作文教室

ぼくが二学期にがんばりたいことは、漢字・計算テストをがんばりたい。

今年のマラソン大会は四十位以内に入りたいから、一生懸命走ってがんばりたいから、だから体力をつけて、一生懸命練習をして、がんばって走りぬいて、四十位以内に入りたい。

上は「2学期のめあて」作文で、子供たちが書いた文章の一部です。子供たちの文章に見られる悪文の典型的な例と言っていいでしょう。
文章を書いた主は伏せたまま、上の二文を原稿用紙に印刷して、子供たちに配りました。どの子にも起こりうる誤りですので、全体の教材として学ばせたいと考えたからです。

一列を指名し、一人ずつ一文目を音読してもらいました。そして、もう一列を指名し、尋ねます。

気付いたことはありませんか。

「何も気付かない」という子供も結構いました。この文のおかしさに気付かないということは、自分も同じような文を書いている可能性があるということです。
気付きを発表してくれた子供も「なんか変」という程度で、具体的に文のおかしさを指摘するところまではできませんでした。
そこで、黒板に一つの文を書きました。

『洋介さんは、グラウンドを猛スピードで走った。』
この文の主語は何ですか。そう、「洋介さん」です。では、述語は何ですか。「走った」ですね。この文を主語と述語だけの文にするとどうなりますか。
そうです。
『洋介さんは、走った。』
となりますね。
では、先の文の主語は何ですか。

ここで多くの間違いが明らかになりました。30名中28名が冒頭の文の主語を「ぼく」と考えていたのです。当然、この文の主語は「がんばりたいこと」です。

この文をさっきと同じように、主語と述語だけにしてごらんなさい。

『がんばりたいことは、がんばりたい。』
これで、この文のおかしさがはっきりします。

正しい文に書き直してごらんなさい。

子供たちが書き直した文は二通りです。
A ぼくは、二学期に漢字・計算テストをがんばりたい。
B ぼくが二学期にがんばりたいことは、漢字・計算テストだ。

どちらも正解です。Aは主語を直し、Bは述語を直したわけです。

続いて、二文目の例です。
この文については、「ややこしい」という意見が出されました。なぜ、ややこしくなってしまうのでしょうか。それは、一文が長いからです。一文が長すぎる例も子供たちの文章にはよく見られることです。
これも子供たちに書き直させたかったのですが、時計を見るともう時間がありません。私の方で書き直し、子供たちにはそれを原稿用紙に写させました。

今年のマラソン大会は、四十位以内に入りたい。一生懸命走ってがんばりたい。だから、体力をつけて一生懸命練習をする。がんばって走り抜く。そして、四十位以内に入りたい。

一つだった文を五つに分けました。まだまだ、こなれない文章ではありますが、文を分けただけで、ずっとスッキリします。

『一文は短く!』
プロの物書きは、意図的に長く書く場合もあります。しかし、私たち素人にとっては文章を書くときの鉄則といってもいいでしょう。
子供たちには、
『一文40字以内!』
と話しました。子供たちの使う原稿用紙が一行20字だからです。一文が二行を超えたら長すぎ。視覚的に分かります。

授業の最後に、自分の作文を見直してもらいました。

自分の作文の値段を計算しましょう。「。」一つが500円です。漢字一つが100円です。

自分の作文を読み返しながら、一喜一憂する子供たちでした。

■先日、学校より学習参観・懇談会のご案内を致しました。今回の学習参観では、今学期から「けやきタイム」で行う「英語活動」の学習を見ていただく予定です。
■来週より、陸上練習が始まります。練習日程等は、昨日のたよりで連絡差し上げたとおりです。よろしくお願いいたします。