竜馬の妻とその夫と愛人 監督:市川準 脚本:三谷幸喜 出演:木梨憲武、中井貴一、鈴木京香

三谷ワールド、やっぱり長家が好き
 もともとこの作品は劇団「東京ヴォードヴィ   竜馬にそっくりな男、虎蔵にベタ惚れしてし   は私達が思う憲武と中井貴一を演じてくれてい

 ルショー」のために三谷幸喜が書きおろした   てしまい虎蔵について北海道へ行くと言い始   る。ひょうひょうとしてのり突っ込みを見せる
   
 戯曲である。もちろん今回映画化にあたり脚   める。あせる松兵衛と覚兵衛。松兵衛は妻を   憲武、真面目なのに微妙にナチュラルにずれて

 本は手直しされており追加されたシーンも多   取られるわけだし、覚兵衛は上の偉い人から   行く中井貴一。2人のやりとりはもうショート

 いようだが全体的に舞台の雰囲気が色濃く残   竜馬の十三回忌におりょうを連れてくるよう   コントの連続である。江口洋介はさすがにこの

 っている。それは少ない登場人物がある場所   きつく言われていたのだ。元来気の弱い松兵   メンバーではボケるわけにもいかずちょっと大

 で起こす出来事、ワンシチュエーションドラ   衛は愛人のはずの虎蔵に何も言えずおろおろ。  人しい。ほぼ紅一点の鈴木京香は監督の思い入

 マと言われるらしいがそんな三谷作品の特徴   見かねた覚兵衛は利害の一致もあり松兵衛に   れもあってか恐ろしいほどきれいに撮られてい

 もよくでている。今回も登場人物は少なく竜   「取り返せ!」「決闘だ!」とけしかける。   た。彼女のシーンだけ照明の当て方が全く違う

 馬の妻おりょう(鈴木京香)、とその夫西村   決闘の行方は?果たして松兵衛は虎蔵からお   のだ。彼女や江口洋介の演技が押さえ目だった
 
 松兵衛(木梨憲武)、竜馬似のおりょうの愛   りょうを取り戻す事ができるのか?覚兵衛の   のがバランスとコントラストを保ちより木梨&

 人虎蔵(江口洋介)、昔竜馬に世話になりつ   ポジションとは...と、どっから見てもコ   中井の2人コントを引き立てたのかもしれない。

 つおりょうに惚れてる菅野覚兵衛(中井貴一)  メディーにしか見えない。やはり笑いどころ   ちょい役として三谷夫妻も出ていたが旦那は置
 
 こんなもんである。そして話しはほとんど松   は松兵衛と覚兵衛のやりとりだろう。こう書   いといて奥さん小林聡美は本物だ。本物のコメ

 兵衛の住む長家で展開される。ではその話し   くとイメージがわかないが憲武と中井貴一の   ディアンだ。こんなところで言われても全然嬉 

 は何かと言うと非常にシンプルでおりょうが   やりとりと思ってもらって間違いない。2人   しくはないだろうけど@