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★2006年3月
『トウの脱衣かご』
場所:池袋
豊島区伝統工芸保存会の事務局次長をやっておられる籐工芸おざきの尾崎さんをおじゃました。
トウで作られた椅子、かご類などいろいろな物を作っておられます。昔、よくお風呂屋さんで見た脱衣かごもその一つです。
材料は輸入したものを厳選し、いいものだけをより分けて使います。最初は底の中心から編み始めますが、トウの弾力が強いので、底の編み始めに足を置いて上に乗り、周りながら、かごを編んでいきます。
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このページでも紹介したオカメザサのかごと同じ作り方ですが、材料のトウが太いので相当力でコントロールされていることと思います。
30分ぐらいあれば、底編みから側面の仕上げが完了します。側面はタテ材を組んで引っ張って形を整えますが、これも大変な作業。均等な形になるのには熟練が必要です。
見かけは、お風呂やさんのものと比べて口が小さいのですが、実は同じもの。お風呂屋さんだとお客さんが中にごみが入っていないかと思い、かごを逆さにしてこんこんとゴミを落とすので徐々に縁が広がるようです。
一家に一つ、いかがでしょうか。
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★2005年8月
行き先:呉港 護衛艦 ひえい 見学
『船の結び』

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広島県の呉港の海上自衛隊では艦を公開する日があり、先日行って護衛官「ひえい」を見学してきました。
船には結びが多く使われていると聞いていたのですが、実際に護衛艦に乗るのは初めて。いろいろな結び、ルーピングなどが随所に使われていたのが感激でした。
階段の鉄の手すりのカバー、操舵室の舵を固定するための結び、そして外のロープ、ボートの舳先のカバー(?)、甲板のフェンスなどなど。どれも実用的で耐久性のあるものですが、視覚的にも和らぐような気がします。
一つ、用途がわからなかったのがあります。甲板で見つけた左の物体は何に使うのでしょう。重そうで、何か中に入っています。ロープでしょうか。全体は球の形でルーピングで編まれています。
現代の生活では、結びがどれほど人にとって大切な技術であるか、気がつくことの機会が少ない、あるいは昔ほど眼にしない、ということもあるかもしれませんが、今回はその重要性を再確認しました。
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★2005年11月2日
『船の結び』 続き
上の写真の物についてNさんより連絡がありました。
これは防舷物(ボウゲンブツ)と呼ばれ、船が岸壁などに接岸する場合にぶら下げる緩衝材だそうです。
上のは小型で人が持ってぶら下げるタイプとか。Nさんのお知り合いの方から詳しく教えていただきました。
何のためのものか、わからなかったのですが、おかげですっきりしました。それにしてもきれいな造形です。
●Nさんと教えて下さった方に感謝、感謝です。ありがとうございました。●
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★2005年3月
行き先:石川県白山市鶴来町
『檜細工』
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↓このかごを組むのに工夫がたくさんあるようです。
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檜を使っていろいろな物が作られています。中でも笠は古くから作られている実用品です。木部を薄くそいで経木を取り、それを組んで作ります。
雨の日、または暑い日の山仕事、農作業を楽にしてくれるこの笠は、どしゃぶりでも雨を通さないと聞きました。
檜細工はもともと、石川郡尾口村深瀬というところに多くの工人が住んでいたということでしたが、大水害が起こり、またダムを作ることになり、鶴来という所に多く移り住むことになり。、そこに拠点をかまえたようです。1997年に檜細工振興会が鶴来町に発足していています。
作られる笠は今でも町の荒物やで売っているし、使われています。かごは実用的なものでもありますが、主に花器として、また蓋付きの入れ物が作られています。
これらのかごは重いものを入れることはできませんが、檜の木肌の美しさ、手触りのよさ、ソフトさがやさしいかごです。
左上の写真は見学させていただいたKさんの手による作業風景です。
長年使っていると飴色になる、という話です。私の数年前に買った笠は使っていないので、まだ白いのですが、見せていただいたかごは薄い茶色でした。
素材のヒノキのへぎ材は昔はかんなで削ったそうです。今では便利な機械がありますが、それでも技術と時間が必要です。組むのにもそうですが、手間と技術が必要なかごなのに、とても安い、と思いました。
左のかごはびく型のものです。ずいぶん前から、口の所をどうやって絞るのか、わかりませんでしたが、今回教えたもらいました。また次回の『かごの謎解き』のページでお話したいです。
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柳田さんのワラ細工(シリーズ)
★2002年8月「なべしき」作り
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今日はリースを作りましょう、と柳田さん。ほんとうは鍋敷きなのですが、飾りをつければリースにもなる、ということでした。
ということで、今回は伝統的な藁の鍋敷きを作ることになりました。
鍋を上にのせておくと保温効果もあるそうです。厚いので、コップ敷きぐらいの大きさにはなりませんが、頑丈なものができました。
写真のものは外径で13cmぐらいです。
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プロセス:
まず、藁の束を円くして輪を作り、麻紐で結わえて固定します。それに藁縄で周囲を巻いていくのですが、外端の所で、別の藁縄に巻いては折り返って作っています。→
この方法だと、全体を巻かなくていいので、作業が楽です。そうでなければ、藁縄を巻く分、玉にしておいたのを、真ん中の輪にいちいち通して全体を巻かなければならないので、作業がたいへんでしょう。このように作業をしやすくする知恵が必ずあるようです。
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★2002年5月 『かざぐるま』作り 長さ50cmぐらい
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かざぐるまとはマブシのこと。蚕の幼虫を入れて繭を中に作ってもらうための道具です。
見た目が飾りのようですが新潟では、このかざぐるまを2mの長さくらいにしたもの200
本ぐらい作り、かごの中にてお蚕さんを入れたそうです。りっぱな実用です。
今では、短くして飾りとして柳田さんは作っていらっしゃいますが、皆さんからはかわいい!と好評でした。
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★プロセス
1 最初は、縄をないます。あまりきつくない方がいいようです。縄ないの技術を試されているような感じです。→
2 縄目を解いて短く切った藁の束を差し込みます。次に数本ずつ残してねじるのですが、これがすごく難しい。柳田さんはいとも簡単に作られるのですが、なかなか難しかったです。↓
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左の写真はワラの束を挟んで何度か時計周りに回転した様子です。 |
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★2001年10月
『かご』作り
行き先:東京都中央区
ワラを使って巻き上げ編み風にして編んでいくかごを習いました。厳密にいうと、技術的には巻き上げ風なのであって、いわゆるコイリングの時の作業動作とは少し違っています。以前にとうもろこしの鍋敷きを見たことがあるのですが、同じ方法でした。
この方法は他に菅や蒲などで使われるようです。特徴的なことは、最初の編み始め、真ん中に穴が空きません。それと、巻き材にあたる材が一回巻いては、その使命が終了し、芯材になっていく、その三点です。ちょっと慣れないと難しい方法なのですが、短い巻き材をうまく使った素晴らしい方法だと思います。伝統的には、円座、鍋敷き、おひつ入れ、赤ちゃんかごなど、いろいろな物が作られてきました。
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最初、底の真ん中から編み始めます。つまり、スタートのところです。
4本で、十字に組んで始めます。
1本新しい材をおいて、その上に左隣の材をよりながら、次の材の間に入れることを繰り返すだけの作業です。
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おひつ入れを作りました。なかなか、形をコントロールすることが難しい技術です。それに材料がたくさん必要でしたね。すごく重たいです。でも保温性抜群でしょう。試しに使ってみることにしました。またご報告できると思います。 |
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★2001年6月
行き先:東京都中央区
『亀作り』
お正月などに飾るおめでたい亀を教えてもらいました。お正月でなくても、いけそうです。
必要なワラは稲穂つきのワラ。長岡のasaさんから送っていただいた新潟のワラを使いました。初めて稲穂が役に立つことになりました。
亀の形は古くからいろいろな素材で作られていましたが、(例えば水引きなど)この亀は柳田さんの考案したもの。
まず、別々に甲羅と頭と首の部分を作り、合体させ、縄を甲羅の周りにつけます。そして、稲穂の尾をつけるのです。簡単そうですが、稲穂のつけ方など、おめでたい亀に見えるようにするのが一工夫いります。
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頭と首の部分(長い棒状にして甲羅の裏につけます。)←
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←甲羅と足の部分
この亀は大きいものから小さなものまでいろいろなサイズで作ることができます。置いたり、壁に吊るすことができます。
甲羅、頭などの部品を作って合体させるので、結びというのが重要になってきます。たいていの結びはしっかり結ぶ必要があるので、二回結びで結びます。また、亀の首と胴体の縄をつなぐ、紐の結び方も特徴的で「びん結び、あるいは、亀結び」と呼ぶそうです。「びん結び」は何か、物を紐で結わえて吊るす時にきっちりしまる方法です。結びについて、また絵を紹介する予定です。
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2001年5月26日
行き先:東京都中央区
『藁細工入門』
★ワラ打ち★
ワラ打ちは外での作業のため、前回は雨で中止、この日が初めてとなりました。外のスペースに台と椅子などを持ち出し、さっそく柳田さんにワラ打ちをやってもらいました。
ワラを1束手で押えながら、キヅチで打っていく。柳田さんのキヅチを振り下ろすリズムは一秒間に一回ぐらい。音がいい。この音はキヅチの重い所でワラを打つ時に出るようです。振り上げる高さは眼ぐらいの高さなのですが、手首のグリップがきいているので、あまり力は入っていなそうです。ワラを回しながら、さらに、打ちます。ワラの先の細い方は少し打つ力を弱め、調節しながら、打ちますが、いざやってみるとなかなかうまくいかないものです。第一重いし、振り上げるだけで精一杯という感じです。
昔はこのワラ打ちができなければ、ワラ細工ができませんでしした。今は、機械があるそうですが、このワラ打ちの音はなかなか快いものです。
←キヅチは硬い木質の木ならどれでもいいとのこと。丸い筒に手がついている形です。全部が一本の木で彫って作ります。直径はだいたい10cmぐらい。重さは測れませんでしたが、むくの重さです。打つ場所の長さは20cm弱でした。キヅチは使う人に合わせて作るものだそうで、いろいろな大きさのものがあります。 |
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2001年4月25日
行き先:東京都中央区
★『藁(ワラ)細工入門』
先月、長岡のasaさんより送られてきたもち米の藁(ワラ)が家に着きました。きれいに乾燥していて、もち米の粒つきのもの。なんとか、この藁を使って何かできないか、と思い、藁細工をやっていらっしゃる方に教えていただくことにしました。講師は柳田さん。ほんと、お世話になります。いろいろとお話もして下さいました。
「藁スグリ」入門
一握りぐらいの量の藁の穂の下あたりをしっかり持ち、根元を下にして、数回振る。そうすると、軽い短い葉などが下に出てくる。それを手を熊手のように指を広げて、力を入れず、櫛のようにしてすきとります。
作業はこうなんだけど、なかなかうまくいきませんでした。短い葉だけを取ろうとして、長い稈(カン:茎のこと)まで抜いてしまったり、端がそろわなかったでたいへんでした。昔はこうして取った短い藁を布団の中に入れたとのことでした。
今回、雨が降ったので、外での藁うちの作業ができないため、既に打った藁を使って縄ないをしました。両手の平をこすり合わせて右回転によりをかけ、それを左に合わせます。右縄のできあがりです。
最初に藁スグリをした時に取れた藁で左よりの太い縄を作り、スリ縄を作ります。これで、できた右縄をこすってよりを定着させたり、出ている短い繊維を取るわけなんです。なんとか一ヒロ分の縄がなえました。
入門一日目には、ちょっと早すぎるのですが、できた縄でさっそく草履(ぞうり)を作りました。
草履は柳田さん考案の「健康草履」、縄を編みこんでいくため、履き心地はややワイルドですが、健康によさそう。
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「草履作り」入門
できた縄を両足にかけて縄で編んでいきます。
右の絵がその縄のかけ方です。足の親指にかけて回します。真ん中の2本は端で輪の下から出します。この2本は途中で交差させるのが肝心です。
編んでいくのは、機械で作った縄を使いました。予め、短い縄に布を巻きつけておきます。それを最初と最後、くるま緒と鼻緒に使います。
編み始めは図の手前から編み材を入れていきます。手前が草履のつま先になります。つまり草履のつま先からかかとに向かって作っていきます。
ずっと、足を伸ばしたままだと、姿勢がたいへんなので、時々少し足を曲げて編んだりしましたが、ちょっと腰が痛くなりました。でも苦労しただけのことはあったように思います。
親指を開かないで編むと、編地の巾が一定になる、とのことでした。 |
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左は途中まで編んだものです。上から出ている2本の縄は最初になった縄で、草履の上から下まで通っています。上の絵のオレンジの縄の下に降ろした2本がそうです。
くるま緒をつけたところで終わっていますので、これから鼻緒を通してくるま緒をとめ、裏で結んで出ている2本の縄と一緒にとめて完成です。
右が完成したもの。
やはり、左右大きさが違ってしまいましたね。 |
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2001年3月1日
行き先:群馬県高崎市
★群馬県ふるさと伝統工芸 『高崎縄のれん』
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もう、少なくなってしまいましたが、お店の入り口に下がっていた縄のれん。手で押しのけてくぐる、楽しさ。たまに何本か残って顔に当たるのだけど、なんてことはない。家の中にも吊るしてみたい、そんな思いもします。このなつかしい縄のれんを作っていらっしゃる川端商店をのぞいてみました。
小さな間口ですが、縄のれんがいっぱいかかっています。川端さんの縄のれんは上の方にマクラメのように組んだところがあり、下の組まない縄といいバランスをとっています。縄のれんといっても、縄の細さが3種ぐらい、違ったものがあります。川端さんは組紐も作られるということで、さすがにいろいろな組み方を工夫されているようです。
材料は岡山のイ草の縄。巻いてコイルになったものがいっぱいお店の中にありました。この縄を半分にして輪にし、よりあわせて、1本の縄として残し、さらに下から上に向かって組んでいきます。これが高崎縄のれんの特徴だとか。
お店には川端さんが縄を組んでいらっしゃる様子を写した大きな写真が飾られています。それと、イ草のいい匂い。
今や贅沢な気分すらする、縄のれんですが、いつまでもお店に飾ってほしいものです。
一緒に行ったMさんがお家で、そば屋ごっこをしたい、と購入したのれんは、巾3尺長さ2尺で1万5000円ほど。お買い得だったらしいけど、きっと末永く使われることでしょう。そして、手垢でぴかぴかに光って、なんともいえない、落ち着いた気分を味わうことができることと思います。店にはいくつかサンプルと商品が置いてあり、注文の長さに作ってもらうこともできます。
是非、おすすめ!
一家に一つ、縄のれん!
★高崎縄のれんについては、このホームページのかごのリンク集『群馬テクノプラザ(群馬県商工労働部工業振興課 制作)』で、詳しく紹介されています。
★今回、たずねた所はお店でしたが、工芸家を直接訪ねる時は事前の連絡など、数々の配慮が必要です。時間をかけて話してくれる方も多いので、何か情報を交換するとか、あるいは気に入った商品を購入するなど、心がけています。一方通行のお話にはならないようにすれば、後でおとづれる人にもいいかもしれない、と思うからです。
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2000年11月16日
かごの旅
行き先:埼玉県秩父 吉田町
★「吉田町のスカリ作り」
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★スカリってなに?
スカリ作りに参加した。スカリは秩父で作られてきた編み袋で、仕事の道具や弁当箱を入れて運ぶ、今でいう、リュックといったもの。
背中にしょったりするが、現在ではいろいろな形のものがあって、ショルダーのような形も作られている。西武線の秩父駅の手作り工房というお店の中で実際のスカリを見ることができる。
9月から11月にかけて、3回、吉田町へでかけた。9月は材料のイワスゲをとりにいき、10月は縄をなうやり方を習い、11月は編みかたを習った。スカリにはいろいろな編みかたがある。
吉田町は秩父の町から30分ほど車で行った所で、一山の距離がある。原田さんという方にその作り方を教わった。
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★恐いもの知らずのイワスゲ採り
9月にイワスゲをとりにつれていってもらう。この辺の山も無断で入ることはできないので、森林組合の方と一緒だ。沢の所に生えているイワスゲをとる。
この草はカンスゲの仲間で、沢の近くの岩場や両側の山の斜面に生えている。ちょうど、水がかからない、風も通る場所とあって、ヘビもたくさんいる。
採る時の足場の確保も夢中でやっていると危険なこともある。ほとんど、初心者の私を含め、参加者は女性だけ。
危険をかえりみず、というか、材料欲しさというか、幸運にもヘビとの遭遇はなかった。
(吉田町の方がほとんど材料を用意して下さっていました。私たちだけで取った分ではとても足りませんでした。感謝です。)
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★初めてイワスゲで縄をなう!
10月は手のひらでなう縄を習う。10人の参加者がいたが、そんなに長くなった人は誰もいない。誰もが、そんなむちゃな、と思う。縄ないは1晩泊り。
みんな夢中で縄にとりくんでいる。いくら、がんばっても1時間で5mが限度。これで225mの長さの縄がなえるか、みんな悲観的。
この次はまた来週書きます。みんなが縄がなえたかどうか、楽しみにしていて下さい。
★スカリ制作開始
できた縄を持って吉田町に集まる。参加者の皆さんがどれほど、苦労したか、とても書けないほどです。
とにかく、初めてこれだけの長い縄をないました。できた縄を枠にはめて編む。
マクラメの結びと同じ方法でどんどん、下にむかって進む。
この方法は吉田町だけ、と聞いた。マクラメというのは、結びの方法だから、日本に以前からある方法。どうして、吉田町だけなのかは知らないが、講師の原田さんがそのまた先生に習ったという。そういえば沖縄の八重島諸島のアンツクにもマクラメのような結んだ袋があったけ。
右が枠にかけて結んでいるところ。上にシノダケの棒が横にあり、それに縄の真ん中を輪にしてかけている。最初は全部、縄の端をたらして作り始めるので、のれんのようだ。結ぶ方法を習って帰宅する。また、ごっちゃりと宿題になったわけです。
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★ついにできあがる!
結びが自分でもうまくできるようになったと思ったら、なんと、縄の長さが足りない。まだまだ、底は近づいていないのに、もう縄がない。いまさら、他の参加者の方に電話で確かめることも恥ずかしいか、とあきらめ、縄が足りるところで終了することに決定する。
できあがったスカリがこれです。! |
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上の写真の左側にあるのが、イワスゲの束です。できたスカリは30*30cmぐらい。(少々枠よりは短い)これには口を閉じる肩ひもがついていて、体の前でたすきがけして、背負います。吉田町で朝、散歩した何人かはスカリを背負って仕事にでかける人を目撃したとか。スカリを作る技術はまだまだあります。町ごとに編み方が違うそうです。もっと違うスカリも見てみたい!!!
2000年12月12日記す
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2001年3月24日
行き先:埼玉県秩父郡吉田町
『オカメザサのかご』
暖かい春がようやくやってきたある日、秩父の吉田町で行われたオカメザサのかご作り教室に参加しました。この教室は東京テキスタイル研究所と吉田町の皆さんが企画したもの。去年のスカリ講習会に続く、二回目の講習会です。今回の参加者は8人。
町に到着後まもなく、オカメザサを採集するため、生えている場所に連れて行ってもらいました。今日の講師は新井さんと倉林さん。ほんとうにお世話になりました。
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オカメザサ(積雪のため倒れているが本来はまっすぐ立っている) |
オカメザサの長さは人間の身長ぐらいの長さのものを採りましたが、1mぐらいのものや、それより短いものでも使えるということでした。なるべく新しいものを選んで採ります。葉はその場で落としました。
今回作るかごは、底を編んだ後、タテ材の端を大きくまわして、縁を作ります。最初に底を編む時に、太い根元側と細い先を順番に並べ、縁をまわした時に太い根元の方が外にくるようにしておきます。
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この後、縁をしめて形を作っていきます。この作業がむつかしい! |
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オカメザサは、割らずにそのまま、曲げて編むので、少し力が必要でした。始終、材料を足で押さえて固定して、まるで柔軟体操のような格好で縁まで編んでいきます。
今回私が作ったかごは、手がついていないものだったのですが、オカモチと呼ばれるかごは長い手がついています。昔は、うどんやおはぎなどの食べ物を入れて、手に紐をかけ、井戸の中などにつるしておいたとか。今のように冷蔵庫が無かったので、食べ物が腐らないようにする知恵だったそうです。すごい!その他、茶碗などを乾かしたり、いろいろなことに使われていたそうです。
左は参加者の方が作ったかごです。 |
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もともと、このかごは男性が編んでいたもので、その当時、かご作りの職人さんが売りに来たそうです。確かに体力、握力が勝負でした。
かごは編んで作りますから、その構造が外側からも見えるのですが、実際、作ってみると、かごを作る数々の知恵や工夫に驚かされます。今回のかごも予想以上に体全体を使って編むかごでしたし、たくさんの知恵を教わりました。編むことを体験してようやく、ほんとうにこのかごの素晴らしさが少しずつわかってくるような気がします。
お二人の先生は、オカメザサを素材に伝統的な形の他、いろいろな形のかごにもチャレンジしておられるとか、限られた時間の中で、まだまだ、おたづねしたいことがありましたが、もう一度、作ってみたいと思い、いただいた材料を持って帰りました。
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