キス・オブ・ザ・ドラゴン     監督:クリス・ナオン 出演:ジェット・リー、ブリジット・フォンダ

ナショナリズムの再確認
 リュック・ベッソンが製作・脚本という事で   リュウ役。リュウはフランス警察に協力し、   のあらわれではないだろうか。対照的な事と

 話題の作品。主演はジェット・リー。日本で   麻薬捜査に参加するのだが、リチャード警部   してもう一つ、走るフランス警察と歩くリュ
   
 は「少林寺」のリー・リンチェイ(本名)と   (チェッキー・カリョ)にはめられ警察から   ウというのがある。追いかけれる方は走って

 言った方がピンとくる方が多いだろうか。    追われる立場となる。まぁ、それにしてもこ   逃げるのが定番なのだが、リュウは走らない。

 最近の作品ではハリウッドデビュー作の「リ   のリチャード警部が憎たらしい。「レオン」   これが堂々としていて妙にかっこよい。終盤

 ーサルウェポン4」、「ロミオ・マスト・ダ   のゲイリー・オールドマンを想像して頂くと   フランス警察の建物に一人でのりこむシーン

 イ」などがある。「グリーン・デスティニー」  間違いないだろう。内に秘めた変態チックな   があるのだが、明らかに劣勢なのにリチャー

 や「マトリックス」の続編のオファーを蹴っ   ものがにじみ出てくるようなキャラである。   ド警部を睨み決して走らないリュウ。「ミッ

 た事も話題である。彼の魅力は、やはりカン   映画とはいえフランス警察はとにかく拳銃を   ションインポッシブル2」のトム・クルーズ

 フーアクションにある。今回の映画には、派   撃ちまくる。それと対象的にリュウは全く、   を彷佛とさせるシーンだった。

 手なワイヤーアクションは全くなく、それだ   拳銃を使わない。そのかわりと言ってはなん   観てて何が楽しいって、ちっちゃいアジア人

 けに単純な動作が非常に重要である。その点   だが、さすが中国警察、針は使う。題名の「   がでっかいフランス人をバッタバッタと、の

 彼、ジェット・リーはまさに打ってつけで、   キッス・オブ・ザ・ドラゴン」も針に関連す   しちゃうところではないだろうか。アジア人
 
 見事なカンフーアクションを見せてくれる。   るもので、針以外にもちょこちょこ中国の古   の血が騒ぐのか、感情移入度も心なしか高か

 今回の役どころは、中国から麻薬捜査に協力   い文化が見れるようになっている。ここら辺   ったように思う。弱そうな方を応援したい人

 するため、パリにやってきたエリート捜査官   はジェット・リー自らが原案を持ち込んだ事   の心理もあるのだろう@