サルサ   
監督:ジョイス・シャルマン・ブニュエル 出演:ヴァンサン・ルクール/クリスティアンヌ・グゥ
陽気なのにはわけがある
今が旬と言えるキューバ音楽。その流れ   ランス人であることが邪魔になったレミ   キューバから生まれた音楽は陽気であ

に便乗した映画でしょうか。キューバ音   は、髪を染め肌を焼き、なまりを覚え、   りながらも、どこかせつなくもの悲し
   
楽の火付け役はなんと言っても『ブエナ   キューバ人になりすましサルサのレッス   い。今はブームとあって、たくさんの

・ビスタ・ソシアル・クラブ』。この映   ンをはじめます。そこで婚約者とレッス   キューバ音楽のミュージシャンが来日

画やサントラによってキューバ音楽を初   ンにきた、ナタリーと恋におちるのです   し公演をおこなっています。しかし、

めて聞いた人も多いはず。そういう自分   が...しかし見どころはそんな2人の   ただ陽気にバカ騒ぎするだけでなく、

もその1人ですが、日本の場合ブームと   ラブストーリーではなく、ナタリーの祖   もう少しキューバの歴史や文化に触れ

なるとなんとなく安っぽくなってしまう   母レティとキューバ人作曲家バレートを   ることができれば、何か違ったものを

のが残念なところです。          つなぐ過去、また2人を包むキューバ音   感じることができるかもしれません。

パリが舞台のこの映画、若く将来を有望   楽につきるでしょう。サルサの情熱的な   そこにとどまる事により生まれた音楽、

視されたクラッシックピアニスト、レミ   ダンスが目立ちに目立ってますがレティ   私達がとっくの昔に捨ててしまって、

が突如ラテン音楽に目覚め、キューバ・   とバレートのいぶし銀のダンスが、一番   もう2度と手に入れることのできない

バーに転がり込みます。何をするにもフ   ぐっときます。けして裕福ではない国、   何かが私達を魅了するのでしょうか?@