NO.90 [2003/3/30]

7年間の荷物

7年ぶりの異動である。これまでは3年周期で異動してきた。7年間、同一校に勤務するのは初めての経験だった。7年間だから荷物が多い。
捨てることが苦手である。物だけではない。現任校で担任した子供たちへの思いをすべて捨て、潔く去るということができないのだ。しかし、それらを引きずったまま新任地へ赴くつもりはない。新しい生活、新しい出会いへの切り替えは必要だ。リミットは明日31日。1日からは、新しい生活が始まる。

3月28日は現任校最後の出勤だった。荷物整理はあらかた終わっていたが、残された僅かな荷物を車に詰め込んだり、事務引き継ぎをしたり、卒業文集の校正原稿を業者に渡したりとそれなりに忙しい1日だった。
結局、退勤は午後6時前。残っていた職員の皆さんに温かく送っていただいた。外で遊んでいた4名の男の子たちも一緒に手を振ってくれた。一週間前に巣立っていった子供たちである。いちばんのガキ大将の目が潤んでいた。

人に恵まれた7年間だった。多くを学ばせてもらったすばらしい7年間だった。しかし、送別会の挨拶で、私は言った。
「31歳から38歳。30代のほとんどをこの学校で過ごしてきました。いろいろな仕事をいただき、勉強させていただきました。しかし、自分の教職人生が終わるとき、『○小学校の時がいちばんよかった。○小学校の自分がピークだった』とは言いたくありません。ピークはまだこの先にあると思っています。」

明日は引っ越しである。荷物を捨てよう。
新しい生活が始まる。新しい仕事が始まる。新しい子供たちが待っている。