ターミナル


「Roadster in cinema」



2004年12月10日金曜日

ターミナル』中村700エコ
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スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演
空港ターミナルに幽閉された男が掴むアメリカン・ドリームの物語。
ではストーリー
東ヨーロッパのクラコウジアという国からニューヨークのJFK国際空港へ降り立った
ビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)はターミナルで
祖国がクーデターにより事実上国が消滅した事を知る。
そのためパスポートは無効となり入国も帰国も許されず
空港警備局から「ターミナル内で待つように」と呼び出し用のポケベルを渡される。
とりあえず改装中の67番ゲートを新居としターミナルでの生活を始めるビクター。
言葉も生活も違う中で戸惑いつつも
実直な人柄とひた向きさで少しずつターミナルの人々と打ち解けて行く。
そんな中、彼はフライト・アテンダントのアメリア(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)に出会う。
惹かれつつも空港から出る事も許されない不審者と
方や世界を飛び回る不倫中のスッチャー
何もかも距離のある二人。
はたしてビクターの思いは届くのか
そしてニューヨークの地を踏む事ができるのだろうか...
ビクターは人を信じる事を術とし
好奇心と探究心で苦難を乗り越えていくのだが
対して彼をとりまく空港の人々、アメリカの社会は無用なトラブルを嫌い出世を望み
みな自分のため日々を過ごしている。
それが普通なのだがビクターという理想と希望に出会い
変わって行く姿がひとつのテーマになっている。
映画を見ている観客はもちろん一人の空港の人々であり
日々の忙しさに撲殺され忘れかけていた何かをビクターを見て思い出すわけである。
ただ空港でのエピソードが笑えてよく出来てるだけに
アメリアとの色恋沙汰とビクターのニューヨークを目指す目的のとこが
意外にあっさり終わってしまうのが残念である。
空港という出会いと別れが永遠にくり返される特殊な場所は
人生の早回しのようでもあり
そこに身を置きすり減らないよう壁を作る事は生きる術とも思える。
しかし通り過ぎる一見無駄に思える事にこそ真実があったりして
「人生とは待つこと」
そうスピルバーグが込めたメッセージにふと立ち止まりそうになり

いや明日も早いってば


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