糖分(その2)

先週の授業参観で行った「砂糖」の授業、その続編を昨日行いました。
前回は「砂糖の摂りすぎは肥満につながる」という点に焦点が当てられていましたが、砂糖による害はそれだけではありません。もっと深刻かつ重要な問題が存在しているのです。この時間はそれを扱うための授業となります。

マクガバンレポートというものがあります。お聞きになったことがあるでしょうか。1977年にマクガバン議員を委員長とするアメリカ上院栄養問題特別委員会が提出したレポートです。「食」の問題はこのレポートを抜きに考えることはできません。
この委員会は、

ガン、心臓病をはじめ多くの病気が増えている。そして進歩したとされるアメリカの医学を活用し、しかも巨額の医療費が注ぎ込まれているのに、アメリカ国民は病気ばかり増えてますます不健康になるばかり。この原因を解明し根本的な対策を立てないことにはアメリカは病気で滅んでしまう

という危機感から設置されました。
マクガバンレポートは膨大な量に及び、重要な結論がいくつか出されています。特に重要なのは次です。

ガン、心臓病、脳卒中など生活習慣病は、現代の間違った食生活すなわち、食事の欧米化が原因になって起こる、”食源病”である。この間違った食生活を改めることでこれらの病気を予防する以外に先進国民が健康になる方法はない。

「これはアメリカの話で、日本には関係ないでしょう」
と思われるかもしれません。しかし、違います。日本人の食生活は確実に欧米化しているからです。「食事の欧米化」とは主に次の二つのことを言います。

脂肪と動物性たん白質、砂糖の増加
動物性食品の過剰(動物性たん白や動物性脂肪)、脂肪全体の過剰および脂肪全体の中での動物性脂肪と植物性脂肪の比率の悪さ(動物性脂肪の比率が高すぎる)、砂糖の過剰摂取。
ビタミン・ミネラルや食物繊維の減少
自然な形の野菜や果物の減少、食品の過度な加工によるビタミン・ミネラル・食物繊維の減少。

かつて、アメリカで「キレル子供」が急増しました。なぜそのような事態になったのか。調査の結果、子供たちの食生活に主な原因があることが分かりました。砂糖の過剰摂取です。砂糖の摂りすぎが「キレル子供」「ムカツク子供」を生んでいたのです。現在、脳科学の分野でもこの事実は認められています。

前置きが長くなりました。昨日の授業に話を戻します。
子供たちに問いました。

昨日、あなたが食べたおやつのメニューをノートに箇条書きにしてごらんなさい。昨日は食べていないという人は、いちばん最近食べたおやつのメニューで結構です。

子供たちからは黒板がいっぱいになるほどのおやつメニューが発表されました。

金曜日に砂糖の勉強をしましたね。一つ一つ、砂糖が入っているかどうかを確認してみましょう。

このように言って、砂糖が入っていると思われるものには○、入ってないと思われるものには×をつけていきます。先週の授業で、お菓子、ジュース、果物等にどれだけの砂糖が入っているのかは既に知っている子供たちです。的確に○×を判定していきます。結果、ほとんど全てのおやつに○印がつけられました。

ところで、人間が一日に必要とする砂糖の量はどのくらいでしたか。金曜日に勉強しましたね。

何名かが正確に記憶していました。約20g、角砂糖に換算して約5個分です。

自分がノートに書いたおやつメニューを見直しなさい。角砂糖5個分以上の糖分をとっているという人はノートに○、5個以下だという人は×をつけます。

2名ほどを除き、ほぼ全員が○です。

ほとんどの人が砂糖の摂りすぎですね。では、お尋ねします。砂糖をとりすぎるとなぜいけないのですか。思いつくことを箇条書きにしてごらんなさい。

〜以下次号へ〜