ムーラン・ルージュ     監督:バズ・ラーマン 出演:ユアン・マクレガー、ニコール・キッドマン 

ミュージカルはいかがですか?
 この映画は今年のカンヌ映画祭のオープニン   ドンナやニルヴァーナやビートルズなど、誰   である。そして確かにうまい。歌唱力でこのク

 グを飾った作品である。キャストもユアン・   もが知っている曲をサーティーンやクリスチャ  リスチャン役を勝ち取ったという話しも、まん
   
 マクレガーにニコール・キッドマンと豪華な   ンがセリフとして歌うわけである。これはミュ  ざら嘘ではないようだ。歌ってるシーンはまさ

 のだが今一つ話題に上がらない。しかも熊本   ージカルでは珍しい手法ではないようで観客   にカメラワーク、照明などミュージックビデオ

 では一番スクリーンの小さいミニシアターで   が感情移入しやすいように、分かりやすいよ   さながらだが、これが見事に見にくく仕上がっ

 の上映。日本でのこの扱いの理由は何なのだ   うにとの配慮らしい。ところが洋楽にうとい   ている。3分少々のミュージックビデオなら、

 ろうか?観て納得、ミュージカルだった。    私には知らない曲もあり今一歩、物語りに集   激しいカメラワーク、カット割りも味となるの

 物語りは20世紀初頭のパリが舞台。高級ク   中できなかった。それはものまねを本人を知   だろうが、これが2時間も続くとさすがに目が

 ラブ「ムーラン・ルージュ」の高級娼婦、サ   らずに見るのに似ており、かなり居心地が悪   疲れてしかたない。

 ティーン(ニコール・キッドマン)と駆け出   い。日本で当らない要因はこの辺にもあるの   スクリーンの中ではテンションの上がりまくっ

 しの作家クリスチャン(ユアン・マクレガー)  だろう。                   た二人が歌いまくる。実に見ていて気持ち良さ

 との悲劇の恋を描く。この映画の最大の特徴   歌うユアン・マクレガー。気になる方も多少   そうである。しかしそんな二人を見れば見る程、

 はもちろんミュージカルだと言う事だが、も   はいると思うが、彼は意外に映画でよく歌っ   なぜかこちらのテンションは下がりっぱなし.   
 
 う一つは曲目にある。舞台設定は1900年   ている。「ベルベッド・ゴールドマイン」や   ..。映画館を出て思わず口をついた言葉は、

 代なのだが映画の中で歌われる曲は現代のポ   「普通じゃない」、「エマ」などだが歌って   『普通がいいなぁ』であった@

 ップミュージックなのだ。それは例えば、マ   るわりには印象がうすい。しかし今回は熱唱