ブロウ     監督:テッド・デミ 出演:ジョニ−・ディップ、ペネロペ・クルス 

ドラッグの歴史
 この映画は実在の人物を元にした伝記物であ   るアメリカンドリームを掴んだ男。そんな描   るが、ただの薬物中毒のヒステリックな女性

 る(多少脚色もあるようだが)。その人物と   き方である。ほとんど血なま臭いシーンがな   といった感じであまり魅力が出てるとは言い
   
 はジョ−ジ・ユング、80年代アメリカにコ   いのも事実をかなり物語りとして美化してあ   がたかった。

 カインを輸入し億万長者になった男である。   るのではと勘ぐってしまう。          貧乏から億万長者に成り上がり、最後は受刑者

 そのジョージを演じるのがジョニー・ディッ   この映画のテーマに家族というのがある。ジョ  で終わる(ジョージ・ユングは現在も受刑中な

 プ。ジョージの60年代から90年代までを   ージは幼い頃、父の会社が倒産し両親がお金   のだが)。そんな1人の男の人生をアメリカの

 特種メイクをおりまぜながら演じている。    の事で喧嘩をするのを嫌と言う程目にしてい   麻薬の歴史と共に観たわけだが、確かにジョー

 最近の麻薬物映画と言えば「トラフィック」   た。こうはなりたくない、そう強く思いなが   ジが何か特別な能力を持っていたわけではない。

 などが記憶に新しいが、だいたいが麻薬の恐   ら彼がつくった家族はやはり同じようにお金   ただそこにある物を右から左へ動かすだけで、

 ろしさを一応かかげたものが多かったと思う。  の問題でもめてしまう。なりたくない、そん   大金が手に入る。そのチャンスにのっただけな

 しかしこの「ブロウ」は少し違うようで麻薬   な思いが物やお金に対する執着心につながり   のだ。そしてコカインで建てた白い城がコカイ

 は時代が生み出した産物で、皆ジョージを含   結局失敗してしまうのである。父の「お金な   ンで崩されるのも当然ということになる。一瞬

 め巻き込まれただけだ、そんな印象を受けた。  んて幻だ」その言葉の意味をしるのが家族、   の栄光を掴む人生。ジョニー・ディップがこの   
 
 70年代ドラッグはみんなやっていたし、そ   財産、すべてを失ってからというのは皮肉な   役に共鳴したのも分からないではない@

 のドラッグで大儲けしているジョージはどち   話しである。   

 らかといえばスタイリッシュでみんなの憧れ   ジョージの妻役でペネロペ・クルスが出てい