華氏911


「Roadster in cinema」



2004年8月31日火曜日

華氏911』300エコ
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最近なにかと話題のカンヌ国際映画祭で最優秀賞、パルムドールを受賞した作品である。
監督は突撃アポなし取材のマイケル・ムーア。
前作「ボウリング・フォー・コロンバイン」と同じく一応ドキュメンタリーという枠組みになっている。
手法も同じようなもので無数のVTRの中から自分の思考にあった部分を繋ぎ
ナレーションを加え表現するというもの。
ただ前作ほどのユーモアや奇抜な発想は少なく得意のアポなし取材も控えめに思えた。
さてその監督の主旨は一貫して反ブッシュ
彼がいかにして大統領になったかに始まり、オサマ・ビン・ラディン氏との友好関係、
そして現在のイラクでの無意味な戦争についてまで
時にお茶ら気ながらもシンプルな映像と言葉でつないである。
この作品に描かれている事が事実かどうかは別にして
監督の主旨が非常に明確で分かりやすいのは事実。
ただ映画館で椅子に座って見ていると
いつのまに僕は「マイケルムーアと集う会」に出席してしまったんだろうと
プラカードを持つ気もなかったのに「打倒ブッシュ!」と叫ぶ行列の先頭に立ってしまったんだろうと
妙な気分になる。
一番面白かったのはムーア監督が議員達のところへ行き
「まずはお宅のお子さんをイラクへ派兵してみてはいかがですか?」
と軍隊のパンフレットを手渡すシーンである。
これは僕もまさに思った事で
小泉首相が自衛隊をイラクへ派遣する事を決めた時
「父ちゃんおれドラマ止めてイラクへ行くよ」って孝太郎が言い出さないかってわくわくしてたのだ。
僕だったら間違いなくイラクで穴でも掘りながらカメラを回しドキュメント作品を撮ったのに。

惜しむべくは僕は生粋の一般人で父ちゃんは下町のナポレオンを飲む夕日が丘の総理大臣てことか


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