ミリオンダラー・ベイビー


「Roadster in cinema」



2005年5月27日金曜日

ミリオンダラー・ベイビー」中村700エコ
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本年度のアカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の
主要四部門を受賞した作品である。
監督、主演はクリント・イーストウッド
主演女優賞を受賞したのがヒラリー・スワンク
そこに助演男優賞がモーガン・フリーマンと
もうこれだけでどーんと重くなる。
さてストーリー
丹下ジムに勝るとも劣らない昔ながらのボクシングジム「ヒット・ピット」
フランキー(クリントイースト・ウッド)はそこで23年来の付き合いになる
スクラップ(モーガン・フリーマン)とボクサーの育成に励んでいた。
しかしフランキーは若い頃の苦い経験から選手をいたわり過ぎるため
有望な選手を引き抜かれる事も少なくなかった。
そんな時、女性ボクサーのマギー(ヒラリー・スワンク)と出会う。
不器用でただ真面目さと懸命さが取り柄のマギーは
フランキーにコーチをと願い出る。
しかし昔気質で女性ボクサーを認めないフランキーは
「他をあたれ」と全く相手にしない。
それでも次第にマギーの一心さに押され渋々コーチを引き受けるフランク
マギーは一気に才能を開花しついに100万ドルのファイトマネーを賭けた
タイトルマッチに挑むのだが...
前半を見てると痛快なボクシング物のサクセスストーリーかと思えるのだが
実は試合でのアクシデント後が本題で
その本題とは尊厳死である。
この死生感となると解釈、受けとめ方は人それぞれで
僕が思い出すのは以前実家で飼っていた犬を安楽死させた時だ。
母はただ泣いており、父はただへらへらとほうけており
僕はわりと大きな犬の頭を抱え
すーとこぼれるように光りが失われる目をただじっと見ていた。
そう、それは映画のクリントイースト・ウッドのように
悲しいというか
何が損なわれても自分がある限り存在し続ける世界に対しての空虚感みたいな
もうがっかりした感じ。
そして彼がレモンパイを食べにいったように
僕は確かあのあとプールに泳ぎに行った。

「生きる」と「生活」の違いをふと考える作品


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