まぶだち     監督:古厩智之 出演:沖津和、高橋涼輔、中島裕太 

境目を歩く14歳のリアル
 中学生を描くという点や公開時期が近かった   できる事とは...              ら飛び出そうと死んじゃったりするのである。

 事もあり岩井俊二の「リリイシュシュのすべ   舞台は監督の出身地でもある長野。自然が色   映画の中での周二の死は突然であったしちょっ
   
 て」と比較されがちのようです。どっちの方   濃くのこるロケーションはそれだけでなぜか   と大袈裟ともとれる。しかしあの狭い枠の中で

 がより14歳のリアルなのかと。        懐かしく感じてしまう。キャストも地元長野   は誰もが生と死の境目を意識してふらふらと歩

 物語りは落ちこぼれ三人組を中心にすすむ。   オーディションからかなり採用しているよう   いたのではないだろうか。周二がその一線をこ

 サダトモ(沖津和)、テツヤ(高橋涼輔)、   で、どこにでもいる朴訥とした田舎の中学生   える時、笑っていたのがとても自然だった。

 周二(中島裕太)の三人は担任の先生からク   に思わず目を細めたくなる。しかしそのノス   「リリイシュシュ」に出てくる14歳はレイプ

 ズ呼ばわりされる散々な毎日をおくっていた。  タルジーと引き換えか演技の方はぐずぐずだ。  やリンチや殺人など他人を傷つけ殺める事に無

 しかしそれでも三人は仕切りやのサダトモを   時代設定がかなり古いのか、先生は恐ろしく   頓着だったように思える。そして今の14歳の

 中心にそれぞれの役割を持ち日々をやり過ご   不道徳でスパルタ。生徒をボコボコにするし   リアルは「リリイシュシュ」なのかもしれない。

 す。そんなある日、遊び半分でした万引きが   それに負けじと親だってボコボコ。確かに愛   疎外感が高まるなか意識は外へ向かうのか内へ

 学校にばれてしまう。それをきっかけに徐々   情が形になったあの頃は、みんな殴られたも   向かうのか。ちょっとした事だが雲泥の差のよ

 にくずれてしまう三人のバランス。それでも   のだが見てて痛い。この映画をみると中学生   うな気がする@  
 
 やっぱり三人しかいないんだと、思えたその   がいかに狭い枠にはめられているかと言う事   

 時、周二が二人の目の前で橋の欄干から飛び   がわかる。そしてその狭い枠の中でほめられ  

 おりる。周二の死の意味とは?残された者に   たり怒られたり、浮かんだり沈んだり、枠か