ベンゴ     監督:トニー・ガトリフ 出演:アントニオ・カナーレス、オレステス・ロドリゲス 

真のフラメンコとは
 ミニシアターでしかも1日1回上映のレイト   ケーラ・デ・ヘレス。フラメンコフリークに   歌、もしくは民謡っぽく面白い。歌詞の内容

 ショー。時間があったので内容も知らずに飛   はおそらくたまらないメンバーなのだろうが   は意外に身近な出来事を唄ったものが多いよ
   
 び込みで見たらフラメンコ映画だった。     何にも知らない私にはありがたみが薄かった。  うでアドリブの部分もかなりあるのではない

 ブエナビスタ・ソシアルクラブのようなドキュ  念のためストーリーを追うと、カコ(アント   だろうか。基本的にはギター1本で唄うよう

 メント物かと思いきや、ちゃんとしたストー   二オ・カナーレス)は身体は不自由だがフラ   だが、何と言っても手拍子がすばらしい。

 リーのある映画。と言っても、やはりメイン   メンコ好きの甥、ディエゴ(オレステス・ビ   この手拍子、独特のリズムで歌い手や踊り手

 はフラメンコでストーリーは二の次といった   リャサン・ロドリゲス)のため盛大なフラメ   のテンションが徐々に上がっていくのがよく

 感じ。主人公カコ役にはアントニオ・カナー   ンコパーティーを開く。しかしそのフラメン   分かる。踊りに関して特別な決まりはないの

 レス。彼は現代フラメンコダンサーのカリス   コパーティーは1人娘を亡くした悲しみを紛   か人によって様々のよう。映画の撮影のため

 マらしい。しかし私が映画を見た限りでは彼   らわせるためでもあった。そんな中ディエゴ   かもしれないが、バトンタッチするように必

 がフラメンコを踊るシーンはほとんどなかっ   の命が狙われる。ディエゴの父が敵対するガ   ず1人ずつ踊り、注目と喝采を浴びるシステ

 たように思う。その他にもフラメンコ界の最   ラパゴ一家の1人を殺し行方をくらましたた   ムのようだった。普段テレビで見るような派

 高のミュージシャンが多数出演している。フ   めだ。カコはディエゴを守るため、1人ガラ   手な衣装を着るわけでもなく、ただギターと
 
 フラメンコギターの名手トマティート。エジ   パゴ一家と話し合いに向かうが...      手拍子のみで踊り続けるさまは、ちょっと宗

 プト、スーフィー音楽の伝承者、アマッド・   フラメンコをこんなに聞いたのは初めてだと   教的でもあり神々しいといった印象をうけた。

 アル・トゥミ。フラメンコシンガー、ラ・パ   思うが、よく聞くと唄の節回しなどかなり演   その地にしかない音。そんな感じだろうか@