願い

始業式のあっと初日は、学級で使える時間がごくわずかでしたので、前号でお伝えした「三つのルール」だけを子供たちに伝えました。
そして昨日。出会い二日目です。3時間目は地域子供会ですが、1,2時間目は学級で使えます。本格的な学級びらきです。この日やろうと考えていたことは大きく二つ。一つは「担任としての願いを伝える」ことであり、もう一つは「学級の組織を作る」ことです。

昨日はアトムの誕生日でしたね。アトムはロボットです。言い方を換えればコンピュータです。コンピュータと人間の違いは何ですか。

一つの列を指名し、コンピュータと人間の違いを一つずつ発表してもらいました。
・コンピュータは電源がないと動かない
・コンピュータには心がない
・コンピュータは呼吸をしない
等々。

「コンピュータは間違えないが、人間は間違える」
これが大きな違いの一つです。身近にある最も簡単なコンピュータと言えば電卓ですが、電卓は計算を間違えることは絶対にありません。しかし、人間は間違えます。でもね、この間違えるということが大事なんだ。なぜなら、間違えることで成長できるからです。コンピュータは間違えないけれど、決して成長することはありません。君たちは人間です。たくさん間違えて、たくさん成長しましょう。間違えれば間違えるほど成長できます。

続いてもう1問。これも、同じく一つの列に答えてもらいました。

動物と人間と違いは何ですか。

・動物は4本足で歩く
・人間には尻尾がない
等々。

動物の世界は「○肉○食」です。○の中にはどんな漢字が入りますか。焼肉定食ではありませんよ。(何人もの手が挙がりました。)そう「弱肉強食」です。強いものが弱いものの肉を食べる。これが動物の世界です。しかし、人間は違います。人間は
「強い者が弱い者をい○○る」
○の中にはひらがなが入ります。(「いじめる」の声あり。)「いじめる」ではありません。いじめちゃったら動物と同じ弱肉強食です。正解は「いたわる」です。人間は、強い者が弱い者をいたわることができるのです。これが人間と動物の大きな違いです。ですから、いじめをするような人は、人間ではなく動物と一緒ですね。お互いに助け合いながら1年を過ごしていきましょう。

「人は間違えながら成長する。間違いをおそれず大いに成長しよう」
「お互いの弱さをカバーしあいながら、素敵な学級をつくっていこう」
上の二つが担任としての私の願いです。子供たちは真剣に聞いてくれました。きっと、二つの願いを現実のものとしてくれることでしょう。大いに期待できそうです。

続いては組織作り。学級は集団です。群れではありません。それぞれが役割を担ってこそ、集団として機能していきます。

学級で必要だと思う仕事を思いつく限り発表してください。

このように言って、まずは仕事を洗い出してみることにしました。
・学級委員
・日直
・給食当番
・黒板消し
・体育
・理科
・本の整理
・保健
・宿題
もっともっと挙がってくることを期待していたのですが、なかなか具体例が挙がってきません。できれば、学級の人数分くらい仕事を挙げてほしかったのです。一人一役に近い方が自分の仕事に責任をもてるからです。全員が「学級のみんなの役に立つ!」という仕事を担うことで所属感も生まれるからです。
ちょうど時間も迫ってきました。自分のやりたい仕事を考えてくることを宿題として課し、この時間を終えました。さあ、どんな仕事が生まれてくるでしょうか。