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名古屋の隣町、大府市のペットクリニック。斉藤動物病院です。

TEL.0562-48-5885

犬の回結口狭窄症
constraction

雑種 メス(避妊済み) 11才 13.9kg BW 

症状:慢性的下痢、嘔吐
身体検査:栄養状態正常、腹部触診時疼痛あり
血液検査:特に異常なし
バリウム投与後2および3.5時間後のレントゲン写真





胃小腸を通過したバリウムが盲腸手前で停滞し、回腸が拡張している。
一部のバリウムは盲腸を通過し大腸に流れている。
小腸末端の狭窄が確認されたので、開腹手術を行った。


手術所見 小腸末端部を切開し、草などによる親指大のダンゴを摘出した。
 切開部より鉗子を挿入し、回腸結腸括約筋を調べたところ、
 著しく狭窄していたので盲腸と共に切除し、回腸と結腸を端端吻合した。

切除した腸の組織写真
腫瘍を思わせる所見は認められず、筋層の著しい過形成であった。
括約筋付近の神経叢が膨化しており、過去に損傷を受けたことが想像された。

術後経過
静脈より点滴輸液を継続し、術後3日目よりa/dを与えた。
泥状下痢便が1日3回ほど続いたが、術後10日目には良好となった。

 腫瘍あるいは異物による腸閉塞はよく遭遇するが、それ以外では初めての症例であった。
 小腸のバリウム造影検査は、日常的に行ってはいない。
手間、時間、費用がかかる割には、期待すべきほどの情報が得られないからである。
しかし、本症例のように原因不明の慢性腸疾患には必須の検査であり、有効であった。

SAITO ANIMAL HOSPITAL斉藤動物病院

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