マトリックス・レボリューションズ  監督:ラリー&アンディ・ウォシャウスキー 出演:キアヌ・リーブス、キャリー=アン・モス

謎が謎呼ぶ輪廻の世界
 5月に公開されたリローデッドに続くマトリ   マトリックスの中で独自のプログラムを構築   見て楽しい映画とは言えないだろう。とにかく

 ックス完結編である。間がかなりあいたため   し機械側にも人間側にも脅威となりつつあっ   謎の多い映画なのだが、どうやら一部はゲーム
   
 ピンと来ないところも多いが、その他制作側   た。そこで救世主ネオは機械に取引を持ちか   とリンクしているようでマトリックスの世界す
 
 にも弊害が出ているようだ。前作キーマンと   ける。スミスを倒すかわりに「平和」を約束   べてを網羅したいと願うマニア向けなのかもし
 
 なっていた予言者のオラクルおばちゃん。残   しろと。機械は承諾しネオはスミスと人間の   れない。この映画の最終的なテーマは「平和」

 念ながら完結編撮影前に亡くなられたようで   平和を背負い対決するのだが...       なのだろうか。マトリックスの世界では人間と

 今作は代役で黒人オラクルおばちゃんが誕生   前作、リローデッドが新しい世界と問題定義   機械は絶対に通じる事のない対極の物である。

 している。この事は映画の中でも当然触れら   に終始した事もあってか今作は解決、説明が   しかしザイオンの人間は機械は使い、機械は人

 れているが『色々あってね..』と流されて   主で物語的に驚くような展開はない。定番の   間を動力として必要としている。敵対はしてい

 しまうので見る側が事情をさっしてあげたい。  ワイヤーアクションは意外に少なくメインは   るものの互いになくてはならない存在なのだ。

 さて物語りは意志を持った機械VS人間の最   機械VS人間とネオVSスミスの二本立て。   そこで間に立つネオが持ち出すのが「平和」で

 終決戦な訳だが、はりきっていた救世主ネオ   ただこの二つのアクションシーンは特別な物   ある。どちらかが支配するのではなく共存を目

 も自分の行動が機械側の予定されたものだと   ではなく今までのマトリックスからすると物   指す平和。現代に当てはめるといがみ合う人間
 
 知り意気消沈。どうしよっかなーと迷うのだ   足りない出来である。こうなるとぼーっとア   同志に見えなくもない。ただすべてがマトリッ

 が機械も予想しえなかったエラーがエージェ   クションを楽しむ見方はできず絶えず難解な   クスの様にいずれ飽和しリセットされる輪廻の

 ントスミスの存在である。スミスは仮想現実   台詞を理解するのに追われる事となり単純に   予定調和だとすると平和も過程の一つなのか@