淺野 勇 が残した名言集 (アンプ製作のお役に立ちますなら、故人も幸せ)

総論

眞空管にはロマンがある。点灯して働いている姿が一番良く死蔵は良くない。
MT GT ST管の混在はタマの展覧会のようで面白くない。
電気は正直だ。通れる道が有れば必ず流れる。誤魔化しはきかない。

設計

過度の特性重視は、音楽の潤いを欠いたただの電気伝送系が生まれるだけである。
規格表などで禁じられていることは、大丈夫と思ってもやってはならない。
カソードから電気信号を取り出すのは僕等の世代じゃ生理的に受け付けねえ。

点火回路

不完全な直流点火は、巧く調整されたAC点火に劣る。
トリタン・フィラメントをいたわるあまり低い電圧で点火するとかえって寿命を縮める。

電源回路

600Vを越える電源は充分高圧であることを心得て絶縁と工作には必要以上に気を付けろ。
ハム対策はコンデンサーの投入よりチョークのインダクタンスをおごれ。
出力管には必ず相棒になる整流管がある。整流管の無い真空管アンプは間抜けに見えるよ。

回路

C/R結合の小出力アンプは平均的優等生・・・力の足りない頼りなさを感じる。
ロフティン・ホワイト回路の良さが出るのは 45 50 などの古典管や、2A3である。
高性能管ではロフティン・ホワイト回路の真価が発揮されない。
小出力アンプで聴感上の馬力を稼ぐにはトランス結合がベスト。
古典球にひねり回した様な凝った回路やNFBなど言語道断である。

製作

振動を受けても部品同士が接触しない様にリードワイヤーは切りつめること。



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