読書を楽しもう

お尋ねします。
お子さんが4年生になって何冊くらい図書館の本を借りているか知っていますか。
4年生になって8か月。先日、子供たちの図書カードを調べてみました。

13.6冊

これが4年生8か月間の一人平均貸し出し冊数です。最も多く借りている子供で69冊、いちばん少ない子供はわずかに1冊でした。これはかなり寂しい数字です。もちろん、子供たちが読む本は図書館の蔵書だけではありませんから一概には言えませんが、ほぼ子供たちの読書量を示していると考えていいでしょう。危機的状況です。ものを考えることができなくなります。
子供たちの思考力を伸ばすことで有名なある先生は次のように書いています。

子どもは自分の頭で考えることができない。できないのは、考えるための情報が不足しているからである。情報が不足しているようでは考えようにも考えられないのである。情報を得る方法はいくつかある。いくつかある内でも、読書は、情報を得るためには最適な方法である。
子どもは、ほっておくと、学年が進むにつれて読書をしなくなる。自分の頭で考えなければならない問題が多くなるにつれて読書をしなくなる。これでは、問題を解決するどころか、何が問題なのかわからなくなる。
子どもに十分な情報を保障するには、読書を多量にさせることである。

言ってみれば、読書は思考のための基礎体力です。基礎体力が不足していてはどんなにがんばってもボロが出ます。スポーツを考えてみれば、よく分かるでしょう。
読書は習慣です。本を読む癖を付けることです。習慣が身に付いていない子は本からどんどん遠ざかっていくことになります。
読書に限らず、習慣は早い方が身に付きやすいものです。(大人になってからはなかなか習慣って身に付きませんよね)
では、どうやって読書の癖を付けるかです。
口で言っただけでは子供たちは本を読むようにはなりません。

人が本を読むのはなぜでしょうか。その理由は次の二つに集約されるでしょう。

1 楽しいから
2 役に立つから

1の理由で読む本のうち、最も典型的なものは物語や小説でしょうし、2で最も典型的なのは参考書や辞典の類です。
ただ、4年生の子供たちが本を読む理由はほとんどが1でしょうから、次の体験をさせればいいわけです。
「ああ楽しかった」
そうすれば子供たちは本を読むようになります。
なかなか自分で本を読まない子供に、本の楽しさを味わわせるための最も手軽な方法は「読み聞かせ」でしょう。ちょうど一人で自転車に乗れない子供を後ろから押してやるのに似ています。
昨日は、伊藤美智子さんの「お話の会」も開かれました。読書習慣へのきっかけにしてほしいものですね。