィニー)
家族もみな静かにその時を、その事実を受け止めていたが
一人だけ息子のウィル(ビリー・クラダップ)は父とのわだかまりを捨てられずにいた。
それは父の誰からも好かれるその人柄がもたらすサービス精神たっぷりのほら話しに
小さい頃から振り回されていたからである。
暇さえあれば相変わらずのほら話を飛ばす父エドワード
最後の最後に「悪人でも善人でもいいから本当の父さんを見せて」と懇願するウィル。
父エドワードが語る最後の物語りとは...
大男や魔女などが飛び出すティム・バートンのちょっと取っ付きにくい世界を
現代劇をベースにうまく空想として処理してある。
しかも元が父が語る空想物語なため設定も自由自在
笑いあり涙ありのまさにおとぎの国になっている。
ただいくら空想だからと言ってある程度大筋の現代劇に関連性がないと
興味が薄れてしまい現実に話がもどる度ほっとしたのも確か。
もう少し現実世界の方へウェートがあっても良かったのかもしれない。
父と息子のわだかまりも解消されるシーンは泣ける事間違いないが
きっかけや理由は今ひとつ描ききれておらず届かない。
ラストのワンシーンを含め全体的に毒気の抜けた今までにない健全でほがらかな雰囲気。
ティムバートンも子供が出来て視線が変わってきたのだろうか。

ちなみに相手はヘレナ・ボナム=カーターだったりするから家内制手工業的作品とも言える


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