感染


「Roadster in cinema」



2004年9月16日木曜日

感染」中村100エコ
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TBSの企画「J-HORRORシアター」からの第一弾作品。
「J-HORRORシアター」とは一瀬隆重プロデュース、
落合正幸、鶴田法男、黒沢清、清水崇、高橋洋、中田秀夫ら六人の監督からなるホラーレーベルらしい。
そして今作「感染」を監督するのが「パラサイト・イブ」や「催眠」の落合正幸。
今回は見れなかったが劇場では鶴田法男監督の「予言」と同時上映されるようだ。
出演は佐藤浩市、高嶋政伸、羽田美智子、南果歩、などなどTVでは見慣れた顔だが
これが邦画となると豪華に思える。
さてストーリーは経営難に落ち入った病院が舞台
人手も少なく給料も出ないような環境で働くスタッフ達は極限状態にあり
ささいな医療ミスによって一人の患者を死なせてしまう。
そして事故の発覚を恐れた外科医、秋葉清一(佐藤浩市)や内科医、魚住晴哉(高嶋政伸)は
隠ぺい工作に走ってしまう。
そんな中、内臓が溶けるという未知のウィルスに犯された急患が病院へ搬送されてくる。
医師達は未知のウィルスの第一発見者となり病院を経営危機から救おうともくろむのだが...
御想像どうりウィルスは感染を始めひとりまたひとりとウィルスに犯されていき
前半はその犯され方が見せ場となっている。
ただ役者が役者なため、それほど派手なスプラッターシーンはなく意外と地味目で
その遠慮がちょっと寂しい。
それでも知った役者の普段では見る事のない表情というのは心に迫るものがあり
悲惨さも倍増するから不思議である。
そして衝撃的ラストと言われる終盤へと進むのだがこの衝撃度が残念ながら弱い。
それは前半の個々のスタッフの持つ負の部分へ感染するというウィルスの特性がうまく伝わらないため
どうしてもラストが説明的になってしまうためだろう。
もう少しスタッフを減らしてでも
誰もが持っている弱さと後悔を丁寧に描けばラストが生きたのかもしれない。

きれいな物を汚す感じがスプラッターの醍醐味とすればお勧めか


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