運動会の作文(その2)

瑞貴
「位置について、よーい」
ドン。いよいよリレーが始まった。私は自分の番でもないのに、ドキドキしている。私の番は翔太さんの次だ。私と一緒に走る人は、瑞穂さんと友輝さんと裕大さんの三人である。その三人は、なぜか走るのが速そうに見えた。けれど、どんなに速そうでも私はがんばろうと思った。
翔太さんが走ってきて、
「GO、ハイ」
と言ってバトンをもらった。私は最下位だったが、なぜだか心の中でほんの少しだけがんばったと思えた。順位は後ろの方だったけれど、少し嬉しかった。バトンパスもうまかったし、「GO」というタイミングもよかった。それで嬉しかったのかもしれない。私は心の中で自分だけ喜んでいた気がする。
やっぱりみんな速かったが、それでもいい気分だった。少しがんばったんじゃなくて、力いっぱいがんばった、そんな気分でもあった。私は何かを達成できた気がした。

友輝
「渋谷先生に当ててやろう」
ぼくは玉をかまえて渋谷先生をねらった。
そのとき、玉入れが始まった。ぼくは渋谷先生に向かって思いっ切り玉を投げた。玉は見事に先生に当たった。
その後は普通にかごを狙って投げた。
そして玉入れが終わった。
「い〜ち、に〜い、さ〜ん・・・・」
教頭先生が数えだした。
「ろくじゅうきゅう、ごじゅう」
と教頭先生が言った。そう言ったので、みんなが笑った。その中で、渋谷先生が
「ななじゅう」
と大きな声でつっこんだ。みんなはまだ笑っていた。そして、数え終わって、うちらが玉入れでゆうしょうした。

瑳貴
「ゴー、ハイッ」
翔也さんの声を聞いて、私はゆっくりと走った。バトンをもらい、本気で走った。私が走っている先の方には6年生と5年生がいた。私はこのとき、6年生は無理かもしれないけれど、5年生なら抜けると思ったので、全力で走った。
そしたら、もう少しで抜けそうになったけど、抜けなかったが、バトンパスで抜けた。後は、6年生にまかせようと思った。
そして、黄色組はそのまま6年生が一生懸命走ってくれたせいか、最後にこされそうになったが、何とか1位になれた。
2位が赤組、3位が青組、4位が白組。黄色組と赤組が1位と2位を取ったせいか、最終得点は赤組が600いくらで白組が500いくらだった。だから、今年の運動会は赤組が優勝だった。
来年は、最初の○小学校の運動会であり、私の最後の運動会なので、来年もいっぱいがんばりたい。

澄佳
また、今年も負けるだろうな。点数発表の時、私はそう思った。
よほど、運が悪いのか、私は1年生の時からずっと負けている。けれど、応援賞だけはのがしたことはない。今年はどうなるのだろうか。勝てるのだろうか。
いよいよ、点数発表だ。
「赤、・・・点、白、・・・点。今年の優勝は赤組です」
また、負けた。次は応援賞だ。これだけは勝ちたいな。だが、その願いもかなわなかった。
「赤、・・・点、白、・・・点。今年の応援賞は赤組です」
そう言われたとき、私の頭の中は真っ白になった。
あんなにがんばったのに、あんなにいっしょうけんめいやったのに。今年はいつもよりくやしかった。
来年は応援賞はもらえなくてもいい。でも優勝だけはしたい。

一つの場面に絞って400字を書くことに苦労している子供も多かったようですが、どの子も書き出しを工夫することができました。また、机上に国語辞典を置き、漢字や言葉を調べながら書き進める姿が見られました。すばらしいことですね。