『地図が見せる世界』(その2)

『地図が見せる世界』3時間目の学習です。

1〜6段落を「はじめ」「なか」「まとめ」「むすび」の4つに分けてごらんなさい。

長い文章の場合、上のように指示すると子供たちは混乱してしまい、うまくいかない場合が多いのです。しかし、この『地図が見せる世界』は文章自体が短いですし、文章構成も明確です。いきなり上のように聞いても、この子供たちならいけると判断しました。

予想通り。ほとんどの子供たちがすんなりと正解を書いていました。次のようにです。

「はじめ」・・・1
「なか」・・・・2,3,4
「まとめ」・・・5
「むすび」・・・6

「はじめ」で問題を提起し
「なか」で事例を述べ
「まとめ」で事例から言えることをまとめ
「むすび」で一般化する

典型的な文章構成です。この後、子供たちに

実は、説明文の分かり方には三つあります。

こう言って黒板に次のように書きました。

うやく(要約)が分かる→ズバリと分かる
くみ(仕組み・文章構成)が分かる→スッキリと分かる
いよう(内容)が分かる→ナルホドと分かる
それぞれ最初の文字をつなげて読むと「よしな」となります。
説明文の学習で、この三つ以外の学習をするのは「よしなさい」ということです。この三つが説明文学習のポイントなのです。

こんな話をしたあとで、子供たちに尋ねました。

前の時間にこの文章の要約文を書きました。そして今日、文章の仕組みを学びました。さて、最後の一つは「ナルホド」です。
この文章を読んで、「ナルホド」と分かった人はノートに○、まだよく分からないなぁという人はノートに×。

多くの子供が×を付けました。まだナルホドと分かるところまではいっていないということです。

何が分からないのですか。

こう聞くと、
「南北アメリカ、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリアが教科書に出ている世界地図のどこにあるのかが分からない。」
と言います。

すごい。自分が分かっていないことが分かるってことは大したもんだ!

このあと、一つずつ確認しながら教科書に載せられている二つの世界地図にそれぞれの地域名を記入させ、文と地図とを対応させていきます。学習後の「ナルホ度チェック」では、ほとんどの子供たちが90%〜100%に挙手してくれました。

この文章に書いてあるように、日本では日本が中心に描かれている世界地図が一般的です。そしてヨーロッパの世界地図にはヨーロッパが中心に描かれています。そこで一つ質問です。オーストラリアではどんな世界地図が使われていると思いますか。

いろいろと意見は出ましたが、正解は出ません。

実は、みんなが見ている世界地図をひっくり返したものが使われているのです。だから、オーストラリアの人に日本の地図をかいてもらうと、みんながかく日本地図とは上下逆さまにかきます。沖縄が上で北海道が下になります。

「ひでぇ!」
と子供たち。

でも、オーストラリアの人たちから見れば、みんなはオーストラリアを上下逆に考えていることになるんだよ。それが「同じものでも、見方を変えるだけで、別の一面を見せることにもなる」ということなんだよ。

「あぁ、そうか。」
これが、学習の最後につぶやいた子供たちの声でした。

日本の世界地図
ヨーロッパの世界地図
オーストラリアの世界地図
オーストラリアの日本地図