サイドウェイ


「Roadster in cinema」



2005年3月15日火曜日

サイドウェイ」中村1050エコ
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本年度のアカデミー賞、最優秀脚色賞受賞という
ちょっと地味な作品。
監督は「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペイン。
内容は人生半ばを過ぎそろそろ夢叶わぬ事に気づきはじめたおじさん達の
このままでいいのか?でもどうするの?物語り。
小説家志望の国語教師マイルス(ポール・ジアマッティ)は二年前の離婚を
いまだに引きずる典型的なダメ中年。
それに加え唯一の心のよりどころが決して裏切らないワインというからそれはまずい。
そこへ学生時代からの友人ジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)の結婚話が舞い込み
ならば前祝いと称しカリフォルニアのワイナリーへとワインツアーにくり出す二人。
彼等が人生のふとした隙間に寄り道し得たモノとは...
作中マイルスがもらす
「人生半ばを過ぎてまだ何一つ成し遂げられない」の台詞が身にしみてかなり痛い。
願うところへと進んでるはずの毎日がただそこで空回りをしている事に気づき
明日も今日のままでいいんだろうかと思わず立ち止まる
あの感じがそのまま絵になっている。
そしてもちろんその答えや解決法なんてものは示されておらず
マイルスはとりあえず目の前の問題
気になる女性の家のドアをノックするのだが
それがまた普通過ぎて良かった。
マイルスとジャックの典型的なダメ関係も面白い。
まったく接点がなく友人というだけで
ひたすら引きずられるマイルスなのだが
本当の一生懸命さというのは人の心を、
少なくとも友人の心を打つんだという美徳を
おじさん方ならこの二人に見い出し大きくうなずいてくれるのではないだろうか。

毎日の足踏み感にたそがれおじさんにお勧め


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