ヒューマン・ネイチュア     監督:ミシェル・コンドリー 出演:ティム・ロビンス、パトリシア・アークエット、リス・エヴァンス

裸の王様リス・エヴァンス
 「マルコヴィッチの穴」で異才を発揮したチャ  ネイサンの研究対象であったパフ(リス・エ   ランスを滑稽に面白おかしく描いてある。

 ーリー・カフマン脚本の作品である。監督は   ヴァンス)を無理矢理連れて森へ帰ってしま   監督がMTV出身と言うこともあり途中突然ミュ
   
 ビョークのミュージッククリップなどを手掛   う。困惑するパフ。それもそのはず、パフは   ージカル風に歌い出したり時間の経過を妙に幻

 けるミシェル・コンドリー。癖のある出演者   自分を猿と思い込み森で暮らしているところ   想的に表現したりと監督の味と言えば言えなく

 までそろって期待はつのるばかり..      をネイサンに拾われ、人としてのマナーを文   もないが知らないと違和感があるだけだろう。

 パトリシア・アークエット演じるライラは幼   明を教え込まれたばかりだったからだ。二人   「マルコヴィッチの穴」のような発想の面白さ

 い頃からホルモンの異常により身体中に毛が   を探し森をさまようネイサン。そしてついに   奇抜さはないがその分メッセージ性が強く、笑

 生えるという難病に苦しんでいた。そしてそ   二人を見つけた時、ネイサンの手には拳銃が   いながらも自分を笑っているようで少々胸が痛

 んな自分を忌み嫌う人間社会に嫌気がさし、   ....。とストーリーを追って行くと訳が   い。3人の主役はそれぞれ名演だと思うがやは

 ついに自分の居場所を求めて森に入り自然と   分からないが映画自体は皮肉たっぷりのブラ   り、猿から人間へと進化する過程を演じたリス

 共に生きる事を決意する。自分を差別しない   ックコメディーである。人間社会が嫌で自然   エヴァンスは格別。「ノッティグヒルの恋人」

 自然と共存するすばらしさを感じつつも人間   へ逃げたライラは性的欲望を押さえきれず人   でもなぜか裸のシーンが多かったが今回もひと

 の欲望も捨てられないライラ。そしてライラ   間社会へ戻ってきてしまう。一方、自然で育   一倍脱ぐ。「シッピングニュース」では一枚も
 
 は自分をいつわり研究員のネイサン(ティム   ったパフはどんなに人としてのマナー、文明   脱がずに出ていたが印象は薄いし心なしか元気

 ・ロビンス)と結婚してしまう。もちろんす   を学んでも性的欲望だけは押さえる事ができ   もなかったのでこの人は脱いでなんぼの人だろ

 ぐばれて結婚なんてうまくいかず、ライラは   ない。そんな人間だけがもつ理性と本能のバ   う。是非裸で闊歩する姿を拝んで欲しい@