出会い

進級おめでとう。新しいドラマのスタートです。
舞台はもちろん、この教室。
役者は30名。一人一人が主役です。
止まることなく一歩一歩。
男の子も女の子も、
ルーキーのつもりでがんばろう!

謎の担任Xより

※ 右のメッセージには秘密が隠されています(実際の黒板は縦書き)

昨日の朝、子供たちの登校前に上のメッセージを教室黒板に書いておきました。よもやメッセージに隠された秘密は読み取られまいと高をくくって(ところが読み取っていた子がいたのです。驚愕!)。保護者の皆さんは、お分かりですか。
答えは・・・。各行、最初の音をつなげていくと担任である私の名前になっているのです。

着任式。私はどの学年がどこに並んでいるのか分かりません。体格で「この子たちだな」と見当をつけた子供たちをチラチラと見ながら着任の挨拶。どの子の目も輝いています。
始業式での担任発表。子供たちにとってはドキドキです。
「5年生は新しくこられた渋谷先生です」
校長先生の声と共に小さく手をたたいた男の子。ちょっぴり表情がこわばった女の子。内心はどう思っていたのでしょうか。

入学式前の学級の時間。短時間ではありますが、大切な出会いの場です。

メッセージの秘密が分かった人はいますか。

私の問いかけに数人の子が挙手。解読した友達から聞いたという子が数名。

私の名前は渋谷徹と言います(こんどはきちんと漢字で書きました)。君たちと出会って、まだほんの少ししか経っていませんが、お尋ねします。渋谷先生は優しい先生でしょうか、怖い先生でしょうか。「優しい先生だ」と思う人は頭の中のノートに○を、「怖い先生だ」と思う人は頭のノートに×を書きなさい。
では、正直に手を挙げてくださいね。

結果は・・・。○は遠慮がちに手を挙げた子がわずかに1名。ほぼ全員の子供たちが「怖そうな先生だ」という判断です。ショック!とびきりの笑顔で出会ったつもりなのに・・・。

○の子も×の子も、どちらも正解です。普段は優しいつもりですが、本気で怒るときはかなり怖いです。滅多にありませんが、先生が本気で怒るのは、次の三つの時です。
一つ目。命に関わる危険なことをしたとき。刃物を振り回したり、ベランダから身を乗り出したりしたときですね。
二つ目。人に嫌な思いをさせて、自分だけがいい気になっているようなとき。代表的な例は「いじめ」です。
三つ目。同じことを三度注意されて、なお改善が見られないとき。同じ物を三日続けて忘れてきたとか、おしゃべりと三度注意されてまだしゃべっているなどというときですね。
これ以外の時には、まず本気で怒るようなことはありませんので、そんなに怖がらないでください。

私の言葉に安心したのでしょうか。下校前には教卓の周りに壁を作り、
「先生、何歳?言うまでここから出さないからね。」
と私をおどす有様。人なつこい子供たちです。
子供たちには答えを言わないまま下校させてしまいましたので、ここに正解を書いておきましょう。とうねん取って28歳です(傍点は当年ではありません。十年です。念のため。)。