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        製作期間:1999年12月〜2001年12月

キット COREL (Italy) 製
縮尺 : 1/100(全長:735mm、全高:580mm、全幅:305mm)
図面 : FlyingFish同様非常にきれいな図面
(Corel社の図面は皆こんなにきれいなのかしら?ただ、蛇足4)蛇足5)に記したように誤りや首をかしげる部分があるのが残念。)
説明書: 図面とは別の冊子で英独仏他の6ケ国語。別冊の日本語の説明書も付属していたが非常に簡単な内容。ただし、この日本語の解説書は国内で作られたもののようで、どの経路で購入しても付属しているとは限らないようです。私が購入したキットの外箱には「訳文解説書付き」という丸善通商のラベルが張ってありました。
その他: 二重張りであり、下張りの板は非常に柔らかく工作しやすい
帆船模型の世界では普通なのかもしれないが、金属部品の寸法が正確とは言えず、かなり修正作業が必要

船歴
オランダ東インド会社所属の武装商船で1649-1650年に建造された。1651年5月5日に、処女航海でバタビアに向かった。その帰路、徴用され蘭英戦争(First Anglo-Dutch War, 1652-1654、当時のオランダの王様はWilliam II−−この名前は非常に一般的らしく同じ名前の王様が一杯いる)に戦艦として参加した。その際、船首楼の除去と大砲6門の増設などの改造が行われた。1652年10月には 旗艦として戦闘に参加したが、相当な損害を受けた。 その後、東インド会社に戻り、定期運行に使われていた。 1661年12月23日、船隊と共にバタビアを出港したが、目的地には到達せず、1662年2月10日マダガスタル島近くのインド洋上で嵐のため沈没したと言われている。

関連ホームページ
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Knight/3855/ Shin's帆船模型工房(プリンスウイレムを作ろう!)
Prins Willemを作っておられる方のホームページ。Prins Willemの何種類もの写真があります。

2001年12月1日
ランタン、錨、船旗を取付て完成
Prins-Willem
製作経緯
単身赴任中でも、何とか頑張ろうと三隻目を開始した。

2000年の正月休みにフレームの組立、外板張りを始めた。
この船の説明書にも「甲板を張ってから外板を張れ」と書いてある。少し考えたが外板下張り用の板が十分柔らかいので、ほとんど応力がかかるようには思えない。そこで物は試しと、説明書通りに作ってみることにした。ボンドの湿気による接着力低下が心配だが、完成後、剥がれるようなことはないだろうと楽観している。
とにもかくにも、2000年6月に下張りは完成した。

上張りはウエールの本数が多いため少々厄介だったが、何とか2000年12月10日、作業完了に漕ぎ着けた。定年で単身赴任も12月20日終了!

2001年1月中旬にブルワークの内張り作業を完了し、その後、甲板構造構築とブルワーク支柱取り付けを交互にやりながら3月上旬に、合計144本の両舷の支柱取付け作業を完了した。

今迄の船は木肌を活かして薄く着色する程度のとどめていたが、蛇足1)に記したウオールナットの色むらを隠したいので塗装することにした。一部、絵の具やマジックインキも使ったが、大部分はプラモデル用のアクリル塗料を使用した。また、船体地肌(茶褐色)の塗装にはステインを使用した。

3月下旬、船尾の装飾部品の取りつけを完了し、4月初旬、船首衝角を完成した。

4月下旬、チャンネルと両舷52本のチェーンならびにデッドアイの取付を完了した。キットのチェーンはすべて長めであったため、半田付けのやり直しとピンバイスによる穴開け作業といった修正作業が必要であった。
5月中旬、砲門の蓋を取り付けた。ヒンジはキットに入っていたものがどうにも大きすぎるように思われるので、紙で自作し黒色塗装した。ロープを蓋に取り付ける部分も、図面ではアイレットを使うようになっていたが、縮尺から考えて不自然になりそうなので省略した。

7月中旬にロアマストとバウスプリットの取付を完了し、8月初旬には、トップマストの取付を完了した。
9月初旬、全てのマストの取付を完了。約300本のラットラインも張り終えた。

マスト完成後、すぐヤードの製作取付を始めたのだが、1/100スケールの難しさを実感した。ビレイングピンがあまりに小さいためロープを巻き付けるのが非常に難しい。
ただ、慣れと言うのは恐ろしい物でこの細かいビレイングピンにロープを巻き付ける作業もだんだん短時間でできるようになった。そのため、後半は比較的はかどって10月末までにヤードの取付をすべて完了した。

船尾に大きなランタンを取り付け、船腹と船尾の大砲も取り付けた。大砲の数は総計58門である。さらに、錨も取り付けた。
船台も今までの物では少々貧弱なので作り直した。ついでに銘板も彫刻刀を使って彫り上げた。


蛇足
1) 2000年12月外板張りは完成したのだが、ウオールナットの色を気にせずに張っていたら、船体がまだらな縞模様になってしまっていた。
(後で気付いたのですが、「帆船模型−製作テクニック−」の109ページに、ウオールナットの場合はそうなって悩む人が居るので注意しろと書いてありました。)
2) 2001年正月、外板部分の図面を眺め直していて、メインウエールの太さが違う事に気がついた。正式の図面には2x4mmのウオールナットを使う指示であるのに、他のウエールと同じ2x3mmを貼り付けてしまっている。念の為、日本語の図面を見直したら,こちらの指示に間違いがある事が分かった。後の祭である。日本語の図面のほうが組み立て方法がわかりやすく描いてあったので、うっかり、これを頼りにしたのが間違いの元だった。(2月11日、ウエールの上に幅1mmのウオールナットを貼り付けて修正した。)
3) 3月はじめ頃、甲板上のガンポートの位置が少し低すぎることに気がついた。試しに大砲を組み立ててみると何と砲身がガンポートを通らない。 ウエールの位置が少し狂っているらしい。説明書の指示では外板張りを一番上のウエールを基準にして作業を始めるように書いてあるが、ガンポート直下のウエールから張りはじめた方が誤差が少なくなると思う。
もう一つ、(これは自信がないが、)駐退索の取り付け間隔が奇妙である。大砲の台車幅が10mm(実寸法で1m)なのに、駐退索取付け部の間隔が図面では9mm(90cm)しかない。これで本当に大砲を撃って大丈夫なのか疑問である。
4) 図面に明らかな誤りがある。Quater DeckとMain Deckの間にあるHalf-Deck Bulkhead上部の空間部分の上端はQuater Deckの幅寸法(83mm)と同じであるはずなのに88mmもある。ホトエッチ部品は図面通りに作られているため、この部分の金属部品は寸法が大きすぎ、そのままでは使えない。
5) 衝角の両側に取り付けるヘッドレールとチークレールの角材の厚さが図面ではどう見ても1-2mm程度なのに、部品表には3x3mmの柔木を使えと指示されている。当然、キットの中にも3x3mmの柔木しか入っていない。これを薄くしろという事かもしれないが、説明書には何も書いてない。
もう一つ、これは単純ミスだと思うが、フォトエッチ部品の中のヘッドレール帯状飾りが左右対称になっておらず、右舷側の物だけが二つあって左舷側につけられる物がない。

過去の状況: 過去の状況を少し詳しく別のページに示してあります。下のボタンをクリックしてご覧ください。
着工から2001年5月まで
2001年6月から12月

拡大写真 :各部分の拡大写真を別のページにまとめました。下のボタンをクリックしてご覧ください。
油絵 :Prins Willem最後の航海を描いてみました。下のボタンをクリックしてご覧ください。

ケースに収納 :

2005年になり、この船をケースに収納する必要が生じた。自作しようとしたのだが、これがひどく難しい。そこで、いろいろ調べた結果、飛騨高山の「ひだお」こと岩崎氏にお願いすることにした。白木のケースを作って頂いて、ポアステインと透明アクリルで塗装した。玄関の下駄箱の上に置いてみたが、なんだかすごく立派になった。

in the case