「話す」ということ

昨日は本当に暑い日でした。じっとしていても汗が吹き出てくる教室での学習参観、学年懇談。おいで下さった皆様、ありがとうございました。
参観授業で行ったスピーチ大会、そして懇談会でのビデオ鑑賞、お家のみなさんからいただいた感想と、昨日の午後は自然教室一色でした。

子供たちのスピーチ、いかがだったでしょうか。くじ引きでスピーチ順を決めていったため、順番が分からず、下のお子さんの参観をしている間にお子さんのスピーチを聞き逃してしまった方もいらっしゃったようです。わずか二日の準備期間ではありましたが、子供たちは、それなりにがんばっていました。

あの子供たちのスピーチをみなさんが採点するとしたら、どのくらいの点数をつけられるでしょうか。子供たちはがんばってはいましたが、私はまだまだ鍛え方が足りないと思っています。

今回のスピーチ、いちばんのテーマは『SHOW&TELL(見せて話す)』でした。モノを見せながらスピーチする。アメリカのスピーチ学習で必ずといっていいほど教えられることです。
体験活動で作った自分の作品を持ち込んできた子、自分が活動している場面を絵に描いてきた子、テントの毛虫を退治した虫除けスプレーを用意した子。それぞれに工夫が感じられました。
しかし、多くの子はせっかく持ち込んだモノをうまく使えていませんでした。聞いている人を引き付けるようなモノの使い方をもっと考えさせる必要があったなぁと反省しています。

そして最大の弱点は、スピーチがスピーチになっていないということです。話し言葉になっていないのです。つまり、話しているのではなく読んでいるのです。
スピーチですから、当然のごとくスピーチ原稿を書かせてはいます。しかし、昨日はその原稿を持たせませんでした。持たせたのはアウトラインを書いたメモだけです。原稿を持たせたら、子供たちのスピーチは「朗読」になってしまうだろうと思ったからです。スピーチは「読む」のではなく「話す」のです。原稿と一字一句同じことを話す必要はないのです。
それでも、子供たちのスピーチは朗読に近いものでした。頭の中にある原稿を思い出しながら、やっぱり「読んでいる」のです。鍛え方が足りません。まだまだ指導の余地ありです。

懇談会でもお話ししたように、来年度から始まる新教育課程、国語学習のいちばん大きな変化は「話すこと・聞くこと」の学習がクローズアップされているということです。

おしゃべりは得意だが、まとまった話を筋道立てて話すことが苦手である

これは私を含め、今の日本人の弱点として指摘されていることです。だからこそ、クローズアップされているのです。
来年度からは「話すこと・聞くこと」の学習を1〜4年生で年間30時間、5,6年生で年間25時間行うことが義務づけられます。スピーチする力、対話する力、会話する力、討論する力。きっちり鍛えていきたいと考えています。


自然教室の到着式で校長が言いました。

楽しかった自然教室。大成功だったと思います。しかし、この自然教室を通して、これから考えていかなくてはならないなと思ったことも二つほどあります。ここでは言いません。

私は次の二つだと思っています。

・規範意識の欠如
・自分で考えて行動する力の不足

例えば前者について。食事中、全体での「ごちそうさま」がまだ終わっていないにもかかわらず、土産物売り場を歩き回る子供。例えば後者について。その日の活動予定や必要な持ち物はすべて「しおり」に書いてあるにもかかわらず、しおりを見ることもなく、逐一質問してくる子供。典型例です。
前者を直すには「教える」ことが必要です。一方、後者を直すには「突き放す」ことが必要です。教えるべき点は厳しく教え、突き放す場面では突き放す。この使い分けをどうするのか。担任である私に、そして親であるみなさんに問われています。