ことの終わり    監督:ニール・ジョウダン 出演:レイフ・ファインズ、ジュリアン・ムーア

純愛と信仰心の関係
「英国文学完全映画化、今世紀文学史上   関係にある。うまくいっていた二人だが   るがため、神への想いも純粋である。

最高の恋愛」というのがこの映画の売り   ある事件を境に突然サラは別れを告げる。  という流れ。個人的に信仰心が薄いの
   
文句。原作は英文学者グレアム・グリー   いったいその理由とは?第三の男が?こ   がいけないのだろうが、純愛の価値を

ン、音楽は「ピアノ・レッスン」のマイ   の映画のチラシには「この謎を明かさな   引き上げるために、信仰心を利用して

ケル・ナイマン、衣装デザインは「恋に   いで欲しい」と書かれている。しかし純   いるようにしか見えない。で信仰心の

落ちたシェークスピア」のサンディー・   愛がテーマである以上、謎なんて物はな   薄い私などには、この映画の純愛度が

パウエル。とここまで書くと、いかにも   く、サラは愛人の小説家が生死の境をさ   高いとは思えないわけです。私に限ら

大作のようだが何も知らずに映画を観れ   まよっていた時、神に『彼を救ってくれ   ず日本人には少し分かりづらいところ

ば、そんな大袈裟な雰囲気はなく、あっ   れば彼から手を引きます』と誓いをたて   なのかもしれません。ジュリアン・ム

さりとした印象。なんともとらえどころ   てしまうわけです。で奇跡はおき、サラ   ーアの演技はあいかわず光っており、

のない映画だ。ポイントは純愛にあるよ   は約束どうり別れを告げる。これが純愛   それが私にとっては救いだったでしょ

うで、人妻のサラ(ジュリアン・ムーア)  と呼べるかどうかはおいといて、どうも   か。純愛は結ばれない愛の上になりた

は小説家(レイン・ファインズ)と愛人   ぴんとこないのは彼への想いが純粋であ   つ、というのはあまりに映画的では?@