文章の型を学ぶ

子供たちは毎日連絡帳を書いています。今のところ、黒板に私が書いたものを視写する(見て写す)かたちで書かせおり、慣れてきた段階で聴写(聞いて写す)に移行しようと考えています。
ところで、私は連絡帳を「文章」で書きます。箇条書きメモのようにしていないのです。
これは文章の形式を学ばせるためです。連絡帳は毎日書きますから、子供たちは毎日継続して学ぶことができます。
今、子供たちが最も苦手としているのが「段落の書き分け」です。段落が変われば改行し、段落はじめは一字分下げて形式を整えるのが当然です。ところが子供たちはこれができないのです。書き始めを一字分下げていなかったり、おかしな所で改行していたりするのです。文章のまとまりごとに改行し、段落を作る。これは中学年で身に付けなければならない大切な力です。
(注:本サイトでは段落はじめの一字下げが行われておりません。ご容赦を)

さて先日、子供たちに学校便りの原稿依頼が来ました。テーマは「進級の喜び」です。これはチャンス。段落を考えた文章を書くには適したテーマです。原稿依頼は1名だったのですが、全員に書いてもらいました。

これから「進級の喜び」というテーマで文章を書きます。4年生になって、こんなことをがんばりたいなという内容を書くのです。原稿用紙には10行ありますが、題と名前を除くと、本文を書けるのは8行です。この8行を次のように分けて書きます。
1行目「はじめ」
2行目〜4行目「なか1」
5行目〜7行目「なか2」
8行目「まとめ」
「はじめ」、ここは「これからこんなことを書くよ」と予告する場所です。「なか」にはその具体的な内容を書きます。今はとりあえず二つに分けました。三つある人は三つに分けても構いません。そして最後の一行に文章を終えるための「まとめ」を書きます。



このような指示でできあがった文章をいくつか紹介します。「はじめ」「なか」「まとめ」の文章構成に注目してお読みください。

【子供の作文1】
ぼくのがんばりたいことは三つあります。
一つ目は、計算ドリルです。3年生の間は、計算まちがいが多かったので、なるべく少なくしたいです。
二つ目は、部活です。4年生から部活が始まるので、ぼくはサッカー部に入ります。それでうまくなりたいです。
三つ目は、やきゅうです。今は、打つのが少し下手ですが、もっとがんばって、うまくなりたいです。
これらのことをがんばって、りっぱな4年生になりたいです。

【子供の作文2】
わたしは、4年生になって二つがんばりたいことがあります。
それは合唱部です。まだ入ったばかりだけど、がんばりたいです。いっしょうけんめい練習してうまくなりたいと思っています。
二つ目は体育です。3年生の3学期のはじめに「さかあがり」が目ひょうだといっていたのに、いまだにはたされていません。4年生でいる間にできるようになりたいです。
わたしはこのことを4年生でいる間にできるようになりたいです。

【子供の作文3】
長い3年間がすぎ、やっと4年生になりました。4年生なってから私がやりたいことは二つあります。
一つ目はクラブです。私は手芸に入ろうと思っています。手芸はもっと上手になって、服とかマスコットとかいろいろ作りたいです。
二つ目は部活です。私はサッカー部です。サッカーは大会とかに出てみたいです。
これからも自分の目ひょうをもってやっていきたいです。

【子供の作文4】
私が4年生になってがんばりたいことは二つあります。
一つ目は新3,4年生が新しく習う英語です。英語は校長先生が教えてくれます。ラジオ第2放送の基礎英語1です。まだ少ししか分からないけれど、がんばります。
二つ目は部活です。私は合唱部に入ります。ソラシド集会でステージの前で歌ったり、コンクールに出たりしてみたいです。
他にも勉強もむずかしくなると思うので、がんばりたいと思います。

型にはまった文章かもしれません。しかし、まずは型を知り、型にしたがって書いてみることが大切なのです。