大河の一滴     監督:神山征ニ朗 出演:安田成美、三國連太郎、渡部篤朗

忘れていたい事
 「五木寛之のエッセイ待望の映画化」らしい   生と言えるでしょう。男に騙され店を失い自   田成美演じる雪子のキャラクタ−。ちょっと

 のですが残念ながら私は読んだ事がありませ   ら命を絶つ者、癌により半年の命と診断され   支離滅裂過ぎて性格が一定しません。ニコラ
   
 ん。映画館に入って気付くのはお客さんの年   延命の手術を拒否し自分なりに死を受け止め   イに惚れるのは構いませんが、見ている方に

 齢層が高いこと。これも五木寛之さんの影響   ようとする者。それぞれの死の形が描かれて   は一体いつ惚れたのか見当もつかずセリフで

 なのでしょうか。               います。これに雪子と幼馴染みの昌治(渡部   知ることとなります。三角関係の方は伏線の

 ストーリーは東京の輸入雑貨店で働く雪子(   篤朗)とニコライの三角関係が絡んでくるの   ためか時間が足りずちょっと大味のようです。

 安田成美)が仕入れをかねてロシア旅行に出   ですが、ここら辺の絡みは今一つしっくりき   ふがいない男の代名詞となりつつある渡部篤

 かけます。そこでガイドを勤めてくれたのが   ません。原作を読んだ事がないので分かりま   朗。今回も期待を裏切らない演技を見せてく

 ニコライ(セルゲイ・ナカリャコフ)。彼は   せんが元がエッセイなためか、別々のショー   れます。

 トランペット奏者でその後、東京のオーケス   トストーリーを繋げた感じが否めません。も   死を受け入れた伸一郎の言葉は観ている者の

 トラに入るため試験を受けに東京へやってき   ちろん渡部篤朗と安田成美のかけあいは、コ   心にひびきます。生きることを今当然の事の

 ます。そこで雪子と再開し大いに盛り上がる   メディータッチで面白くはあるのですが、三   ように受け入れてるならば、死も受け入れる

 のですが雪子の父伸一朗(三國連太郎)が倒   國連太郎の死を題材としたシーンとのギャッ   べき事なのでしょう。私達は慌ただしい毎日
 
 れたという知らせを聞き、雪子は故郷金沢へ   プを感じてしまいます。やはりどちらかにし   の生活に追われるふりをして意外に大事な事

 帰ってしまいます。              ぼった方が見やすかったように思います。    から逃げたいだけなのかもしれません@

 この映画のテーマは人間の死、言い換えれば   もう一つ見ててどうしても気になったのは安