ごんぎつね

『ごんぎつね』の学習を終えました。最後の学習の様子をお伝えいたします。
前の時間までの学習で、
ごんを憎んでいた兵十の心は、6場面で変わった
ことは確認済みです。
問います。

兵十の心が変わったのはどこですか。ここで変わったのだという一文に線を引きなさい。

子供たちの意見は次の4つに分かれました。

A うちの中を見ると、土間にくりが固めて置いてあるのが、目につきました。
B 「おや。」
と、兵十はびっくりして、ごんに目を落としました。
C 「ごん、おまいだったのか、いつも、くりをくれたのは。」
D 兵十は、火なわじゅうをばたりと取り落としました。

Aだという子から発言させます。
「ここで、兵十はくりが固めて置いてあるのに気が付いたのだから、ここで変わったと思います。」
この意見に対して、BCDの子供から反論が出されます。
「くりが目についただけで、兵十はまだごんを見ていません。だから、ここではまだごんだということは分かっていないと思います。」
「私も賛成です。兵十は家をいたずらされていないかどうかを確認するために家の中を見て、そしたらくりが目についただけだと思います。」
Aの子も納得しました。
続いてBの意見です。
「ここで、兵十はくりを持ってきてくれたのがごんだと分かったのだと思います。だから、びっくりしてごんに目を落としています。」
これにも反論が出されます。
「びっくりしたのは、ごんだと分かったからではなくて、くりにびっくりしただけだと思います。」
「兵十はCで言葉に出しています。くりを持ってきてくれたのがごんだと分かったのはここです。」
ここで、沈黙していたDの貴大君が発言します。
「『兵十は、火なわじゅうをばたりと取り落としました』と書いてあります。その前を見ると、『ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました』とあります。ごんがうなずいたのを見て、兵十は本当にごんだったんだと分かったのだと思います。だから、じゅうを取り落としたのだと思います。」
「もし、BCで分かったのなら、そこでじゅうを取り落としているはずです。」

こんな話し合いの後、再度、子供たちに挙手させました。今度はほぼ全員がDに挙手。話し合いの前は、Dを支持する子供はわずかに4名だったのです。話し合いによって大逆転が生まれた大変おもしろい授業でした。
最後にもう一つ問います。

兵十がDで分かったのならば、Cの読み方は変わってくるはずですね。どう読めばいいのでしょう。

これまで子供たちはCの兵十の言葉を次のように読んできたのです。
「ごん、おまいだったのかいつも、くりをくれたのは。」
沙紀さんが気づき、正しく読んでくれました。
「ごん、おまいだったのかいつも、くりをくれたのは。」
そう、兵十はごんに尋ねたのです「おまいだったのか?」と。そして、この問いにうなずくごんを見て、火なわじゅうを取り落としたのです。