シモーヌ  監督:アンドリュー・ニコル 出演:アル・パチーノ、レイチェル・ロバーツ

信じる事の幸せ
 アル・パチーノ主演のブラックコメディーで   のがCG女優である。あるソフトを使い歴代   は世界を魅了するスターが偽りだったら、と言

 ある。監督は「ガタカ」、「トゥルーマン・   有名女優のいいとこ取りをしCG女優「シモ   う設定になっている。映像的には「それはバレ
   
 ショー」のアンドリュー・ニコル。共通点と   ーヌ」を作りあげる。当然ばれるだろうと思   るだろう」と言うつっこみも多々あるがそれは
 
 しては人を騙す事で人の本質をあらわにする   っていたタランスキーの予想に反し映画は大   野暮というもので、信じる事の素晴らしさと滑
 
 と言うところだろうか。主演は売れない映画   ヒット。あまりの騒ぎにシモーヌがCGであ   稽さを楽しむべきだろう。しかしこんな映画を

 監督ヴィクター・タランスキーを演じるアル   ることを言いそびれてしまうダメなタランス   見ると物事のすべてを知る事が良い事だとは、

 ・パチーノ。ほとんど出突っ張りでひとり芝   キー。決して人前に出れない事がミステリア   幸せだとは限らない気がするから不思議である。

 居に近い状態。相手役のCG女優にこれが映   スとなり映画に歌、CMにTVとスターダム   初映画のレイチェル・ロバーツはアメリカの理

 画デビューとなる元スーパーモデルのレイチェ  にのし上がるシモーヌ。しかしその影で次第   想の固まりみたいな姿で演技も含めCGにぴっ

 ル・ロバーツ。その他、「マルコビッチの穴」  に自分の存在に疑問を持ちはじめるタランス   たりだった。それに反するかのような生々しい

 のキャサリン・キーナーやわがまま女優その   キー。彼はシモーヌを運命を握っているはず   演技を見せるのがウィノナ・ライダー。女優役

 ままの役でウィノナ・ライダーが出ている。   だったのだが...              の彼女がタランスキーの前で演技をするシーン

 さてストーリー。ヒット作に見放され、製作   監督のアンドリュー・ニコルは目に見える世   があるのだが、あれだけ自分を偽れわるなら他
 
 会社にも見放され、映画を撮ろうにも出演し   界へのアンチテーゼが好きなようで「ガタカ」  人なんてわけないなと思わせるシーンである。

 てくれる女優さえ捕まらず途方に暮れるタラ   では隣の人が、「トゥルーマン・ショー」で   ちなみにこの映画で監督とレイチェル・ロバー

 ンスキー。そこで苦肉の作として思い付いた   は毎日の生活が、そして今回「シモーヌ」で   ツは結婚したらしくアンチテーゼの行方が心配@