チェブラーシカ     監督:ロマン・カチャーノフ、原作:ウスペンスキー 

可愛いだけじゃダメですか
 やっとやって来たチェブラーシカ。しかも、   クリャク」邦題「チェブラーシカと怪盗おば   ワニのゲーナ、イタズラ好きなお婆さんシャパ

 単館・レイト・1週間と言うスペシャルセッ   あさん」となっている。映画ではこの三作品   クリャクの3人が主だ。チェブラーシカは正体
   
 トだ。まぁ三話オムニバスで1時間ちょっと   が上映されたがあと一つ1984年「チェブ   不明の生き物となっておりアフリカから輸入し

 の内容だし、DVDも出たらしいので家でし   ラーシカ学校へ行く」はDVDの方に収録さ   たオレンジ箱に入っていたのだが、たぶんただ

 んみり見るのが正しいかもしれない。      れている。約30年前に旧ソ連で作られたこ   小猿だろう。何事にも一生懸命なのだが全然役

 まずは映画よりチェブラーシカの紹介から。   の作品。今見ればそれはつたない出来である。  にたたずゲーナのお荷物的存在なところはちょ

 チェブラーシカとはロシアの国民的キャラク   それにアニメではなく人形劇だから宙に浮け   っとオバケのQ太郎とかぶる。そんなチェブラ

 ターでその人気はぬいぐるみから絵本、歯磨   ばワイヤーが見えるし動きもどこかぎこちな   ーシカをかわいいだけで許されると思うなと、

 き粉にいたるまで様々なグッズがある事から   く、とほほな感じだ。なのに不思議と悪くな   気持ち良いぐらいにいじめてくれるのが元スパ

 も想像にやさしい。日本で言うところの「ド   い。それはこの手の作品は技術ではなく作り   イと噂のシャパクリャクおばさん。この人は無

 ラえもん」あたりだろうか。最初に作られた   手のセンスやメッセージが作品に影響を与え   茶苦茶。第三話なんか二人から汽車のチヶット

 であろう作品は今回の映画の第一話、196   るからではないだろうか。ストーリーはつじ   を盗み散々困らせておいて最後には堂々と「ほ

 9年の「クラカヂール・ゲーナ」邦題「こん   つまがあわず破綻している所もまま見受けら   ら」と言わんばかりに返し「ありがとう」とお 
 
 にちはチェブラーシカ」のようだ。そして第   れるのだが、次第にそんな小さな事を気にし   礼まで言わせるタイプ。見習いたい。

 二話が1971年「チェブラーシカ」邦題「   てる自分が嫌になるからこれまた不思議だ。   どこか切ないロシアの昔話。何度も何度も見た   

 ピオネールに入りたい」。第三話が「シャパ   登場人物は少なく、主人公のチェブラーシカ、  いものだ@