症例 犬バベシア症
アメリカンピットブル オス 11ヶ月令 体重21kg
症状:昨日より、元気消沈、食欲不振。
病歴:最近USAより購入。
血液検査
網状赤血球:20/HPF
有核赤血球:5/100WBC
血漿:澄明
血液塗沫標本:赤血球の中にBabesia の虫体が認められる(赤矢印)。
虫体は円形〜楕円形の空胞とその周囲に1あるいは2個の黒い扇形のものがある。


ガナゼックを注文し、第8病日より1.45mg/kgBW(30mg)を1日おきに4回皮下注射した。
また、トリブリッセンを10日間経口投与した。
ガナゼック4回目投与時には、PCVは39%になった。
7ヶ月後では再発はみられていない。
考察
バベシアは関西中心に発生し、全国的にも少しずつ見つけられるようになってきいるが、
愛知県では稀な疾患である。
ただ、この症例場合、USAで感染してきたと考えられるので、日本で主に発生している
バベシアとは、種類が異なるとBabesia canisと思われた。(追記:USAにもBabesia
gibsoniが発生しているようで、本症例はBabesia gibsoniだと思われる。)
アメリカンピットブルは、珍しい犬種であり、闘犬を行わせるそうである。
日本では、闘犬を行う土佐犬に発生がみられており、飼い主に闘犬に使わないように
指示したが、受け入れられなかったようだ。
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