平成17年5月6日

平成17年度 校内研修計画

研究部

1 研修主題

コミュニケーション能力の基礎を育成する英語活動の指導(2年次)

2 主題設定の意図

(1) 昨年度の取組

平成14年 「『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想」の発表
平成15年 「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画」の発表
平成16年 小学校での英語必修化を検討する調査グループの設置

 グローバル化が進む中、文科省は年次的に上のような施策を示してきた。
 私たちは、21世紀を生きる子供たちにとって、「英語によるコミュニケーション能力」は必須の能力であると考え、小学校における英語教育の在り方を探りながら、平成16年度より英語活動を対象とした研修を進めてきた。
 その結果、「全学年の年間指導計画」及び「全時のレッスンプラン」を形としてまとめることができた。また、毎時間のレッスンプランを作成し、実践を行うことによって、一人一人の指導力量を向上させることができた(平成16年度の研修を参照)。

(2) コミュニケーション能力の基礎

 平成13年に文科省が刊行した『小学校英語活動実践の手引』には、「英語活動のねらい」が次のように述べられている。

児童期は,新たな事象に関する興味・関心が強く,言語をはじめとして,異文化に関しても自然に受け入れられる時期にある。このような時期に英語に触れることは,コミュニケーション能力を育てる上でも,国際理解を深める上でも大変重要な体験になる。「英語活動」そのものが異文化に触れる体験となり,さらに,外国の人や文化にかかわろうとするときの手段として,英語を活用しようとする態度を育成することにもつながる。すなわち,言語習得を主な目的とするのではなく,興味・関心や意欲の育成をねらうことが重要である。

 小学校における「英語活動のねらい」は「言語習得」ではなく、「興味・関心や意欲の育成」にあるということである。研修主題で言う「コミュニケーション能力の基礎」とは後者を指している。「コミュニケーション能力」そのものは「言語習得」なくして高めることはできない。私たちが小学校の英語活動でねらっているのはその前段階である。
 例えば、「町を歩いていて、外国人に英語で道を尋ねられた」場合を想定する。

A 相手の話している内容を的確に聴き取り、適切な英語を使って道を教える。
B 相手の話している内容を類推し、ジェスチャーや知っている表現を使いながら道を教える。

 Aが「コミュニケーション能力」を身に付けた状態であり、Bが「コミュニケーション能力の基礎」を身に付けた状態である。私たちがねらうのはBである。しかし、「興味・関心や意欲の育成」では漠然としすぎていて分かりづらい。そこで、「コミュニケーション能力の基礎」を次のように定義しておく。

○ 相手の話す英語を聞いて、それを理解しようとする態度をもつこと(類推)
○ 相手に何らかの反応を示そうとする態度をもつこと (反応)

 「類推」と「反応」がキーワードである。

(3) 授業スタイル

 現在、小学校で行われている英語活動は、粗く言って次の二つのスタイルの授業がある。

・language-basedの授業:学習させたい言語材料を中心に組み立てる授業
・content-basedの授業:子供が興味をもつ題材を中心に組み立てる授業

 『えいごリアン』はどちらかというと前者のスタイルであり、『スーパーえいごリアン』は後者のスタイルをとっている。私たちは、どちらの授業も必要であるという立場に立つ。両者のバランスを考えながら、年間計画及び1時間のプランを構想し、主題を具現していきたい。

3 研修内容

(1) 年間指導計画の作成と蓄積

 各学年とも,次の時数で指導計画を作成する。

・3年生〜6年生・・・年間35時間程度(かがやきタイム)
・1,2年生・・・・・年間10時間程度(特別活動+生活科)
※ 1,2年生はクォーターを活用した運用も可。

 具体的には,各学年が例えば次のように指導計画を作成する。

・ 1,2年生 ALTとのゲーム,英語を使った遊び等
・ 3年生 「えいごリアン(2000年度放送分)20時間」+15時間
・ 4年生 「えいごリアン(2001年度放送分)20時間」+15時間
・ 5年生 「スーパーえいごリアン(2003年度放送分)20時間」+15時間
・ 6年生 「スーパーえいごリアン(2002年度放送分)20時間」+15時間

  • 安易に前年度を踏襲するのではなく、新しいプランをつくるというスタンスをとる。
  • +15時間分については、『English Time 1(Oxford Univ.)』『絵本』等を活用してプランを作成する。
  • 実施前に35時間分を作るのではなく,1時間ずつ蓄積していき,3月末の段階ですべての指導計画ができあがっていることを目指す。
  • 指導計画の形式は、昨年度に準じる。

(2) 1時間毎のレッスンプランの作成と蓄積

 1時間のレッスンは5分×9パーツで構成することを基本とする。次の理由による。

  • 5分のパーツで構成することにより,授業にリズムとテンポが生まれる。
  • パーツの組み合わせを変化させることにより複数の授業が考えられるため,レッスンプランが立てやすい。

※ もちろん,活動によっては2,3パーツ(10分,15分)で1活動ということがあってよい。
※ レッスンプランの形式は昨年度に準じる。
※ 作成したレッスンプランはLAN-HDD1「レッスンプラン」フォルダにhtml形式で保存する。
 3年生1時間目のレッスンプランの場合のファイル名→english3_plan01.html
 5年1組1時間目のレッスンプランの場合のファイル名→english5-1_plan05.html

(3)  教材の作成と蓄積

 『えいごリアン』『スーパーえいごリアン』のVTR及び英語カルタ,フラッシュカード等の他,授業のために自作した教材は蓄積していくものとする。指導計画,レッスンプラン,教材の三つがそろうことにより,翌年以降の追試や修正が可能となるからである。

(4)  自己の課題をもった実践

 本研修の最大の目的は、私たち一人一人の指導力量の向上にある。教師の指導力の向上なくして、子供たちの変容は望めないからである。
 私たちの指導経験、指導力は一人一人異なる。したがって、授業に当たっての課題も様々になるはずである。

  • 今日は、このClassroom Englishを使ってみよう。
  • このパーツだけはすべてall in Englishで授業しよう。
  • 絵本を暗唱して読み聞かせの授業に臨もう。
  • 1時間all in Englishの授業に挑戦しよう。

 例えば、上のような自己の課題を定めるのである。このような実践を積み重ねることによって、指導力は向上していく。子供たちにめあてをもたせる前に、私たち自身がめあてをもとう。

4 研修方法

  1. 学級担任全員が1回以上の公開授業を行う。
  2. 指導案検討は学年部+研究部+希望者で行う。ただし,外部より指導者を招く場合は,全員検討とする。協議会は,すべての授業について全員で行う。
  3. 指導案(細案)の形式は昨年度に準ずるが、冒頭に「私の課題」を明記する。
  4. 授業者は研究協議会を受けて,実践を評価・反省し,その成果と課題を明文化する。
  5. 「年間指導計画」「レッスンプラン」は北小サイトで公開する。
  6. サイトへの公開をもって、研修のまとめとする。

5 指導に当たっての基本方針及び留意事項

(1) ねらい

 英語を使った活動を通して,英語に対する興味・関心を高めると共に,英語によるコミュニケーションの基礎を育成する。

<目標とする姿の具体例>
・積極的に英語を使って,ゲームやごっこ遊びに参加できる。
・間違いを気にせず,大きな声で英語を真似しようとする。
・英語が完全に聞き取れなくても,何とか理解しようとする。
・聞き取れた英語を手がかりに,意味内容を類推しようとする。
・ALT等,外国人と積極的にコミュニケートしようとする。
(「手引き」より)

(2) 指導体制
・ HRTによる授業
・ HRTとALT(Assistant Language Teacher)によるTT(Team Teaching)
※ 上を隔週で行う。
※ ALTとのTTの場合も,HRTがレッスンプランを作成する。

(3) 基本方針

(4) 留意事項

6 研修日程

※ 別紙計画による

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