シルミド


「Roadster in cinema」



2004年6月4日金曜日

シルミド』中村200エコ
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北朝鮮がらみの実話をもとにしたコリアンムービーである。
本国韓国では観客動員数が1200万人をこえ空前の大ヒットとなっている。
さてストーリーは68年に北朝鮮が目論んだ韓国大統領襲撃事件が発端となっている。
結局、作戦は失敗に終わるのだが怒った韓国は無人島シルミド(実尾島)に死刑囚31人を集め
「これからの訓練に耐え、北朝鮮主席の暗殺に成功した暁には無罪放免どころか英雄だぞ」
と言葉巧みに特殊部隊を作り上げる。
そして厳しい訓練に明け暮れた三年後、ついに実行命令が下り彼等は北朝鮮へ出発するのだが
決行直前にまさかのドタキャン。
特訓に熱中するあまり気はすでに熟し過ぎたのか南北は緩和ムード、
作戦中止どころ特殊部隊そのものの存在がうとまれ
証拠隠滅のため彼等に抹殺命令が下ってしまう。
彼等に残された道とは...
物語りは大まかに三部構成で
第一部「島での特訓編」、第二部「指導教員VS特殊部隊」、最終章「特殊部隊ソウルを目指す」
となっているが映画の最初にテロップが流れるとうり
この映画には事実を元にフィクションが加えてある。
それがどうやら一部と二部にあたるようで
大映系の笑いあり涙ありのヒューマンドラマが展開している。
ところが最終章に入った途端、彼等の行動とキャラクターにずれが生じ物語が破綻しはじめる。
これは事実がフィクションを邪魔しているためではないだろうか。
例えば彼等はソウルを目指すのにバスジャックをするのだが乗客は乗せたまま
運転手を脅しソウルへ向かわせる。
その道中、軍との銃撃戦となり散って行く同志に涙々
バス内は大いに盛り上がるのだが
運転手とかも普通に撃たれてるのに見事スルー。
恐らく乗客開放のタイミングなども資料があるため無視できないのだろうが
この辺の縛りがバスの内側と外で見ている僕との温度差につながっている。

まぁ、僕の愛国心と志しが水たまりのように浅く低いってのもあるが


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