いつか読書する日


「Roadster in cinema」



2005年7月11日月曜日

いつか読書する日」中村500エコ、H川300エコ
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三十余年の想いがめぐるおじさま達のラブストーリー。
そのメインの訳あり大人二人に田中裕子と岸部一徳
監督は「独立少年合唱団」の緒方明。
ではストーリー
夜が明ける前の住宅街、坂道をかちゃかちゃと牛乳瓶を鳴らし登って来る人影
大場美奈子(田中裕子)は牛乳配達とスーパーのレジ打ちで生計を立て
五十歳の現時点で生涯独身を誓いつつあるストイックなおばさんである。
しかしそれには訳が有り
高校時代に両親のいざこざで別れてしまった同級生
高梨槐多(岸部一徳)への想いがあっての事だった。
一方高梨は市役所に勤めながら
末期癌の妻、容子(仁科亜希子)の看病を続ける日々。
同じ街に住みながらも過去のしがらみから
かたくなに接点を持とうとしない二人。
そんな二人の過去を知り本当の夫の姿、自分のいない未来を病床で思う容子。
それぞれの想いは叶うのだろうか...
テーマは大人の恋愛であったり幼児虐待であったり老人の痴呆や介護であったり
色々とあるのだが一番響くのは
市役所に怒鳴り込んで来た老人に高梨が問うシーン
「僕いま五十歳なんですけど五十から八十五って長いですか?」
あぁ五十になっても何の手応えもなく
今感じる不安や恐れや焦燥感は
なんら変わる事はないんだろうな
人の本質なんて高校ぐらいから
そうそう変わるもんじゃないんだろうなと思えてくる。
大人の純愛は分らないが
形はどうあれ高梨のように生きた証を残せるのは理想かもしれない

年をとるのが楽しみなような不安なような、そんな作品。


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