4+2

一昨日の授業です。算数の授業開きで、次のような学習をしてみました。
黒板に問題を書きます。

(1) 4+2=

「バカにするなよ!」という目でこちらを見る子供、「何か罠がありそうだ」と警戒している子供。いろいろではありましたが、もちろん全員正解。答えは6ですよね。
「次はちょっと難しい」
などと言いながら次の問題を出題します。

(2) 4m+2m=

ちょっと怪しそうな子供もいましたが、これも全員通過。答えは6mです。
何も言わずに3問目を書きます。

(3) 4m+2=
できた人からノートをもっていらっしゃい。

「6m」「6」・・・。出されたノートに私は次々と×をつけていきます。
「エー、何で?」
子供たちは不思議そうな顔で自分の席へ。何度挑戦しても○をもらえる子は出てきません。全員が×です。

無理なようですから、先生が答えを言います。答えは・・・。
4m+2=「できない」

「卑怯な!」子供たちはそんな顔をしていますが、私は涼しい顔で続けます。

(4) 4−2=
(5) 4m−2m=
(6) 4−2m=

この3問、こんどは全員が正解します。(4)はもちろん「2」、(5)は「2m」、(6)は「できない」が正解となります。

みんなできるようになりましたね。なぜできるようになったのか。それは、さっき間違えたからです。昨日言ったよね。人間は間違えるから賢くなれるのです。
私の出題は続きます。

(7) 4÷2=
(8) 4m÷2m=
(9) 4m÷2=

(7)は全員が正解しますが、(8)(9)あたりでまた怪しくなってきます。「できない」と書いてくる子供がたくさんいたのです。この2問は、もちろんできます。(8)は「2」が正解、(9)は「2m」が正解となります。文章題に置き換えてみると、すぐに分かりますよね。
たし算、ひき算、わり算と来ました。残るはかけ算です。

(10) 4×2=
(11) 4m×2=

ほぼ全員正解。(10)の答えはもちろん「8」、(11)は「8m」です。
さあ、この授業のクライマックスは次の最終問題です。

(12) 4m×2m=

子供たちは次々とノートをもってきますが、ことごとく×。しばらくは正解者が出てきません。「もうだめかな」と思っていたそのとき、正解者が出ました。
「すごい!正解!」
大きな声でほめると、他の子供たちも驚きの表情。これをきっかけに第2,第3の正解者が続出しました。
この問題の答えは「8F」。そう、縦4m、横2mの長方形の面積です。

今日の算数の時間に一度も間違わなかった人?

もちろん、一人もいません。

たくさん間違えた人?

大勢が挙手。

たくさん間違えたね。それだけ賢くなれたということです。この1年間、たくさん間違えてたくさん賢くなりましょう。

口で「間違いをおそれるな」と言っても、子供たちはなかなか変わりません。「間違えることで賢くなれる」体験をさせることがいちばんです。

最初の一週間終わりました。慣れない担任との一週間に子供たちも疲れたことでしょう。楽しい週末をお過ごしください。