『GO』     監督:行定勲 出演:窪塚洋介、柴咲コウ、山崎努、大竹しのぶ 

重いテーマに軽いカメラワーク
 第123回直木賞受賞作の映画化。在日韓国   流れる雰囲気は明るくコメディータッチであ   ロワイヤル』で評判だったらしいのだが見て

 人に対する差別がテーマで日韓同時公開が決   る。カメラワークも重いテーマをカバーする   いないので詳細は不明。演技自体はかわいい
   
 まっている。原作は作者金城一紀自らの体験   かのようにアニメチックでバランスをとって   から許されるといった感じか。

 を元に書かれた半自伝的な小説らしい。是非   ある。逆にこのテーマがなければ全体的に軽   人種の少ない日本だからこそ、人種差別は激

 原作も読んでみたいと思わせる映画だった。   く、チープな感じを受けただろう。       しく深いような気がする。特にアジアの国々

 ストーリーは生まれも育ちも日本だが韓国籍   主演の窪塚洋介は『溺れる魚』に続き映画出   に対しては先進国という立場からくる優越感

 を持つ杉原(窪塚洋介)を中心に進む。杉原   演は2作目らしいが、キャラクターがどうも   が大きいのではないだろうか。自分を日本人

 は中学までは民族学校に通っていたが今ひと   ドラマの役を引きずったように感じられ統一   だと意識する事の少ない私達が一番危険な存

 つ馴染めず高校は日本人と同じ学校へ進む。   感がなかった。その点、杉原の両親役の山崎   在なのかもしれない。自分の国や民族に誇り

 しかし日本人の中に身を置いてもやはり馴染   努と大竹しのぶはすばらしいの一言。見てる   を持つ事が他の人々を尊重する事につながる

 めない自分を発見する。韓国人でも日本人で   観客が期待したとおりの動き反応が返ってく   のだろうか。

 もない自分は何者なのか?そんな自問自答に   る。二人が出てくると安心して笑えるわけだ。  監督の行定勲は実は熊本出身。初のメジャー

 無理矢理答えを出させるような事件が起こる。  高校生のはちゃめちゃな軽いノリをぐっと押   作品監督だし、せめて試写会ぐらいは満員に   
 
 民族学校時代の親友、正一(細山田隆人)が   さえる二人の存在は意外に大きく、この映画   ならないものだろうか@

 駅で日本人に刺され亡くなってしまう...   の質もかなり向上したのではないだろうか。   

 テーマ自体はかなり重いのだが、映画全体を   杉原の恋人桜井役は柴咲コウ。映画『バトル