博士の愛した数式


「Roadster in cinema」



2006年1月17日火曜日

博士の愛した数式」中村500エコ
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原作は芥川賞作家、小川洋子の同名小説。
監督は「阿弥陀堂だより」の小泉堯史
キャストは見るからにマジモードで寺尾聰に深津絵里+吉岡秀隆。
ではストーリー
シングルマザーの杏子(深津絵里)は10歳の息子を抱え家政婦をしながら生計を立てていた。
そんなある日、ここ数年間で9人もの家政婦を交代させた
問題家の担当となる。
それが会うたび「君の靴のサイズはいくつかね?」と挨拶をしてくる博士(寺尾聰)の家だった。
博士はイギリスはケンブリッジ大学で博士号を取るほどの数学の天才だったが
交通事故により80分で記憶を無くすという
脳の障害を抱えていた。
博士は身体中に80分の記憶を補うためのメモをぶら下げ
それでも会話に詰まると得意の数式を持ち出しお茶を濁す。
しかしそんな一見奇異な言動も杏子には博士の根底にある
決して奢らない実直な心と姿勢に思え親しみを感じていた。
ところがある事件により
杏子は職場を追われる。
新しい職場につくも数字を目にする度、博士との日々を懐かしむ杏子。
とそこへ一本の電話が入る...
80分しか記憶が持たないというのは
若年性のアルツハイマーのような感じだが
この場合とりあえず進行性はないため雰囲気にそれほどの深刻さはない。
ポイントは博士には新しい過去も明日も訪れず
時間は流れず常に今しかないこと。
その今を、一瞬一瞬を誠実に生きる純真さが
のほほんと毎日を過ごす僕らの胸を打つようだ。
その他、テーマが数式だけに
完全数や自然数や素数や友愛数などなど
遠い昔どこかで聞いた事のある言葉が出てくる。
物語の中で博士がこんこんと説くこれら数式の美しさ。
よくは分からないが
なんとなく単独では意味を持たない数の羅列から法則性を見いだし
数字と数字の間に何かしら意味があるんじゃないかと錯覚し舞い上がった
夜中のコタツの上のノートを思い出す。
でも結局導き出されたのは
例題の頭に載ってるような基本公式。

遠回りも人生ですね。博士


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