C.S ルイスさん作のファンタジー小説。全7巻。
横の数字は時代の順番です。
ナルニア記念すべき第1巻。ペペンシー4兄弟登場編。
ピーター(長男・しっかりもの)・スーザン(ちょっとおすまし長女)・エドマンド(やんちゃな次男坊)・ルーシィ(素直な次女)
のこのナルニアの主役核でもあるペペンシー4兄弟がある日疎開で伯父の家にやってきたことから全ては始まります。
かくれんぼをしていたルーシィはタンスの中へと入りこむ。だがそのタンスはナルニアへ通じる入り口になっていた。
ナルニアはその頃、魔女によって支配された永遠の冬の世界であった。
最初はルーシィの言葉を信じなかった兄弟達であったが、また偶然タンスに隠れる事によりナルニアへ。
アダムとイブの出現により自分の存在が危うくされる危険を感じ取った魔女は
ひねくれ坊主エドマンドを言葉たくみに仲間に引き入れる。そしてエドマンドは兄弟を裏切り更には魔女の奴隷にされてしまいます。
弟を救うため、ナルニアを守る為、ピーター達は魔女と戦うことに・・・?
ライオンと魔女から数百年もたった頃。
ピーター達がナルニアを治めていた時代から数百年もたち、ナルニアはテルマール人の治める地となっていました。
時のナルニア王子カスピアン(10世)は昔のものいう獣や、木の精達に会いたいと願う少年でした。
そんな頃、執政官でもあった伯父・ミラースに(カスピアンの父母はもう亡くなっているのです)子供が産まれる。
自分の子を次の王に、ともくろむミラースに命を狙われている事を知ったカスピアンは城を逃げ出します。
そして、くしくももとナルニア人らによって救われる事に。
カスピアンとミラースの戦いは続く。
そして絶体絶命のピンチになったカスピアンらは王家に伝わる「助けを呼ぶ」という角笛を使う事に。
・・・その頃、かつてナルニアをおさめていた英雄達は長い休みを終え学校の寄宿舎に戻る最中であった・・・。
再びナルニアへ強制送還されたペペンシー兄弟達とカスピアン王子の戦いを描いたナルニア第2章!
ユースチス=スクラブ君のあいのり日記。
ユースチス=スクラブ君はちょっと嫌な奴です。今日も従兄弟のエドマンドとルーシィをからかおうと(ただし
自分の家の中で。外ではかなわないから)二人の前に現れます。
その時、壁にかかっていた絵が動き出した。この絵もまたナルニアへの入り口だった!
前回より3年後のナルニア。そこで行方不明の7卿を探しに、海を越えて更なる冒険に出かけようとしていた
カスピアン王子と再会。かくて3人(ユースチスも来てる)は船旅に同行する事に。
我侭言いたいほうだいのユースチスはなかなか皆に馴染めません。とくにネズミのリーピチープと。
ふんだり蹴ったりの毎日を彼の日記でつづってます。
彼らの冒険はこの先どうなるのか?海の果てには何があるのか?
この先、「銀のいす」でヒーローになるユースチスの成長ぶりはどんなもんか(笑)?
ちなみにこの巻の、「のうなしあんよのいた島」にある屋敷の風景は私がいつか見たいと願う風景だったりします。
ナルニアRPG。
主人公交代。
今度は、ユースチスとそのクラスメートのジルがナルニアへと飛びます。
前回より数年の時がたち、カスピアンは老年になっていました。
しかしその世継ともいうべき息子リリアン王子は、昔奇妙な女性と会ったというのを最後に行方不明となっていたのです。
かくて二人は沼人・泥足にがえもんと共に行方不明になった王子を探すべく北に向かって旅立つことに。
王子をさらったという美しい女性。そして、巨人族の真の目的は一体?
遠く北の山々には一体何があるのか??
一番話し的に長いけど、すいすい読めた巻です。
今までの話に比べるとちょっと怖いかも。また挿絵が素晴らしい。恐怖感が伝わってきますね。
ピーター達がナルニアを治めていた黄金時代。
ペペンシー兄弟がナルニアで王・女王として国を治めてる頃、遠くカロールメン国であったお話。
漁師の息子で毎日父にこき使われながらも働くシャスタは、いつかあの丘を越えて遠くへ行きたいと願っていました。
そんな時、偶然自分がその漁師の子でではないこと・しかもその漁師に奴隷として身分の高い(ただし嫌な奴)
に売られる事を知ります。
途方にくれるシャスタに話しかけるものが。
一頭の馬でした。
彼はもの言う馬・ブレー。ナルニア出身。ともにナルニアへ向けての逃亡を決意するシャスタ。
だが、物を知らない彼は行く先々で新たな発見に驚かされます。
しかも同じく結婚が嫌で逃げ出した逃亡中のアラビス王女も加わります。
シャスタそっくりのアーケン国王子との入れ違い事件。
その時、彼らが偶然知ったカロールメン国のナルニア襲撃の計画。
カロールメンの軍隊よりも先にシャスタ達はナルニアに着けるのか?
そしてシャスタの出生の秘密は??
大人になってるスーザン・エドマンドの登場など嬉しい展開もあり、またナルニア国以外の
人々の生活が見れたりして楽しい巻です。
また気の強いアラビスと負けず嫌いだけど言い負かされてしまうシャスタのカップリングがグゥ☆
ラストの展開もいいです。
ナルニア生まれる。
ディゴリー少年には奇妙な伯父がいました。
ある日ご近所に住むポリーと屋根裏探検をしているうちにその叔父の実験室に入ってしまった二人。
そして伯父の策略にはめられポリーは指輪をはめてしまいます。
それは伯父の実験「異世界への移動」をする指輪だったのです。ポリーは実験台にされてしまった!
怒りつつもやむなく、元の世界へと戻る指輪を持って彼女を追いかけるディゴリー。
滅びた王国へやってきた二人。
ディゴリーはその最後の女王でありこの世界を止めてしまった張本人・後の白い魔女の封印を解いてしまった。
彼女をナルニアへと連れてきてしまった為、ディゴリーは遠くリンゴを取る旅へと行かなければならない。
全てのナルニアの歴史はここから始まった・・・。
始めがあれば、終わりがある。
読む人によってとらえ方が違うと思う最終巻。
破壊の神が蘇ったナルニアを救うべくジルとユースチス、最終的には今までのキャラ(スーザン除く)がナルニアへと
やってきます。滅びてしまったナルニア。
だがそれは今までの世界より更に広くさらに冒険にあふれた世界へと変わったにすぎなかった。
そして、今まで冒険のたびに人間界に送り返されてきた主人公たちだが、彼らは現実世界で・・・?
<超ネタバレにつき伏字>
うぅん。一応ハッピーエンドだと思うのですが、現実世界で死んだからナルニアに残れるというのがちょっと悲しかったり。
朝びらき丸〜の巻では元の世界でガンバレ!みたいな事言ってたからさ。
残されたスーザンとか泣いてるんじゃないかなぁと思うし・・・。
まぁ本人達が幸せならいいんだけど、この頃の時代反映とか宗教の考え方とか考えさせられますな。