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名古屋の隣町、大府市のペットクリニック。斉藤動物病院です。

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変形性関節症(レッグペルテス、前十字靭帯断裂) 

ヨークシャテリア、メス、9才
数年前より左後肢挙上(着地不可能)。他院にては手術は勧められなかった。

 下レントゲン写真は手術前である。左右の大腿骨頭寛骨臼が変形している。左大腿骨頭の変形は特にひどく、軸が90度回転してしまっている。足を後方にまっすぐ延ばした状態で、(膝蓋骨が乗るべき)滑車溝が外側を向いている点に注目してほしい。左前十字靭帯が断裂していた。



 下写真は、変形した大腿骨頭を切除した後である。大腿骨の軸はほぼ正常になっている。前十字靭帯断裂に対しては、大腿骨遠位の種子骨と、脛骨の膝蓋靭帯付着部を、ナイロン糸にて牽引した。


経過:約1ヶ月間テーピングで膝、股関節を固定した。2ヶ月後には患肢側も負重し、ほとんど正常に歩行できた。

考察:レッグペルテス病は小型犬にしばしばみられる大腿骨頭の無菌性、虚血性の懐死が起こる病気である。成長期に発症するが、しばしば放置され、症状が治まる場合がある。今回の症例のように、骨頭の変形が著しく、大腿骨の軸が回転した例は珍しいと思われる。
 治療は骨頭切除が行われる。股関節は、偽関節となり、痛みが消失すれば、跛行はみられなくなる。犬は、体重の7割が前肢にかかり、後肢の負重が少ないことと、殿筋が比較的発達していることが、骨頭切除が用いられる理由である。ただし、骨頭切除は小型犬のみに用いられ、中型犬以上に用いると跛行が残る場合がある。


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