珈琲時光


「Roadster in cinema」



2005年1月5日水曜日

珈琲時光」中村100エコ
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主演は映画初出演の一青窈にお馴染みのワイルダー浅野忠信
監督は中国の候孝賢(ホウ・シャオシェン)
この作品は小津安二郎の生誕100年を記念し
小津を敬愛するホウ・シャオシェン監督がオマージュとして撮った作品らしい。
よって「小津監督がもし現在の東京を撮ったならば」という視点から撮られており
テーマも小津的な「人を想い、今を慈しむ」となっている。
ではストーリー
2003年、夏の東京が舞台
フリーライターの井上陽子(一青窈)は仕事がら資料探しに古書店街を訪れる事が多く
古書店の二代目主人、肇(浅野忠信)とも顔見知りの間柄。
もちろん肇は密かに陽子に惹かれていたが
そんな事とは露知らず
台湾帰りの陽子は妊娠して帰ってきてしまう。
ショッキングな事実を知らされ
とても思いを伝えるどころではなくなる肇。
対してシングルマザーになる事を決心した陽子は
ただ毎日をのほほんと過ごす..。
さてこの映画には始まりもなくて終わりもなくてドラマもなくて
どこにでもある日常の一瞬を切り取っただけのようである。
それは台詞やカメラアングルにも出ており
ほとんどアドリブのような台詞は
たまにかぶったりして映画とは思えない新鮮さがある。
カメラアングルも無理に人物の前に回り込む事もなく
写っているのはほとんどが背中といった具合だ。
しかしその何気ない日常に紛れる幸福感を描きたいという気持ちは分かるのだが
あまりにエピソードがなさ過ぎて捕らえ所がないのも事実で
これでは親戚の家でホームビデオを延々見せられてるような
居心地の悪さと所在なさが募るばかり。
映画に求めるものは人それぞれだが
もう少し嘘でもいいから幸せを感じたいってのが人情だろうか。

電車に乗る一青窈で萌えれる人にお勧め


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