伝え合う力

「6年生とふれ合う旬間」の真っ最中。業間休みを使って、6年生とふれ合おうという活動です。
昨日が4年生の順番でした。

どんな活動を行うのか
どのように運営するのか

すべて各学年に委ねられています。通常であれば、学級会での話し合いで決めていくことになります。しかし、今回は国語の時間も活用して話し合い活動を組織しました。学級としての最終的な結論は学級会で決定したのですが、その前に国語の時間を使って各自のアイディアを出し合ったのです。
新しい指導要領では国語の目標として次の言葉が掲げられています。

伝え合う力

そして「話すこと・聞くこと」という新たな領域も設定されました。
これまでは、国語の学習というと「読み・書き」の活動に重点が置かれ、「話す・聞く」活動は軽視されがちでした。「話す力や聞く力など、自然に身に付くだろう」と思われていたからです。
しかし、これが今大きくクローズアップされてきています。自分の考えを論理的に述べたり、他とコミュニケーションできたりする力が重要視されているわけです。おしゃべり好きの井戸端会議人間をつくるのではありません。公の場でのパブリックなコミュニケーション能力を育てるのです。

前置きが長くなりました。

6年生とふれ合う活動を何にするか。班ごとに話し合ってみましょう。時間は3分です。

もちろん、3分で話し合いが終わるはずもありません。しかし、ここで一端打ち切ります。

「うまく話し合えたなぁ」という班、手を挙げてごらんなさい。

手は一本も挙がりません。

これから、ある話し合いの例を聞いてもらいます。さっきは、どの班もうまくいかなかったようですので、例を聞いて、こんなところを真似したいなぁということを見つけたら、ノートに箇条書きにしていきなさい。さあ、いくつ書けるかな。

このように言って、CD教材を再生しました。子供たちは真剣に聞きながら、鉛筆を動かしています。

一度ではなかなか難しい子もいたようですので、CDは二度流しました。CDを聞いた後、子供たちからは次のような点が真似したいこととして挙げられました。

・進行係と記録係がいる。
・全員が自分の意見を言っている。黙っている人がいない。
・発言者は、前の人の意見に続けて自分の考えを言っている。
・進行係がきちんと仕切っている。
・班の人に聞こえるようにはっきりした声で言っている。
・みんなの意見をまとめて、一つにしようとしている。

逆に言えば、これらのことが、先の自分たちの話し合いではできていなかったということになります。

では、今出てきたようなことを真似しながら、もう一度話し合いをしてごらんなさい。

頭で分かることと実際にできることとの間には差があるものです。そう簡単にお手本のようにできるはずがありません。しかし、こんな学習を何度か繰り返すうちに、班での話し合いは随分と上手になってきました。

あっ、大事なことを書き忘れていました。最終的に子供たちが選択した活動は「ハンドベースボール」です。次のようなルールも子供たちの話し合いで決まりました。

・6年男子VS4年男子、6年女子VS4年女子で行う
・3アウトチェンジではなく、3分間チェンジとする
・女子のピッチャーはトスで投げる
・女子はフライだけでなく、ゴロも捕っただけでアウトとする。

結果。男子は6:1、女子は7:5で男女とも敗戦。やっぱり6年生にはかないません。
今週金曜日には「6年生を送る会」が予定されています。